MacでiPhoneのバックアップが途中で止まったり容量不足で焦ってしまう経験は誰にでもあることです。
この記事を読むことでケーブル接続とWiFiそれぞれのやり方が分かりトラブル時の対処まで含めて安心してバックアップできるようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実体験に基づく手順 | 現場で使ってきた具体的な操作手順を分かりやすい言葉でまとめてあります。 |
| プログラマー視点のコツ | ログの見方やバックアップ成功率を上げるチェックポイントを実務寄りに解説します。 |
| トラブルの乗り越え方 | 容量不足や接続失敗などよくあるトラブルの迅速な解決策と事前準備のコツを紹介します。 |
肩の力を抜いて進められるように要点だけを絞っているので気軽に読み進めてください。
iPhoneマニア初めてでも大丈夫です。落ち着いて手順通りにやればちゃんとバックアップは取れますから安心して一歩ずつ進めていきましょう。
MacでiPhoneをバックアップする基本手順(ケーブルとWi‑Fi)


MacでiPhoneをバックアップするには主に有線とWiFiの二通りがあります。有線は安定で速く、初回や大きなデータを移すときに安心です。
- 有線で暗号化バックアップを作る。パスワードやヘルスデータも保存できるので復元後の安全度が高いです。
- 有線で通常バックアップを作る。手早く終わるので頻繁なバックアップ向きです。
- WiFiでワイヤレスバックアップをする。ケーブル不要で手軽だがネット回線次第で時間がかかることがあります。
普段は有線で暗号化を週に1回、簡易バックアップをこまめに取る運用がバランス良いです。パスワードはパスワード管理アプリで管理すると復元時に悩まずに済みます。
ケーブル接続で暗号化バックアップを作る手順


暗号化バックアップはログイン情報やヘルスデータも丸ごと保存できます。重要な情報まで復元したいときは必ず暗号化を使いましょう。
手順は端末をケーブルで接続して信頼を許可し、Finderで暗号化にチェックしてパスワードを設定しバックアップ開始です。パスワードを忘れるとバックアップを復元できないので注意してください。
iPhoneをLightningケーブルでMacに接続して信頼を許可する
接続前にiPhoneのロックを解除しておきます。これで信頼のダイアログが出たときにすぐ対応できます。
純正か信頼できるケーブルで接続します。接続後にiPhoneに『このコンピュータを信頼しますか』が表示されます。
『信頼』をタップして端末のパスコードを入力します。これでFinderがiPhoneを認識できるようになります。
Finderで該当のiPhoneを選び一般タブの暗号化にチェックしてパスワードを設定する
MacのFinderを開きサイドバーの場所に表示されたiPhoneをクリックします。表示されないときは接続や信頼を確認してください。
一般タブ内の『iPhoneのバックアップを暗号化』にチェックを入れます。パスワード設定画面が出るので忘れない強めのパスワードを入力してください。
パスワードを忘れるとそのバックアップは復元できません。パスワード管理アプリに登録することをおすすめします。
Finderでバックアップを今すぐ作成して完了日時とサイズを確認する
暗号化設定を確認したらFinderのバックアップボタンを押して開始します。進行状況はウィンドウで確認できます。
バックアップ完了後に最新のバックアップ日時とサイズが表示されます。必要なら管理から過去のバックアップを確認できます。
ケーブル接続で素早く通常バックアップする手順


急いでバックアップしたいときは暗号化をオフにすると時間が短くなります。暗号化オフだとパスワードやヘルスデータは保存されないことに注意してください。
手順はケーブルで接続してFinderで『今すぐバックアップ』をクリックするだけです。作業が速い分、重要データの取り扱いには気をつけてください。
FinderでiPhoneを選んでバックアップを今すぐ作成する(暗号化をオフのまま)
ケーブルで接続してiPhone側で『信頼』をタップします。これでFinderが端末にアクセスできます。
Finderのサイドバーから該当のiPhoneを選択します。表示されたら一般タブのバックアップから今すぐバックアップを実行します。
暗号化のチェックが外れていることを確認して『今すぐバックアップ』をクリックします。完了後に日時を確認して終わりです。
Wi‑FiでFinderに表示させてバックアップする手順


WiFiバックアップはケーブル不要で便利ですが初回は必ず一度有線で信頼設定を済ませてください。ネットワークの状態で時間が変わるので余裕を持って実行すると安心です。
Macをスリープさせない設定にしておくと途中で止まりにくくなります。頻繁にバックアップしたいときはワイヤレスをメインにしてもよいでしょう。
iPhoneとMacを同じWi‑Fiに接続しiPhone側で『このMacを表示』を許可する
iPhoneとMacを同じネットワークに接続します。別ネットワークだと接続されません。
ワイヤレス表示を有効にするには最初にケーブルで接続して信頼を許可します。これでMacに端末が登録されます。
FinderでiPhoneを選び『ワイヤレスでこのiPhoneを表示』にチェックします。設定後にケーブルを外してもFinderに表示されます。
MacのFinderで表示されたiPhoneを選びワイヤレスでバックアップを実行する
MacのFinderを開きサイドバーの場所に表示されたiPhoneをクリックします。ワイヤレス接続中は同じ場所に表示されます。
一般タブの『今すぐバックアップ』をクリックして開始します。通信状況により時間がかかるのでMacとiPhoneは近くに置いておきます。
完了後に最新のバックアップ日時を確認して保存が正常かチェックします。問題があればケーブル接続で再試行してください。
古いmacOSでiTunesを使ってiPhoneをバックアップする手順


