深夜の電車内で突然iPhoneが固まり、再起動も効かず強制を試すしかなくて焦った経験はありませんか。
このページでは、現場で何度もフリーズに遭遇した経験をもとに、モデル別の強制再起動手順を画像なしでも迷わず実行できるよう順序立てて解説します。さらに再起動後に動作を安定させるコツやトラブルを防ぐためのチェックポイントも盛り込みます。
マニュアルを探す時間よりも、ほんの数分で動かせる方法を身につけるほうがずっと安心です。いざというとき慌てず対処できるよう、今のうちに手順とコツを一緒に確認しておきましょう。
iPhoneの強制再起動をマスターしてフリーズを即解消しよう

iPhoneが急に固まって反応しなくなると「どうしよう」って不安になりますよね。でも大丈夫です。ここでは主に使われる強制再起動の方法をざっくりまとめました。
- iPhone X以降/iOS16以降:音量上げ→音量下げ→サイドボタン長押しでAppleロゴが出るまで待つ
- iPhone 8/SE(第2世代以降):同様に音量上げ→音量下げ→サイドボタン長押しで再起動
- iPhone 7/7 Plus:音量下げ+サイドボタンを一緒に長押しするだけ
- iPhone 6s以前/SE(第1世代):ホームボタン+サイド(またはトップ)ボタンを同時に長押し
どの手順もシステムを一度リセットして、OSをゼロから読み込み直してくれるから、画面が固まったときや操作がモタつくときに効きます。プログラマーの経験から言うと、サイドボタンは最後までしっかり押し続けることが成功率アップのコツです。
まずはお使いのiPhoneに合う方法を選んで、焦らずゆっくり実行してみてくださいね。
iPhoneX以降でのやり方

iPhoneX以降の機種ではホームボタンがないため、サイドボタンと音量ボタンの組み合わせでフリーズを素早く解消できます。
この方法はワンリズムで操作できるので、反応しない画面を前にあわてずに済むうえ、データへの影響も心配が少ないのがうれしいポイントです。
①音量を上げるボタンを押してすぐ放す

iPhone右側上部にある音量を上げるボタンを軽く押してすぐに指を離します。長押しせず「押す→放す」のリズムを意識すると次の手順へスムーズに進みやすくなります。
力を入れすぎず、タッチ感を確かめながら優しく操作すると正確にボタンが認識されます。
②音量を下げるボタンを押してすぐ放す

音量を下げるボタンはiPhone左側面の下側にあります。カチッと手応えを感じるまで軽く確実に押して、すぐ放してください。長押しすると緊急SOSの画面が出るので注意しましょう。
ケースを付けているとボタンが押しにくいことがあります。ボタン穴の位置を合わせるか、外してから押してみてください。
③サイドボタンを長押ししてAppleロゴが出たら放す

サイドボタンを画面が真っ暗になるまでしっかり押し続けてください。数秒後にAppleロゴが表示されたら、優しく指を離します。
iPhone8とSE第2世代でのやり方

iPhone8とSE第2世代は音量ボタンとサイドボタンでスムーズに強制再起動できます。フリーズしたときに試す基本テクニックとして覚えておくと安心です。
- 音量を上げる→下げる→サイドボタン長押しの順で操作
- ボタン操作を素早く行うと再起動がスムーズ
- データ消去なしでシステムだけリセットできる
ボタンが固まって反応しにくいときは、ケースを外して直接押してみると確実です。
①音量を上げるボタンを押してすぐ放す

ここでは左側にある音量を上げるボタンを軽く押して、すぐ放すだけです。ボタンを長押しすると音量調整モードなど別の動作になるので、必ずサッと離してください。
②音量を下げるボタンを押してすぐ放す

音量を下げるボタンを長押しせずにサッと押して releaseしてください。ボタンを押してすぐ放すことが大切です。厚みのあるケースを使っていると押しにくい場合があるので、そのときはケースを外すと確実に操作できます。
③サイドボタンを長押ししてAppleロゴが出たら放す
サイドボタン(右側にある縦長のボタン)をしっかり押し続けると画面が暗転してから数秒後に大きなAppleロゴが現れます。ロゴが出たらボタンを放してください。
ロゴが表示されるまで途中で手を離すと再起動が中断されるので、しっかり長押ししましょう。
iPhone7シリーズでのやり方

iPhone7シリーズは画面の反応が止まったとき、音量を下げるボタンとサイドボタンをいっしょに長押しするだけで強制再起動できます。
ボタンを押し続けているとAppleロゴが現れるので、そこで離せば完了です。ホームボタンがないぶんボタン位置がわかりやすく、すぐ復活させたいときに頼りになります。
①音量を下げるボタンとサイドボタンを同時に長押し

両方のボタンにしっかり指を置いて、画面が真っ暗になっても押し続けてください。
Appleロゴが表示されたらそこで指を離します。
②Appleロゴが出たら両方のボタンを放す

