iPhoneの容量不足で新しい写真が撮れず、古いバックアップを削除したいのに操作がつかめず困っていませんか?
長年のアプリ開発で積み重ねた経験を生かし、iCloudとパソコン両方から不要なデータを安全に整理する具体的な手順をまとめました。写真やゲームの記録を残したまま容量を回復できるので、急なOSアップデートや旅行先での動画撮影も安心です。
操作画面を画像なしでも思い浮かべられるように順序立ててご案内します。軽やかなストレージでiPhoneをもっと楽しむために、ご自身の端末を手に取りながら進めてみてください。
iPhoneバックアップを削除するやさしい手順

まずはiPhoneのバックアップを削除する方法を大きく三つご紹介します。
- iCloud設定から削除:iPhone本体で不要なiCloudバックアップを選んで消去
- MacのFinderで削除:macOS Catalina以降のFinderからローカルバックアップを整理
- WindowsのiTunesで削除:iTunesの環境設定から古いバックアップを見つけて削除
エンジニア目線のコツですが、Macでは隠しフォルダにバックアップが入っていることがあるので、Finderの「⌘+Shift+.(ピリオド)」で隠しファイルを表示すると迷わず操作できます。
iPhone本体だけでiCloudバックアップを削る

iPhoneの「設定」だけでiCloudバックアップを選んでスッキリ消せる方法です。パソコンや特別なアプリは不要なので、外出先で急にストレージが足りなくなったときや、もう使わない古いバックアップをさくっと整理したいときにぴったりです。
設定アプリを開いてApple ID→iCloud→ストレージを管理→バックアップと進むだけで、端末ごとのバックアップ一覧が見られます。不要なデータをタップして「バックアップを削除」を選べば、ワンタップで容量が空くのが気持ちいいですよ。
この方法ならアプリの容量やアカウント設定を入念にいじらなくても大丈夫。手軽にiCloudの使用量をコントロールしたい人におすすめです。
①設定アプリを開く
ホーム画面で歯車アイコンを探してタップします。見つからないときは画面を下にスワイプして出てくる検索バーに「設定」と入力するとすぐに表示されます。
②いちばん上の自分の名前をタップ
設定アプリを開くと画面のいちばん上に自分の名前(Apple IDの表示)が出てきます。
その部分をタップするとApple IDの詳細が見られる画面に進みます。
③iCloudをタップ
Apple IDの設定画面が開いたら、画面の上部にある雲のアイコンとともに表示されるiCloudを見つけてください。
アイコンの横をタップすると、iCloudの保存容量やバックアップ設定を管理できる画面が開きます。
画面上部に表示されないときは、少し下にスクロールすると出てくる場合があります。
④ストレージを管理を選ぶ
「iCloudストレージ」の画面で「ストレージを管理を押してね。ここではiCloud上のバックアップや書類の容量を一覧で見られるから、不要なものをサクッと見つけられるよ。
実体験として、デバイス名が長い場合は画面を左右にスワイプすると省略表示が解除されて本当の名前が見えるので覚えておくと便利だよ。
⑤バックアップをタップ
一覧に並んだバックアップの中から削除したいデバイス名を見つけて、そのバックアップをタップします。詳細画面を表示させることで、容量や作成日を確認できます。
本当に不要なバックアップかどうか、名前と日付をよく見比べてから次のステップに進んでください。
⑥消したい機種名を選ぶ
iCloudバックアップの一覧画面に並んだ機種名から、消したいバックアップの端末をタップします。
機種名だけでなく、バックアップの最終日時やデータ容量もあわせて確認すると、うっかり間違ったバックアップを消すリスクを減らせます。
⑦バックアップを削除をタップ
バックアップの詳細画面を下にスクロールして「バックアップを削除」を見つけたら、そのままバックアップを削除をタップしてください。確認メッセージが表示されるので、もう一度「削除」を選ぶと不要なデータがきれいに消えます。
⑧ポップアップでオフにして削除を選ぶ
選んだバックアップを消去するかの確認画面が出たら、メッセージをよく読んでから「iCloudバックアップをオフにして削除」をタップします。不要なデータが安全に消えます。
MacでFinderからローカルバックアップを消す