古いmacOSでiTunesを使ってiPhoneをバックアップするのは、思ったよりシンプルです。ケーブルでつないでiTunesを起動し、画面の指示に従って信頼を許可すれば準備完了です。
バックアップはMac内に保存されます。重要なパスワードやヘルスデータを含めたい場合は暗号化バックアップを選んでください。暗号化は強力ですがパスワードを忘れると復元できないので安全に保管してください。
ちょっとしたコツとしてバックアップ前に不要な写真や大きな動画をオフにして容量を減らすと速く終わります。バックアップ完了後はiTunesで最終バックアップ日時を確認してからケーブルを外してください。
iPhoneを接続してiTunesのデバイス画面で暗号化の有無を設定しバックアップを作成する
付属ケーブルでMacに接続し、iPhone側で「このコンピュータを信頼」をタップして許可してください。
iTunesのデバイス画面で「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックを入れるとパスワード設定画面が出ます。パスワードは忘れないよう保管してください。
「今すぐバックアップ」をクリックして進行状況が100%になるまで待ち、完了を確認してから取り外してください。
Macの外付けドライブへバックアップを移動する実践手順


Macの内蔵ドライブがいっぱいで困ったことはないだろうか。iPhoneのバックアップは写真やアプリデータで意外に大きく、気づくと数十ギガを占有していることがある。
外付けドライブにバックアップを移動すると内蔵の空きが増え、TimeMachineとは別管理でバックアップを保てる。今回はFinderで作る標準のバックアップを外付けへ移すやさしい手順を実体験に基づいて紹介する。
作業前に元のBackupフォルダを別名で退避しておくと安心である。外付けドライブはできればAPFSかMacOS拡張でフォーマットし、バックアップ中は電源や接続を安定させると失敗しにくいので覚えておいてほしい。
シンボリックリンクでバックアップ保存先を外付けにする方法


やることは単純でBackupフォルダを外付けへ移し、元の場所に外付けを指すシンボリックリンクを置くだけである。こうするとFinderがいつも通りバックアップを作りつつ、実データは外付けに保存される。
Terminalでコピーと移動とlnコマンドを使うが、パスに空白が含まれる場合は必ず引用符で囲むこと。外付けドライブが接続されていることを確認してから実行してほしい。
mkdir -p "/Volumes/MyDrive/MobileSync"
cp -a ~/Library/"Application Support"/MobileSync/Backup "/Volumes/MyDrive/MobileSync/"
mv ~/Library/"Application Support"/MobileSync/Backup ~/Library/"Application Support"/MobileSync/Backup.original
ln -s "/Volumes/MyDrive/MobileSync/Backup" ~/Library/"Application Support"/MobileSync/Backup
Finderで~/Library/Application Support/MobileSync/Backupの場所を確認する
Finderを開きメニューバーの移動をクリックしてOptionキーを押すとライブラリが表示されるので選ぶ。
ライブラリ内のApplication Support→MobileSync→Backupまで移動して存在場所を確認する。
FinderでBackupフォルダの最終更新日時やサイズを見てどのくらい容量を使っているか把握しておく。
Backupフォルダを外付けドライブに丸ごとコピーして元を退避し外付け先へシンボリックリンクを作成する
FinderかTerminalでBackupフォルダを外付けドライブへ丸ごとコピーする。コピー完了を確認してから次へ進む。
元のBackupフォルダを名前を変えて退避しておくと万が一の時に戻せるので安全である。
元の場所に外付けを指すシンボリックリンクを作成することでFinderは通常通りBackupを保存できるようになる。
Finderでバックアップを作って外付けに正しく保存されることを確認する
iPhoneを接続してFinderでデバイスを選びBack Up Nowを押してバックアップを作る。
外付けドライブのBackupフォルダに新しい最終更新日時やファイルサイズの増加が反映されているか確認する。
動作に問題があれば退避しておいた元のBackupを戻してリンクを外すと元の状態に復帰できる。
バックアップから必要なデータだけを取り出す・復元する実践手順


