iPhoneを手にしたばかりで、いつの間にか記録されている位置情報の履歴がどこで見られるのか、そして消しても大丈夫なのか不安ではありませんか?
このページでは設定アプリと地図アプリを使い、履歴を確認する手順から安全に削除する方法までを丁寧に案内します。過去の移動が一覧でわかるだけでなく、バッテリー消費を抑えながら大切なプライバシーを守る工夫も紹介します。
読んだあとに手元のiPhoneで一緒に操作すれば、迷わず設定を整えられます。早速最初のステップへ進み、安心して毎日の移動を楽しむ準備を整えましょう。
iPhoneの位置情報履歴をすばやく確認する流れ

外出先で「あの場所、ちゃんと記録されてるかな?」って思ったときは、iOS17のiPhoneならこの流れでパパッと確認できます。
- ホーム画面から設定をタップ
- 「プライバシーとセキュリティ」を選ぶ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 画面を下にスクロールしてシステムサービスを開く
- 「重要な位置情報」をタップすると履歴一覧が表示される
この流れを覚えておけば「ここにいたはずなのに…」というときもサクッと調べられます。
エンジニアならではのポイント長い履歴の中から特定の場所を探したいときは、検索バーに建物名や駅名を入力するとすぐに絞り込めます。
設定アプリだけでざっくりチェック

「設定アプリだけでざっくりチェック」は、特別なアプリを入れずにiPhone標準の「設定」から位置情報の履歴をざっくり把握できる方法です。気軽に確認したいときや、新しいアプリを試すのが少し不安なときに頼りになります。設定画面を順にたどるだけなので、はじめてでも迷わず進められるのが魅力です。
- インストール不要:iPhoneに標準搭載の機能だけで完了します。
- プライバシー重視:データが端末内にとどまるので安心です。
- 操作がシンプル:設定画面を数タップするだけでチェック完了します。
①設定を開いて位置情報サービスをタップ
ホーム画面から設定アイコンをタップします。設定画面が開いたら画面を下にスクロールしてプライバシーを選び、続いて位置情報サービスをタップしてください。
②システムサービスを開いて利用頻度の高い場所を選ぶ
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」を順にタップし、画面を下にスクロールして「システムサービス」を選びます。
続いて「利用頻度の高い場所」をタップすると、訪れた場所の一覧や滞在時間が確認できます。
これによって、記録されている地点を把握しやすくなります。
利用頻度の高い場所はプライバシーにかかわるため、不要なときはオフにすると安心です。
③FaceIDやパスコードでロック解除して履歴を表示
画面を上にスワイプしてロック解除画面を出しましょう。FaceID搭載機なら正面を向くだけで自動的に認証が始まります。
マスク着用などでFaceIDが反応しないときは、画面下部の入力欄をタップしてパスコードを入力してください。認証が完了すると位置情報の履歴一覧が現れます。
パスコードの打ち間違いが続くとロックが長くかかるので注意しましょう。
④地図とリストを切り替えて滞在時間を眺める
画面右下にあるリストアイコンをタップすると、訪れた場所が一覧になります。
一覧の各スポット名の下に「到着○○:○○ / 出発○○:○○」と表示されています。出発−到着でおおよその滞在時間をつかめます。
画面左下の地図アイコンをタップすると元の地図表示に戻ります。滞在場所の位置関係をひと目で把握できます。
Googleマップでタイムラインを詳しく追う

Googleマップのタイムラインを使うと、いつどこにいたかを地図上でくっきり確認できます。位置情報をGoogleマップに許可していれば、自動で移動経路や立ち寄りスポットが記録され、あとから旅の思い出を振り返るのにぴったりです。
特に移動手段ごとの色分けや写真のタイムスタンプ表示が便利で、徒歩や車、電車でどのルートを通ったかが一目でわかります。旅行や出張のログをしっかり残したい人におすすめの方法です。
①AppStoreでGoogleマップを入れてサインイン
ホーム画面からApp Storeのアイコンをタップして開きます。
画面下の検索タブをタップし、検索窓に「Googleマップ」と入力します。表示されたアプリの「入手」をタップし、Face IDまたはパスコードで承認するとダウンロードが始まります。
インストール完了後に「開く」をタップしてGoogleマップを起動します。初回は「ログイン」を選び、Googleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力してサインインしてください。
Wi-Fiにつないでおくとダウンロードが速く、通信量を気にせず操作できます。
②右上のプロフィールアイコンをタップしてタイムラインを選ぶ
画面右上にある自分の顔やイニシャルが表示された丸いアイコンを探してください。プロフィールアイコンをタップするとメニューが開きます。
メニューの中からタイムラインを選ぶと、位置情報履歴が一覧で表示されます。
③カレンダーで日付を選んで移動ルートを確認
地図画面の右上にあるカレンダーアイコンをタップしてください。
表示されたカレンダーで見たい日にちをタッチすると、その日の移動履歴が地図上に点線で描かれます。
指をピンチイン・ピンチアウトして拡大縮小すると、訪れた通り道や滞在場所を細かくチェックできます。
長距離移動の記録は、地図右下にあるタイムラインを左右にスワイプすると時間帯ごとの位置も見やすくなります。
④鉛筆マークから場所名を編集して精度を上げる
自動で記録された場所が「○○市無番地」みたいに分かりづらいことありますよね。鉛筆マークをタップしてわかりやすい名前に書き換えると、訪れた場所を見返すときに迷わなくなります。
表示中の場所をタップすると地図が拡大します。右上にある鉛筆マークを探してタップしてください。
「自宅」や「職場」のようにあとでパッとわかる名前を入力し、右上の「完了」をタップしてください。
位置情報履歴を活用して毎日をもっと便利に