MacのFinderを使えば、追加のアプリを用意せずにローカルに残ったiPhoneバックアップをまとめて消せます。iPhoneをつなぐだけでバックアップ一覧が表示されるから、どれが古いかひと目でわかります。
macOS Catalina以上が対象なので、iTunesがなくなったあとのMacをお使いの方におすすめです。ディスク容量を圧迫している古いバックアップを選んで削除するだけで、スッキリ整理できます。
①LightningケーブルでiPhoneとMacをつなぐ
USB-CポートのみのMacではUSB-C-Lightningケーブルを用意します。ケーブルの片側をMacに差し込みもう片側をiPhoneのLightning端子にそっと挿します。このときケーブルの向きに注意しつつホコリがないか確認すると接続トラブルを防げます。iPhoneのロックがかかっている場合は解除してから行うとスムーズに認識されます。
接続後にiPhone画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と聞かれたら信頼をタップしてください。プログラマー経験からいうと信頼設定が済むとFinderでのバックアップ操作が安定するので忘れずに行いましょう。
②FinderでiPhoneアイコンをクリック
MacにiPhoneをケーブルでつないだらFinderを開き、サイドバーの「場所」欄にあるiPhoneの名前をクリックします。アイコンが見当たらないときはiPhoneのロックを解除して「信頼」をタップすると表示されやすくなります。
③バックアップを管理を押す
FinderでiPhoneを選んだら、ウィンドウ下部にある「バックアップを管理」を押します。
ここではMacに保存されたiPhoneバックアップの一覧が見られ、不要なものの削除や詳細確認ができます。
macOSのバージョンによっては「バックアップを管理」が隠れていることがあります。表示されない場合はFinderを一度閉じてから再度開いてみてください。
④不要なバックアップを選ぶ
一覧から消したいバックアップをタップして選びます。日付やデバイス名を確認しながら、古いものや不要になったものをしっかり見分けましょう。
⑤「-」ボタンで削除
一覧から削除したいバックアップをタップで選んだあと、画面左下にある-ボタンを押します。
確認ダイアログが出たら「バックアップを削除」をタップすると、選んだ古いデータがサクッと消えます。
iCloudバックアップは思いのほか容量を使います。古いものはこまめに消して、スッキリ運用を。
⑥もう一度削除を押して完了
確認ダイアログが再度表示されたら削除をタップして操作を終えます。これで不要なバックアップがすっきり消え、空き容量が戻ります。
WindowsでiTunesからローカルバックアップを消す

Windowsパソコンでは、iTunesの環境設定からローカルに保存されたバックアップをサクッと消せます。iTunesを起動して編集メニューから環境設定を開けば、デバイスごとのバックアップ一覧が並んでいる画面に切り替わります。あとは不要なバックアップを選んで削除ボタンを押すだけなので、操作に慣れていない方でも迷わず整理できます。
バックアップ名にはデバイス名と作成日時が表示されているため、どれを消せばいいかわかりやすいのもポイントです。最新のWindows11環境でも動作はスムーズなので、PCのストレージが心もとなくなったタイミングで気軽に使ってみてください。
プログラマー目線だと、バックアップフォルダ名のタイムスタンプを頼りに一括削除スクリプトを組む方法もありますが、まずはiTunesから手軽に操作してみるのがおすすめです。
①iTunesを開く
Windowsなら画面左下のスタートメニューからiTunesを探しましょう。Macでは⌘+スペースを押してSpotlightを開き、iTunesと入力するとサクッと起動できます。
②ケーブルでiPhoneをつなぐ
iPhone純正またはApple認定のLightningケーブルを取り出してください。
Lightning端子をiPhoneに、USB端子をパソコンにしっかり差し込んでください。
iPhone画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と出たら、パスコードを入力して「信頼」をタップしてください。
ケーブルは純正または認定品を使わないと正常に接続されないことがあるので注意してください。
③編集を押して環境設定を開く
iTunesまたはFinderを起動し、画面左上のメニューから編集をクリックしてください。その後表示されたリストから環境設定…を選ぶと、新しい設定画面が開きます。
④デバイスタブでバックアップ一覧を出す
MacではFinderを開き、サイドバーの「場所」にある接続中のiPhoneをクリックします。
表示された画面の「全般」タブを開き、画面下の「バックアップを管理」をクリックします。
保存されているバックアップが一覧で表示されるので、日付とデバイス名を確認してください。
⑤不要なバックアップを選ぶ
バックアップの一覧では作成日時とファイルサイズが並んでいるので、古くて容量を大きく圧迫しているものを狙いましょう。デバイス名も表示されるので、手元にない端末のバックアップは思い切って削除対象にしても大丈夫です。
プログラマー目線のコツですが、バックアップファイル名の末尾には端末識別子が入っています。似た名前で迷ったときは、識別子や日付を見比べると正しいものを選びやすくなります。
⑥削除→OKで確定
バックアップ一覧で削除したいファイルの「削除」をタップしてください。
確認画面が表示されたらOKを選んで完全に消去します。
バックアップを整理してもっと快適に使いこなすコツ

