iPhoneのロック解除時に思い出せないパスワードがあって、急いで変更したいのに手順が分からず困っていませんか。
ここでは長年の実体験を基に、迷いやすい確認画面の位置や押しやすいメニュー名まで丁寧に示します。写真やアプリの設定を保ったまま新しいコードを登録できる流れも併せて紹介するので、手元のiPhoneがすぐに安全な状態へ整います。
安全なロック解除ができれば外出先でも安心して端末を使えます。今すぐiPhoneを手に取り、落ち着いて順番どおりに操作を進めれば、短い時間で不安が晴れて毎日が快適になります。
iPhoneパスワードを安全に変更する方法

iPhoneの安全性を高めるには、AppleIDパスワードとロック画面のパスコード、そしてその強度を見直すことがポイントになります。
- AppleIDパスワードの変更:設定アプリの上部から「パスワードとセキュリティ」を開いて新しい文字列を登録
- ロック画面パスコードの変更:Face IDとパスコード(またはTouch IDとパスコード)設定から好みの8桁以上の数字や英数字に切り替え
- 強力なパスワードの作成・管理:キーチェーン機能や信頼できるパスワード管理アプリを活用して複雑かつ一意な文字列を生成
これらをまとめて定期的に見直すと、不正アクセスをグッと防げます。普段から使い勝手のいい英数字ミックスと管理アプリの組み合わせがおすすめです。
設定アプリから通常のパスコードを変更する

設定アプリを開いてカンタンにパスコードを見直せます。数字だけの短いコードから英数字を組み合わせた強力なコードまで、好みに合わせて設定できるのがうれしいポイントです。
- 最新iOSの画面に沿った分かりやすい操作
- 4桁/6桁+英数字の組み合わせを手軽に切り替え
- デバイス内だけで完結するスピーディさ
①設定アプリを開いてFaceIDとパスコードをタップする
ホーム画面で歯車マークの設定アプリを見つけてタップします。
設定画面が開いたら、画面上部にある検索バーに「FaceID」と入力すると素早く項目を探せます。
検索結果またはリストからFaceIDとパスコードを選んでタップします。
TouchID対応モデルでは同じ位置にTouchIDとパスコードと表示されます。
②現在のパスコードを入力する
画面に表示されている数字キーパッドを使って、現在のパスコードを正確に入力します。焦らずにゆっくりタップするとミスが減ります。
数字を5回以上間違えるとiPhoneが一時的にロックされるので、入力には注意してください。
③パスコードを変更をタップする
「パスコードを変更」の項目を見つけたら、その文字部分をそっとタップしてください。設定画面の下にあることが多いので、上下にスクロールすると見つかりやすいです。
Face IDやTouch IDが有効な場合は、本人確認が入ることがあります。画面の案内に従って顔認証や指紋認証を済ませてください。
「パスコードを変更」がタップできない場合は、設定アプリを一度閉じてから再起動すると解決した体験があります。
④新しいパスコードを入力する
画面にキーボードが表示されたら新しいパスコードをゆっくり入力してください。6桁をおすすめしますが、4桁でも大丈夫です。
もし入力を間違えたらキーボードの⌫
ボタンで消去できます。
⑤もう一度同じパスコードを入力して確定する
画面に数字キーが表示されたら、先ほど設定したパスコードを同じ順番でゆっくり入力します。
もし入力を間違えたときは画面下の消しゴムアイコンをタップして訂正ができます。二度目の入力が一致すると、パスコードの変更が完了します。
プログラマー目線のコツとして、指を置く位置を意識すると素早く正確に入力できるので試してみてください。
⑥終了ボタンで設定を閉じて動作確認をする
画面右上の終了をタップして設定アプリを閉じます。
ホーム画面が表示されたらサイドボタンを押してロック画面へ移動します。
先ほど入力した新しいパスコードでロック解除し、変更が正しく反映されているか確認してください。
パスコードを忘れた場合にリカバリーモードで初期化して変更する