位置情報履歴は見返すだけじゃもったいないですよね。ちょっとした工夫を加えるだけで、毎日の行動をサポートしてくれる心強いツールになります。
応用技 | 活用シーンとメリット |
---|---|
行動リマインダー設定 | よく行くコンビニやスーパーを地図上で指定しておくと、近づいただけで買い忘れ防止を通知。 |
家族の見守り強化 | 子どもの帰宅ルートを自動で記録し、指定エリアへの出入りを通知して安心感アップ。 |
旅の思い出プレイバック | 旅行先の訪問スポットをマップ上で振り返り、フォト日記と組み合わせて思い出の共有がスムーズ。 |
通勤ルート分析 | 毎日の通勤ログをもとに混雑や交通状況を可視化し、最適な出発時間やルートを見つけやすく。 |
到着と退出をメモ帳に自動で書き込むショートカット

位置情報をトリガーにして「メモ」アプリにサクッと到着時間と退出時間を記録するショートカットがあると、あとで振り返るときにとても助かります。例えば、訪問先に着いた瞬間や帰宅したタイミングを自動でノートに残せば、手動でメモする手間がなくなります。
このショートカットは「ショートカット」アプリで「到着時」と「退出時」にアクションを設定し、タイムスタンプ入りのテキストを指定のメモに追記するだけ。設定はシンプルなのに、出社・退社の記録や外出履歴のログ取りにピッタリです。繰り返し行う操作を自動化できるプログラマーならではの工夫で、手間をゼロに近づけましょう。
普段の動きをそっと後ろからキャッチして、自動でメモに残せるのは本当に楽ちんです。届いた瞬間から空っぽのノートがしっかり埋まっていくのを見るとワクワクしますよ。
ショートカットアプリで新規自動化を作成
まずはショートカットアプリで新しい自動化の枠組みを用意します。画面の操作に慣れていなくても大丈夫なので、ゆっくり手順を追ってみましょう。
ホーム画面かアプリライブラリからショートカットを探してタップしてください。
画面下部にあるオートメーションアイコンをタップして切り替えます。
画面右上のプラスマークをタップし、表示された選択肢から個人用オートメーションを作成を選びます。
到着を選び家の住所を設定
設定アプリを開いてプライバシーとセキュリティをタップします。その後位置情報サービス→システムサービス→重要な位置情報を選びます。
「到着」をタップして画面下の住所検索を使います。自宅の番地まで正確に入力したら候補を選び、画面右上の「完了」を押して保存します。
到着に設定した場所が正しく記録されていない場合は、入力ミスがないか再度確認してください。
メモを追加アクションで現在時刻を保存
ホーム画面からショートカットアプリをタップして開き、右上の+アイコンを押して新しいショートカットを用意します。
画面下の検索欄にメモを追加と入力し、候補に出てきたアクションをタップしてショートカットに組み込みます。
アクションのテキスト入力部分をタップし、表示された変数リストから現在の日付を選びます。日付フォーマットは長押しでカスタマイズ可能です。
退出でも同じ流れを作ってペアにする
退出時にも入室時と同じ処理を呼び出して、位置情報の「入室」「退出」イベントを対にして扱います。
LocationManagerDelegateにあるdidExitRegion
でも、入室処理と同じhandleRegionEvent
を呼び出しましょう。
func locationManager(_ manager: CLLocationManager, didExitRegion region: CLRegion) {
handleRegionEvent(.exit, for: region)
}
これで入室と退出がペアになり、あとから滞在時間をサクッと計算できるようになります。
よく行く場所をウィジェットに置いて経路をワンタップ