バックアップを整理すれば、ストレージに余裕が生まれてアプリの動作がサクサクになりますし、復元作業もスムーズになります。
応用テクニック | 役立つシーン |
---|---|
定期的に古いバックアップを自動削除 | 長期間使っていないデバイスのデータを自動で整理したいとき |
iCloudストレージの最適化設定 | 容量不足の警告を減らしてバックアップを常に最新に保ちたいとき |
PCとの手動バックアップ併用 | 大切なデータを二重に保存して安心感を高めたいとき |
空いたiCloud容量で写真をまるごと保存する

iCloudの空き容量を活用して端末内の写真をまるごと保存する方法です。設定から「写真」を開き、「iCloud写真」をオンにするだけで、撮影した瞬間から自動的にクラウドにバックアップされます。
この方法のいいところは端末の空き容量を気にせずに高画質で保存できる点です。オリジナルデータはクラウドに置かれ、iPhoneには軽量版が残るため、写真が増えてもサクサク動いてくれます。
家族や友達と共有アルバムを作れば、共有メンバー全員が同じ写真をいつでも見られるようになります。複数デバイスで同じ写真を楽しみたい方や、大切な思い出をしっかり残したい方にぴったりです。
写真設定でiCloud写真をオンに切り替える
ホーム画面から設定アプリをタップしてひらきます。
設定一覧をスクロールして写真を見つけたらタップします。
「iCloud写真」の横にあるスイッチを右にスワイプして緑色表示に変えます。
削除直後にまっさらなバックアップを取り直す

削除直後にバックアップを撮り直すと、不必要なデータが一切ない状態で保存でき、iCloud容量をすっきり管理できます。
ケーブルでMacのFinderやWindowsのiTunesに接続してバックアップを作ると、より確実で高速に終わります。端末の設定からiCloudバックアップをオンにするだけなので、初めてでも安心して試せます。
MacやPCで今すぐバックアップをクリック
まずUSBケーブルでiPhoneをMacやPCに繋ぎます。MacならFinder、WindowsならiTunesで接続情報が表示されるまで少し待ってください。
FinderやiTunesのサイドバーに表示されたiPhoneのアイコンをクリックします。
「バックアップ」欄で「このコンピュータ」にチェックが入っているか確かめます。暗号化したい場合はここで「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れると安心です。
画面右下の「今すぐバックアップ」を押すと処理が始まります。完了するまでiPhoneの接続は外さないでください。
事前にMacやPCの空き容量を確認しましょう。足りないとバックアップが途中で止まることがあります。
ショートカットAppで定期的にお掃除リマインドを作る

iPhoneのショートカットAppを使うと、古いバックアップを見直すタイミングを自動でお知らせしてくれます。1か月に1回など好きなペースでリマインドを登録できるので、わざわざカレンダーを開かなくてもサクッとお掃除を思い出せます。
このリマインドを設定しておくと、ストレージの空き容量がギリギリになる前に気づけるので、いざというときに慌てずに済みます。忙しい日々でもバックアップの整理が習慣になるのがうれしいポイントです。
オートメーションで週1回の通知を設定する
ホーム画面から「ショートカット」アプリをタップして起動します。
画面下部の「オートメーション」を選択し「個人用オートメーションを作成」をタップします。
「時刻」を選び「毎週」をタップ後、通知したい曜日と時間を指定して「次へ」をタップします。
「アクションを追加」をタップし「通知を表示」を検索して選択し、テキスト欄に「バックアップの確認をしてね!」など好きなメッセージを入力します。
「実行前に確認」をオフに切り替え「完了」をタップすると、設定は完了です。
ショートカットの通知許可がオフだと届かないので「設定>通知>ショートカット」で許可を確認してください。
よくある質問