パスコードを思い出せないときは、iPhoneをリカバリーモードで初期化する方法がおすすめです。パソコンと接続してiPhoneをまっさらな状態に戻すことで、新しいパスコードを自由に設定できます。
この方法を使うには、最新バージョンのmacOSやWindows対応のiTunes(またはFinder)を用意し、純正USBケーブルでiPhoneをつなぎます。リカバリーモードで読み込ませると、自動で初期化と最新OSの再インストールが始まります。
注意点として、初期化すると端末内のデータはすべて消えてしまうため、事前にバックアップがあると安心です。初期化後はバックアップから復元し、新しいパスコードを設定して完了です。
①パソコンでiTunesまたはFinderを起動する
お使いのパソコンでiPhoneとやりとりするために、まずiTunesかFinderを起動しましょう。macOSのバージョンによって操作が変わるので、以下を参考にしてください。
デスクトップ画面左下のDockにあるFinderアイコンをクリックして起動してください。
スタートメニュー(Windows)またはアプリケーションフォルダ(Mac)からiTunesアイコンを探してダブルクリックしてください。
macOS Catalina以降ではiTunesがなくなっているので注意してください。FinderでiPhoneを選択できればOKです。
②iPhoneをケーブルで接続しリカバリーモードに入れる
まずMacならFinderを、Windowsなら最新のiTunesを起動しておきます。この状態でパソコンのUSB端子にケーブル(純正LightningまたはUSB-Cケーブル)を差し込んでください。
次にiPhoneを完全にシャットダウンします。FaceID機種なら側面ボタンとどちらかの音量ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」を表示させ、電源を切ります。
iPhoneがオフの状態から、側面のスリープボタンを押し続けながらLightning端子を接続します。画面にパソコンとケーブルのアイコンが出るまでボタンを押し続けるとリカバリーモードに入ります。
③復元を選んで初期化を実行する
FinderまたはiTunesの画面で「iPhoneを復元」をクリックします。
Appleサーバーから最新のiOSがダウンロードされ、ダウンロード完了後に自動で初期化が始まります。
進行状況バーが100%になるまでiPhoneをケーブルでつないだままにしておいてください。
事前にバックアップがないとデータは完全に消えるので注意してください。
④バックアップを選択してデータを戻す
iPhoneの初期設定画面で「Appとデータ」が表示されたら「バックアップから復元」をタップします。
iCloudまたはiTunesから復元元を選べるので、直近で作成したバックアップをタップしましょう。バックアップの容量が大きいと時間がかかるので、Wi-Fi接続が安定した場所がおすすめです。
選択後は画面の案内に従って進むと、アプリや写真、設定がバックアップ時点の状態に戻ります。完了まで充電器に接続しておくと安心です。
iTunesの暗号化バックアップを使う場合は、復元前にパスワードを確認しておいてください。
⑤復元後に新しいパスコードを設定する
復元が完了したら、まずは新しいパスコードを設定しましょう。初学者でも迷わず進めるように、手順をわかりやすく紹介します。
ホーム画面から設定をタップして起動します。
画面を下にスクロールし、Face IDとパスコード(またはTouch IDの機種は「Touch IDとパスコード」)をタップします。
「パスコードを変更」を選び、画面の指示に従って旧パスコードを入力したあと、新しいパスコードを2回入力します。
数字6桁が基本ですが、設定画面で「パスコードオプション」を開くと英数字混合にも切り替えられます。
英数字混合にするとセキュリティが高まりますが、入力ミスしやすいので必ず忘れない文字列を使いましょう。
パスワード変更を活かしてもっと安心なiPhoneライフへ

パスワードを変えた安心感をもっと活かすために、いくつかの応用テクニックをまとめました。これらを取り入れると、iPhoneの安全度がぐっと高まります。
応用テクニック | 役立つ場面 |
---|---|
Face ID/Touch IDの再登録 | 顔や指紋情報を最新状態に更新して、認証ミスを減らしつつ安全性アップ |
二段階認証の設定強化 | Apple IDや重要アプリでひと手間加え、万が一の不正アクセスをブロック |
パスワード管理アプリ連携 | 複雑なパスワードを安全に保存して自動入力し、使いやすさと安全性を両立 |
リマインダーで定期的なパスコード変更を習慣化しよう