Appleロゴが画面中央に現れた瞬間、長押ししていたサイドボタンと音量下げボタンの両方を同時に放します。これで強制再起動の合図が確定し、iPhoneがスムーズに再起動を始めます。
iPhone6s以前とSE第1世代でのやり方

ホームボタンとサイド(またはトップ)ボタンを同時に長押しするこの方法は、画面が完全に固まって何をタップしても反応しないときにぴったりです。ボタンを約10秒ほど押し続けるだけで、Appleロゴが現れて再起動が始まるので、新人でも迷わずできる安心のテクニックです。
①ホームボタンとサイドまたはトップボタンを同時に長押し

画面が固まったときはホームボタンとサイドボタン(または端末上部にあるトップボタン)を同時に押し続けてください。
10秒ほど深呼吸しながらキープすると画面が暗転し、再びAppleロゴが現れます。必ず両方のボタンを同時に押し続けるのがコツです。
②Appleロゴが出たら両方のボタンを放す

Appleロゴが画面に現れた瞬間、同時に押していたサイドボタンと音量ボタンを迷わず放します。ロゴ表示後も長押しを続けると再リセットがかかることがあるので、ここだけはタイミング重視で離してください。
強制再起動を覚えたら広がる便利ワザ

強制再起動の応用ワザを知ると、トラブル対応の幅がぐんと広がります。
応用技 | 役立つシーン |
---|---|
リカバリーモード起動 | FinderやiTunesで復元やアップデートを試したいとき |
DFUモードへ移行 | システムまわりの深刻な不具合を解消したいとき |
リンゴループ脱出 | 起動時にAppleロゴがくるくる回る状態を抜け出したいとき |
緊急スクリーンキャプチャ | フリーズ中の画面を記録してあとでサポートに送るとき |
この表で紹介した応用技を覚えておくと、友人のiPhoneが急に固まったときや自分の端末が起動できなくなったときでも、ひとまず操作をリセットして次の手順へつなげられます。
フリーズしやすいアプリを瞬時にリフレッシュ

特定のアプリだけが固まって動かなくなったときは、iPhone全体を再起動せずにサクッとアプリだけリフレッシュするとストレスが少なくなります。
Appスイッチャーを呼び出して問題のアプリを上にスワイプすると、そのアプリがメモリからクリアされて再起動状態に戻ります。頻繁に使うアプリが重くなりがちなときにも、必要なときだけすばやく仕切り直せるので、余計な手間をかけずに作業を続けられます。
ホーム画面に戻ってから強制再起動でメモリをリセットする
画面下部中央から上に向かってゆっくりスワイプし、アプリを閉じるか一度ホーム画面に戻ります。
音量を上げる→下げるボタンをそれぞれ素早く押して放し、サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押ししてください。
アプリが固まってホーム画面に戻れない場合は直接強制再起動してください。
アップデート後の動作がもたつくときにスピード改善

アップデートした直後はバックグラウンドで写真の再インデックスやアプリの最適化が走るので、画面の切り替えがもたつくことがあります。「新しい機能を早く使いたいのに…」とガッカリしたくないですよね。
そんなときは、Spotlight検索の再インデックスや画面効果を減らすアクセシビリティ設定、そして一度再起動してキャッシュをリセットすると動きがぐっと快適になります。難しい操作は必要ないのでアップデート直後の数日だけ試してみてくださいね。
アップデート直後に強制再起動してキャッシュを一掃する
ホーム画面が表示されるまでインストールが終わるのをしっかり確認します。
音量を上げるボタンを押してすぐ放します。次に音量を下げるボタンを押してすぐ放します。そのままサイドボタンをAppleロゴが出るまで長押ししてから放します。
メモリ周りがリセットされ、余計なデータが消えるので動作がスムーズになります。
バッテリー残量が不安定なときにキャリブレーションを試す

バッテリー残量表示がパーセントだけで急に減ったり戻ったりするときにはキャリブレーションが役立ちます。キャリブレーションはバッテリーの実際の状態とソフトの表示をすり合わせる作業で、表示が安定しないときに試すと残量表示のズレを減らせます。実際に一度フル充電から空にして再度満充電することで、急なシャットダウンや誤差の大きい残量表示を抑えられることが多いです。バッテリーそのものに異常がないか確認しつつ、表示の不安定さを解消したいときにおすすめのテクニックです。
100%充電→強制再起動→完全放電で残量表示を整える
バッテリー残量の表示をきっちりリセットしたいときにおすすめのワザです。まずは満タンまで充電してからシステムをリフレッシュし、そのあと一気に使い切ることでパーセンテージのズレを整えます。
付属のケーブルで満タンになるまで充電します。フル充電後はさらに1時間ほどそのままにしておくと電源管理システムが落ち着きます。
音量を上げるボタン→音量を下げるボタンを順に押して離し、サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押しします。これで電源管理回りのキャッシュがクリアされます。
普段どおりに使って画面が真っ暗になるまで放置します。途中で残量表示が20%を切ったら動画再生など重めの動作を入れると急速に消費できます。
電源が切れたらそのままケーブルをつなぎ、再び満タンまで充電します。ここまでで残量表示が安定してきます。
放電中は急にシャットダウンするとデータが消えることがあるので、写真やメモはクラウドにバックアップしておきましょう。
よくある質問