お気に入りの場所へさっとアクセスできると、なんだか気分も上がりますよね。よく行く自宅や職場、それに行きつけのカフェをウィジェットに設定しておくと、ホーム画面を開いてワンタップですぐに経路が表示されます。
- マップウィジェットを長押しして「ウィジェットを編集」を選ぶ
- 表示したい場所を「マイプレイス」からピックアップ
- ウィジェットに追加してホーム画面に配置する
マップアプリで目的地をお気に入りに登録
まずiPhoneでマップアプリを開きます。画面下部の検索バーに行きたい場所の名前や住所を入力して、候補が表示されたら目的地をタップしてください。
画面右下にある情報アイコン(“i”マーク)をタップし、詳細ビューを開きます。そこに表示される「お気に入りに追加」をタップすると登録完了です。
登録したお気に入りはマップアプリの下部メニュー「お気に入り」タブからすぐアクセスできます。通勤やよく行くお店を登録しておくとサクッと呼び出せて便利です。
ホーム画面を長押ししてウィジェット追加を開く
ホーム画面の何もない余白部分を指で軽く長押ししてください。アイコンがプルプルと震え始め、画面上部に+マークが表示されると、ウィジェット追加画面を開く準備が整います。
マップウィジェットを選びお気に入りを表示する設定に切り替える
ホーム画面でマップウィジェットを長押ししてから「ウィジェットを編集」を選んでください。
設定画面の「表示する項目」からお気に入りをオンにして完了です。
配置を調整して完了を押す
表示されているマップ上でピンをドラッグしたり、ピンチ操作でズームして位置を微調整します。希望の場所が中心に来るように整えたら、画面右上の完了をタップして確定してください。
ピンの位置がずれていると履歴に正確な場所が記録されないため、細かく調整することが安心です。
履歴を定期的に削除してバッテリーとプライバシーを守る

ふと気づくと位置情報の履歴がずらりと並んで「こんなに動き回ってたんだ」と驚くことはありませんか。古い記録が溜まるとバックグラウンドでスキャン処理が走りやすくなり、ほんの少しずつですがバッテリーの減りに影響が出ることがあります。
定期的に履歴を消しておくとiOS17の軽快さをキープできるうえ、いつどこにいたかのデータをゼロにできるのでプライバシー面でも安心です。出張や旅行でがっつり位置情報をため込んだ後など、まとめてクリアするタイミングを決めておくのがおすすめです。
設定アプリで利用頻度の高い場所をオフに切り替える
ホーム画面で歯車アイコンの「設定」をタップして開きます。
スクロールして「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
「位置情報サービス」をタップしたあと、画面下部の「システムサービス」をタップします。
「利用頻度の高い場所」をタップしてスイッチを左に動かし、オフにします。
オフにすると、地図アプリで過去によく訪れた場所の提案や位置ベースのリマインダー通知が受け取れなくなります。
Googleマップのタイムライン設定から削除期間を30日に設定
Googleマップアプリを起動し、右上のプロフィールアイコンをタップしてください。
メニューから「タイムライン」を選び、画面右上の設定アイコンをタップします。
「ロケーション履歴の管理」をタップし、「自動削除」の項目を選択してください。
表示される選択肢から「30日後に削除」を選び、「確認」をタップすると設定完了です。
設定後は30日間を過ぎた位置情報が自動で消えるようになります。
ショートカットで月初に削除を実行する自動化を作る
iPhoneでショートカットアプリをタップして起動します。
下部メニューの「オートメーション」を選び、「+」をタップして「個人用オートメーションを作成」を選択します。
「日付」を選んで「毎月」をオンにし、「1日」を指定します。時間は任意ですが、通知しやすい時間帯がよいでしょう。
「アクションを追加」をタップし、「URLを開く」を選択します。
URLにApp-Prefs:root=Privacy&path=LOCATION
を入力すると位置情報設定画面が開きます。
画面右上の「次へ」をタップ後、「実行前に尋ねる」をオフにして「完了」で保存します。
ショートカットでは設定画面を開くだけで、履歴消去は手動でタップが必要になります。
バッテリー状況で違いをチェックして続ける
設定アプリを開いて「バッテリー」をタップします。
表示された「バッテリー使用状況」画面でアプリごとの消費量を確認しましょう。
一覧の中にマップやSNSなどのアプリ名が並んでいるはずです。位置情報をよく使うアプリほど数値が大きくなります。
バッテリー残量が20%以下だと省電力モードに入り、位置情報の更新が遅くなることがあります。残量を適度に保ってから次のステップへ進んでください。
よくある質問