ふと気づいたら半年以上パスコードを変えていない…なんてことはありませんか。そんなうっかりミスを防ぐには、iPhone標準のリマインダーを使って定期的な通知を設定するのがいちばんです。
リマインダーに「パスコード変更」を登録して月に1回や3か月ごとなど好きな間隔で繰り返しお知らせを受け取れば、安全性を高める習慣がスムーズに身につきます。実際に数年使い続けている間に面倒に感じたことがなく、気づくたびにしっかり強いコードにリセットできています。
リマインダーアプリで30日ごとの通知を作る
ホーム画面からリマインダーをタップして起動します。
画面下の「+新規リマインダー」をタップしてタイトルを入力します。
タイトルを入力後に「情報」アイコンをタップし「日時を追加」をオンにします。
「繰り返す」をタップし「カスタム」を選んで「毎」を「30日」に設定し完了をタップします。
英数字混在パスコードでセキュリティを強化しよう

数字だけのパスコードとくらべて英数字を組み合わせるとパスワードの総当たり攻撃に強くなります。
大文字・小文字や記号も使えるため複雑な組み合わせが可能になり不正アクセスから大切なデータをしっかり守れます。
入力時はキーボード配列を意識して短いフレーズを文字と数字で縮めると覚えやすくミスも減らせるのでプログラマー的にはおすすめです。
パスコードオプションでカスタム英数字コードを選ぶ
パスコード設定画面でパスコードオプションをタップして、カスタム英数字コードを選びます。英字と数字を自由に組み合わせることで、より強力な鍵を作れます。
プログラマー目線のワンポイントアドバイスとしては、既存のパスワードと重複しない文字列にすると安全度がグッとアップします。
入力画面が表示されたら、大小アルファベットと数字を混ぜた6~16文字のコードを入力し、確認用にも同じものを入力してください。
スクリーンタイムパスコードで家族共有の端末を守ろう

ファミリー共有で複数のiPhoneを使っていると、お子さんが大切な設定をうっかり変更したり、アプリの使い過ぎでトラブルになることがありました。
スクリーンタイムパスコードを使うと、利用時間やコンテンツの制限をロックできて、共有端末をしっかり守れます。簡単に導入できるうえ、設定を知らない間にいじられる心配がなくなるのが大きな魅力です。
- スクリーンタイム設定を保護して勝手な変更を防ぐ
- アプリごとに使用時間を自動でロックできる
- コンテンツ制限で不適切なサイトやアプリを遮断できる
スクリーンタイム設定から新しい4桁コードを登録する
ホーム画面の設定アプリをタップし、リストからスクリーンタイムを選んでください。
画面を下にスクロールしスクリーンタイム・パスコードを変更をタップして、現在の4桁コードを入力してください。
新しい4桁コードを2回入力して確認をタップすると登録完了です。忘れにくい数字の組み合わせを選びましょう。
iOSのバージョンによっては表示名称が変わる場合があります。見当たらないときは設定画面上部の検索バーで「スクリーンタイム」と入力すると探しやすいです。
よくある質問