強制再起動するとデータが消えますか?
- 強制再起動するとデータが消えますか?
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強制再起動はシステムのリセット操作なので、撮影した写真やアプリのデータが消える心配はありません。あくまで動かない端末を再び動くようにする処置です。
何度も強制再起動しても大丈夫ですか?
- 何度も強制再起動しても大丈夫ですか?
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たまに実施する程度なら問題ありません。ただ頻繁にフリーズするようならシステムやアプリに何かトラブルが潜んでいる可能性があるので、OSアップデートや不要アプリの整理をおすすめします。
強制再起動してもiPhoneが反応しない場合は?
- 強制再起動してもiPhoneが反応しない場合は?
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まずはケーブルでパソコンに接続してリカバリーモードを試してみてください。それでも起動しなければAppleサポートや正規サービスプロバイダに相談すると安心です。
通常の再起動と強制再起動は何が違うの?
- 通常の再起動と強制再起動は何が違うの?
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通常再起動はメニュー操作でアプリとシステムを順に停止しますが、強制再起動はハードウェア信号を直接送って電源をリセットします。フリーズ時は後者が有効です。
強制再起動でデータは消えない?
強制再起動はiPhone内部の電源回路をリセットしているだけで、保存中のデータ領域には触れません。そのため、写真やメモ、アプリの中身などは消える心配は基本的にありません。
強制再起動は深刻なフリーズ時の最終手段です。頻繁に行うと稀にシステム異常やストレージの不具合を招く可能性があるため、最新のバックアップを確認しておくと安心です。
バッテリーへの負担は大丈夫?
- バッテリーへの負担は大丈夫?
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強制再起動をしてもバッテリーが急激に劣化する心配はほとんどありません。iPhoneは内部回路で安全に電源を切り替える設計になっているため、必要なときにボタン操作でリフレッシュしても問題なく動作します。
ただし、何度も連続で強制再起動を繰り返すと電源のオンオフ回数が増え、バッテリーサイクルにわずかに影響が出やすくなります。普段は通常の再起動や設定アプリからのリセットで対応し、どうしても反応しないときの最終手段として使うのがおすすめです。
電源ボタンが壊れているときはどうする?
電源ボタンが反応しなくて焦る場面でも大丈夫です。画面上の操作だけで再起動や電源オフができるAssistiveTouchを有効にしておけば、ホームボタンの代わりにバーチャルボタンをタップして長押しでスライダー呼び出しや自動化ショートカットによる再起動が叶います。物理キーに頼らずともサクッと対応できる方法なので、ボタン故障のストレスをぐっと減らせるはずです。
リンゴループになったらどうすればいい?
まずはあわてずに強制再起動を試してください。ほとんどの場合、電源ボタンと音量ボタンの組み合わせ操作で再起動できてリンゴループが解消します。
それでも繰り返すときは、パソコンに接続してリカバリーモードを使いましょう。Finder(またはiTunes)で「アップデート」を選ぶとデータを残したままiOSを再インストールできます。完全に直らない場合はバックアップ後に「復元」を選んで初期化すると安心です。
純正ケーブルや別のUSBポートに変えてみると接触不良が原因だったケースもあります。操作前にケーブルをチェックしておくとトラブルを減らせます。
毎回フリーズするのは故障のサイン?
毎回フリーズするのは壊れかけのサインかもしれません。アプリの不具合やiOSの小さなつまずきだけでなく、バッテリーの劣化や基板の接触不良といったハード面が原因になることもあります。
まずはフリーズが起きたタイミングをメモしてみてください。特定の操作やアプリで止まるならソフト面の疑いが濃いですが、使い方に関係なく止まるならハード面の可能性が高まります。プログラマー視点ではコンソールログを確認すると詳しい原因がわかりますが、一般的には「いつ・どこで・何をしていたか」を整理してサポートに伝えるだけで修理の見立てがスムーズです。
フリーズが頻発する場合は早めにバックアップを取り、Apple正規サービスプロバイダやサポートで診断を受けると安心です。
まとめ

iPhoneが急に固まってしまっても、あわてずに手順を覚えておけばすぐに動くようになります。
機種ごとに異なる操作ですが、強制再起動の基本はボタンの組み合わせです。iPhone X以降やiPhone 8/SE(第2世代以降)は音量アップ→音量ダウン→サイドボタン長押し、iPhone 7/7 Plusは音量ダウン+サイドボタン長押し、iPhone 6s以前/SE(第1世代)はホームボタン+トップ(またはサイド)ボタン長押しでOKです。
これらの操作でAppleロゴが表示されたらリセット完了です。フリーズしたiPhoneもサクッと復活するので、安心して活用してください。