iPhoneの位置情報履歴はどこで確認できますか?
- iPhoneの位置情報履歴はどこで確認できますか?
-
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→画面を下にスクロールして「システムサービス」→「利用頻度の高い場所」でチェックできます。
過去の履歴はどれくらい保存されますか?
- 過去の履歴はどれくらい保存されますか?
-
iPhone標準の「利用頻度の高い場所」では過去の全データを保存し続けます。ただし、位置情報サービスをオフにすると保存は止まります。
位置情報サービスを無効にすると履歴の蓄積がストップしますが、既存の履歴は残ります。
履歴を他人と共有できますか?
- 履歴を他人と共有できますか?
-
標準機能では直接共有できませんが、スクリーンショットや位置情報をまとめたレポートをメッセージやメールで送る方法があります。
履歴を確認するだけでバッテリーが大幅に消費しますか?
- 履歴を確認するだけでバッテリーが大幅に消費しますか?
-
履歴を閲覧するだけなら大きな影響はありません。ただし、常に位置情報をオンにしているとバックグラウンドで位置測定が動くため、若干の消費増はあります。
iPhoneには位置情報履歴が残らないと聞いたけど本当?
iPhone自体に「ずっと残るタイムライン型の履歴」は標準ではありません。ただし、マップ予測や写真のジオタグに活かすために、端末内で重要な位置情報が自動で記録されています。
「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「重要な位置情報」を開くと、訪れた場所の一覧が確認できます。最大数千件まで保持され、古いデータは自動で上書きされる仕組みです。
さらに、GoogleマップやLINEなどの地図系アプリを使うと、それらのアプリ側で独自に履歴をため込んでいる場合があります。不要なときはアプリの履歴設定をオフにしておくと安心です。
端末だけで完結したいならサードパーティの履歴機能も確認・オフにしておくのがおすすめです。
位置情報履歴をオンにしてもバッテリーは大丈夫?
位置情報履歴をオンにしても、電池の減りはそんなに気にならないですよ。
iPhoneは必要なタイミングだけGPSを動かしてデータを記録してくれるおかげで、ずっとフルパワーで動き続けるわけじゃありません。普段は基地局やWi-Fi情報を使うので、意外とサクッと使い続けられます。
- 使わないときはオフにしておくと無駄な動作が減る
- 「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」で不要なアプリを見直す
- 「重要な場所」だけオンにして履歴を残す範囲を限定する
- 低電力モードと併用するとさらに電池が長持ち
実際に数日間オンにしたまま試したところ、通常の使い方なら1日で数%程度しか増えませんでした。初めてでも安心してお試しください。
家族と履歴を共有する方法はある?
- 家族と履歴を共有する方法はある?
-
iPhoneの標準機能では位置情報履歴をまるごとシェアする手段はありません。ただし〈探す〉アプリの「位置情報を共有」をオンにすると、今いる場所を家族と見守れます。
過去の移動履歴を確認したいときはGoogleマップのタイムライン機能が役立ちます。Googleマップで位置情報の記録を許可し、ご家族とGoogleアカウントを共有するか、タイムライン画面をスクリーンショットで送信すれば行動履歴をチェックできます。
注意点:Googleマップで履歴を共有すると、そのアカウントで記録が続くためプライバシー設定をよく確認してください。
位置情報履歴を完全にオフにしたい場合は?
位置情報履歴を完全にオフにしたいときは、まず設定アプリからプライバシー>位置情報サービスをまるごとオフにする方法があります。
この設定によりアプリやシステムが一切の位置情報を取得しなくなるので、プライバシーをしっかり守りたい人やバッテリーの長持ちを重視する人にぴったりです。ただし、地図アプリのナビ機能や「友達を探す」など一部サービスが使えなくなる点は気をつけてください。
iCloudバックアップに履歴は入るの?
- iCloudバックアップに履歴は入るの?
iCloudバックアップには位置情報の履歴データは含まれません。保存されるのは写真やメッセージ、アプリの設定などで、位置サービスの詳細なログはデバイス内に暗号化されています。大事な移動記録を残したいなら、MacのFinderで暗号化バックアップを作成し、バックアップフォルダから「SignificantLocationBinary.plist」を取り出すといいですよ。
まとめ

ここまでで、iPhoneの位置情報履歴をすばやく確認して、必要に応じて管理する手順をお届けしました。
設定アプリからプライバシー→位置情報サービス→システムサービス→重要な位置情報と進み、履歴をチェックしたら、気になる場所があれば削除したり、機能をオフにしたりできます。また、パスコードやFace IDをしっかり設定することで、第三者に見られる心配もグッと減らせます。
これでプライバシーを守りながら、iPhoneをもっと安心して使えるようになります。ぜひ今日から位置情報の管理を習慣にして、スマホライフをもっと快適に楽しんでください。