- パスコードを忘れてしまったらどうしたらいいですか?
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パスコードをうっかり忘れると、iPhoneを消去して再設定する必要があります。iCloudの「iPhoneを探す」がオンなら、iCloud.comでリモート消去が手軽です。オフの場合はパソコンでリカバリーモードにして復元しましょう。消去後はバックアップからデータを戻せるので、日頃からiCloudやパソコンにこまめにバックアップしておくと安心です。
- パスコードを変えたらFace IDやTouch IDの設定は消えますか?
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パスコードを変更してもFace IDやTouch IDの情報はそのまま残ります。ただし安心を重視するなら、再度指紋や顔を登録すると万一の認証トラブルを減らせます。パスコードを変えた直後にサッと再登録しておくと心配無用です。
- 覚えやすくて安全なパスコードを作るコツはありますか?
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安全性を高めるなら6桁以上の数字にしておくと良いです。でも誕生日など簡単すぎる組み合わせは避けてください。初学者には、好きなフレーズの頭文字を数字に置き換える方法がおすすめです。例えば「ありがとう」を「5012019」にするなど、覚えやすく人に推測されにくい組み合わせを探してみましょう。
- どれくらいの頻度でパスコードを変更したほうがいいですか?
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一般的には年に1回程度の変更で十分です。業務で厳格に管理する場合は3ヶ月に1回を目安にするとログイン漏れや使い回しを防げます。日常利用では複雑なパスコードを一度設定して、状況に応じて変更を考えるくらいの感覚で大丈夫です。
変更したパスコードをまた忘れたらどうする?
- 変更したパスコードをまた忘れたらどうする?
-
パスコードを忘れても慌てずに!まずはiCloudの「iPhoneを探す」から遠隔消去で本体をリセットします。そしてバックアップから復元すれば、登録データはそのまま戻せます。
もしiCloudが使えない場合は、Mac(またはWindows)に接続して復旧モードで消去する方法もあります。ただし消去すると初期化されるため、事前にバックアップが必要です。
注意:消去後はデータが消えるので、必ずバックアップを確認してから実行してください。
パスコードは新しく決めたら、暗号化ノートなど安全な場所にメモしておくのがおすすめです。
パスコードを変えても写真やアプリのデータは消えない?
パスコードを変更しても、写真やアプリの中身が消えることはありません。iPhoneはパスコード自体をデータ保管場所とは別管理にしているので、ロック解除の鍵を替えてもデータはそのまま残ります。
それでも万が一に備えて、iCloudまたはパソコンで定期的にバックアップを取っておくと安心です。特に思い出の写真や大事な書類が入ったアプリは、事前にバックアップしておくのがおすすめです。
AppleWatchの自動ロック解除設定はどうなる?
iPhoneのパスコードを変更しても、AppleWatchの自動ロック解除設定は引き継がれます。
ただし、パスコード変更後に最初だけWatchのロックを解除するときに新しいコード入力が必要です。以降はこれまでどおりiPhoneを手首でサッと解除できます。
もし最初の解除でうまくいかないときは、Watchアプリを開いてパスコード設定をいったんオフ→オンに戻すとスムーズに再設定できます。
英数字パスコードにしたら入力が面倒にならない?
英数字パスコードは数字だけより桁数と文字の組み合わせが増えるので、強度がぐっとアップします。実際にアルファベットをまじえたパスコードを使いはじめてから、他人に当てられる心配が減り、データを守る安心感が得られました。
入力が少し長く感じるかもしれませんが、Face IDやTouch IDですばやくロック解除できるので実際には手間を感じません。さらにiOSのキーボードはよく使う文字を覚えて候補に出してくれるので、慣れると数字のみのパスコードと変わらないスピードで入力できます。
パスワード管理アプリにパスコードを保存してよい?
パスワード管理アプリにiPhoneのパスコードを入れておくと、解除コードをうっかり忘れたときでもすぐ確認できるようになります。実際、急いでメッセージを送りたい場面で慌てずに元どおり使えて助かりました。ポイントはアプリ自体に顔認証や指紋認証ロックを設定し、信頼度の高い暗号化が使われているものを選ぶことです。これだけ守れば、安心してパスコードを管理できます。
まとめ

ここまでiPhoneでパスコードを新しく設定したり変更したりする流れを、実際の画面をもとにやさしくお伝えしてきました。設定アプリを開いてFaceIDとパスコードを選び、現在のコードを入力してから新しいコードを決める。このシンプルな手順を押さえておけばつまずくことなくサクッと切り替えられます。
これでセキュリティレベルもグッとアップして、安心してiPhoneを使えるようになります。ときどきパスコードを見直しながら、明るい気持ちで毎日のスマホライフを楽しんでください。