バックアップから必要なデータだけ取り出すと、時間と手間がぐっと減ります。全部戻す前に欲しい情報だけを取り出す選択肢があることを知っておくと安心です。
代表的な方法は三つあります。Macでバックアップを丸ごと復元する方法、バックアップファイルを読み出して特定データだけ抽出する方法、そしてケーブルで写真を直接取り込む方法です。
エンジニア視点のコツはオリジナルのバックアップを触らずにコピーで作業することと、暗号化バックアップを使うとパスワードやヘルスデータまで確実に残せる点です。焦らず段取りを守れば安心して作業できます。
バックアップ全体をiPhoneへ復元する手順


MacのFinderまたはiTunesでバックアップを丸ごと復元すると、設定やアプリデータが元通りになります。復元前にiPhoneとMacのOSバージョンを最新にしておくとトラブルが少なくなります。
ポイントは暗号化バックアップを使うことです。暗号化しておくとキーチェーンのパスワードやヘルスデータも戻せるので手間が減ります。
MacのFinderまたはiTunesで該当バックアップを選んで復元し完了後の動作を確認する
iPhoneをUSBケーブルでMacに接続してFinderのサイドバーかiTunesのデバイスアイコンを選んでください。iPhone側でロック解除と信頼を承認するのを忘れないでください。
バックアップ一覧から該当のバックアップを選んで復元ボタンを押します。暗号化バックアップを選ぶとパスワード入力が求められます。
復元が終わったらiPhoneの電源を入れて設定やアプリが正しく戻っているか確認してください。必要ならWiFiに接続してAppの再ダウンロードを待ちます。
写真だけ取り出す実用的な方法(バックアップを使わない)」


写真だけ取り出したいときはバックアップを使わずに直接取り込むのが早くて安全です。特に大量の写真やLivePhotoは直接読み込むと画質やメタ情報を保ったまま移行できます。
iCloud写真を使っている場合は同期待ちで自動的に揃いますが、ローカルに保存したいならケーブル接続で取り込むのがおすすめです。個別の写真だけ選んで移せるので管理が楽になります。
iPhoneをMacに接続して写真アプリかImage Captureで写真を直接読み込む
USBケーブルで接続しiPhoneのロックを解除して信頼をタップしてください。これでMacが写真にアクセスできます。
写真アプリでは選択してインポート、Image Captureならフォルダを指定して読み込みができます。必要な写真だけ選んで取り込み先を確認してください。
取り込みが終わったらMac側で写真が正しく保存されているか確認してからiPhoneの取り外しを行ってください。安全に取り外すとデータ損失を防げます。
よくある質問


- ケーブルとWi‑Fiどちらでバックアップするのが安心ですか
初めてや大きなデータを移すときはケーブル接続が一番確実です。速度が速く途中で止まりにくいので安心です。普段はWi‑Fiの自動バックアップを併用すると手間が減るので使い分けると便利です。
- Finderでバックアップが失敗するのはどうしてですか
多くはiPhoneで「このコンピュータを信頼」を許可していないか、ケーブル不良やソフトが古いことが原因です。まずはiPhoneとMacを再起動して純正または良いケーブルに差し替えてください。最新のmacOSとiOSに更新すると直ることが多いです。
- 暗号化バックアップのパスワードを忘れたらどうすればいいですか
暗号化バックアップのパスワードは復元できない仕組みなので、忘れるとそのバックアップは使えません。iCloudバックアップがあればそちらから戻せる場合があります。次回からはパスワードマネージャーに保存する習慣をつけると安心です。
- ローカルバックアップの保存場所と容量はどう確認しますか
FinderでiPhoneを選ぶとバックアップのサイズと最終バックアップ日時が表示されます。実際のファイルはユーザーライブラリのApplication Support/MobileSync/Backupに保存されていますので、不要な古いバックアップは整理してください。Macのストレージ表示で空き容量も忘れずに確認してください。
- バックアップの頻度はどれくらいがいいですか
日常的にはMacと同じWi‑Fiに接続して充電中に自動バックアップを有効にしておくのが楽で安全です。旅行前やOS更新前は手動でケーブル接続してバックアップをとると安心です。重要な変更をしたらこまめに実行すると心が軽くなります。
まとめ


MacでiPhoneをバックアップする基本は、ケーブル接続でFinderに保存する方法とWiFiでの自動バックアップの2通りです。まずは小さな動作確認をしてから本番のバックアップを作ると安心です。慌てずに手順を押さえればデータ消失の不安がぐっと減ります。
大事なポイントは暗号化バックアップを必ずオンにすることです。パスワードやヘルスデータも守られますし、復元時の手間も減ります。余裕があればバックアップフォルダを外付けドライブに移してシンボリックリンクでつなぐとMacの容量を節約できます。
- ケーブル接続でFinderを開きバックアップを作ること、暗号化をオンにすることを忘れないでください。
- WiFiバックアップはiPhoneとMacが同じネットワークにありスリープしないことを確認してください。
- 容量不足対策としてバックアップフォルダを外付けに移しシンボリックリンクでつなぐ方法を試してみてください。