- MacのFinderで不要なiPhoneバックアップをまとめて消すには?
Finderを開いてサイドバーの「場所」からiPhoneを選び、「管理」ボタンをクリックします。バックアップ一覧が出るので、古い日付や大きすぎる容量をチェックしてまとめて選択してください。右クリックで「バックアップを削除」を選ぶとすっきり整理できます。Finderでは名前だけで判別しにくいので、バックアップ日時とサイズを照らし合わせると間違いが減ります。
- WindowsのiTunesでバックアップを削除しても大丈夫?
iTunesのメニューから「編集>環境設定>デバイス」を開くと、iPhoneバックアップの一覧が並びます。削除したいものを選んで「バックアップを削除」を押せば空き容量が増えます。大切なデータは事前に別フォルダへコピーしておくと安心です。
- iCloudバックアップとローカルバックアップ、どちらを残すべき?
基本はiCloudバックアップを優先するのがおすすめです。Wi-Fi環境があれば自動で保存されるのでうっかり忘れも防げます。ローカルバックアップは大容量を使いやすいですが、PCが故障すると消失のおそれがあるので、定期的にiCloud転送かTime Machineを併用すると万全です。
- 間違って消したバックアップを復元する方法は?
ローカルバックアップを誤削除した場合は、Time Machineや別のバックアップソフトから該当フォルダを復元できます。iCloudバックアップを消してしまった時は、残念ながらApple側でも取り戻せないことが多いので、定期的にバックアップファイルのコピーを別ドライブへ残すクセをつけると安心です。
バックアップを消すと写真やLINEはどうなる?
iCloudバックアップやパソコンへのローカルバックアップを消しても、iPhone本体やiCloudフォトライブラリの写真はそのまま残りますので安心してください。フォトライブラリとバックアップは別管理なので、バックアップを削除してもカメラロールに入れた大切な思い出は消えません。
LINEについても同じで、アプリ内のトーク履歴やデータは端末に保存されたままです。ただし、万が一機種変更や端末紛失のときに備えて、別途LINEのトーク履歴バックアップ(iCloud DriveやGoogleドライブなど)をしていない場合は復元できなくなります。トーク履歴だけは個別にバックアップしておくのがおすすめです。
ちなみにパソコンのiTunes(Finder)で作ったローカルバックアップを削除しても、iPhone本体のデータには影響しません。ストレージをスッキリさせたいときは古いバックアップを整理して、端末の残容量を気にせず使いましょう。
ストレージがパンパンでも削除できる?
iPhoneの本体容量がいっぱいでも、iCloudのバックアップはサーバー上に保管されているので削除できます。本体の空き容量不足で「設定」アプリが重く感じたときは、パソコンのブラウザでiCloud.comにサインインして「アカウント設定」>「ストレージを管理」から削除するのがおすすめです。
パソコンがないときのおすすめ方法は?
パソコンが手元になくても、iPhoneだけでいらないバックアップをさくっと削除できます。
設定アプリからiCloudバックアップにアクセスすれば、不要なデータだけをピンポイントで消去できます。外出先や出先のカフェでも試せる手軽さが魅力で、専用ソフトを使わずに空き容量をすばやく確保できます。
特に撮影アプリやゲームごとのバックアップ容量が大きくなりがちな人におすすめで、不要なものを選んで消せるのが嬉しいポイントです。パソコンを起動する手間が省けるぶん、気軽にメンテナンスできる方法として役立ちます。
削除ボタンがグレーアウトして押せないのはなぜ?
iPhoneのバックアップ一覧画面で削除ボタンが押せないと、焦っちゃいますよね。実はこれ、いくつか条件を満たしていないとグレー表示になる仕組みなんです。
- 暗号化バックアップ:鍵アイコンが付いているときは一度オフにしないと消せない。
- 使用中のデバイスバックアップ:現在利用しているiPhoneの最新バックアップは削除できない。
- バックアップ作成中:保存処理が終わるまでグレー表示で待機になる。
この三つを確認してクリアすれば、ちゃんと削除ボタンが押せるようになりますよ。
間違えて消したバックアップを戻せる?
うっかりバックアップを消してしまうと心臓がキュッとなりますよね。
残念ながら
ただMacでFinder(旧iTunes)を使ってローカルバックアップを管理していた場合はTimeMachineでバックアップフォルダを丸ごと復元できることがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
バックアップフォルダの場所 | ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup |
TimeMachineを起動してこのフォルダを過去の状態から選び、右クリックで「復元」を押せばバックアップファイルが戻ってきます。
iCloudバックアップは一度消すと復元できないので要注意です。
まとめ

以上の手順を振り返ると、まずiPhone本体の設定画面からiCloudバックアップを見直して不要なものを削除しました。続いてMacではFinder、WindowsではiTunesのバックアップ管理画面からローカルバックアップを選んで消去します。
これでストレージがスッキリ空いたので、新しいデータの保存やOSアップデートも安心です。定期的にバックアップを整理すれば、いつでも快適にiPhoneを使いこなせますよ。