iPhoneで仕事の資料をまとめるとき、メールで送りやすいパスワード付きzipを無料で作成できず困っていませんか?
ここでは普段からiOSの開発現場で使われている実践的なコツをかみくだき、純正アプリと信頼できる無料ツールだけで安全なzipファイルを作り、相手のスマホやパソコンでも問題なく開けてもらえる手順と注意点を順を追って紹介します。作業画面をそのまま載せた手順紹介や、プログラマーならではのチェックポイントも添えるため、初めての方でも操作に迷いません。
手元のiPhoneを片手に読み進めるだけで、数分後には機密資料を暗号化したまま送れる安心感を得られますので、準備が整ったら一緒に始めてみませんか。
実体験でわかったiPhoneだけでパスワード付きzipを無料で作る手順

iPhoneだけでパスワード付きzipを無料で作るには、大きく分けて二つの方法があります。
- a-Shell mini+ショートカット活用:ターミナル環境から
zip -e
コマンドが使えて、細かい暗号設定もできる - 無料アプリ「iZip」など:ボタン操作でサクッとパスワード付きzipを作れて、操作がやさしい
プログラマーっぽい自由度を活かしたいなら【1】、シンプルさを重視するなら【2】を選ぶとスムーズです。
ファイルアプリとショートカットを組み合わせる方法

ファイルアプリとショートカットを使う方法は、追加のアプリを入れなくてもiPhone標準だけでパスワード付きzipが作れるのがとっても気軽です。ショートカットの中で一連の流れを組めるから、毎回タップを減らしてサクサク完了できるのがうれしいポイントです。
暗号化から保存、共有までをショートカット内でまとめておけるので、ファイルアプリを行き来せずにスムーズに作業できます。プログラマー視点で後から手順を追加したり引数を受け取ったりできるのも小技好きにはたまらない魅力です。
①ショートカットアプリを開いて作成ボタンを押す
iPhoneのホーム画面からショートカットアプリをタップして開きます。初めて使う場合はリストが表示されるまで数秒かかることがあるので、リラックスして待ちましょう。
画面右上の+ボタンを押して、新しいショートカットを作成します。
②アクション検索でアーカイブを作成を選ぶ
ショートカットの編集画面で、下部にある検索バーをタップしましょう。キーボードが出てきたら「アーカイブを作成」と入力します。候補に現れたら、そのままタップしてアクションを追加してください。
③ファイルの選択をタップして圧縮したいデータを指定する
ZIP作成画面でファイルの選択をタップすると、ファイルアプリが開きます。
ここで圧縮したい写真や書類をタップして選びましょう。複数ファイルをまとめて選ぶと一度にZIP化できます。
選び終えたら、右上の完了を押して元の画面に戻ります。
④パスワードを入力する欄を追加するアクションを挿入する
ショートカット編集画面で右上の「+」をタップしてアクション検索を表示し、入力を求める
を探します。
表示された「入力を求める」をタップしてワークフローに追加しましょう。
追加したアクションのタイトルをパスワード
に変更し、説明文にも同じキーワードを設定します。
「非表示入力」をオンにすると、入力した文字が伏せられるので安全度がアップします。
⑤保存先にiCloudDriveの好きなフォルダをセットする
Filesアプリで作成したZipファイルを見つけて長押しします。
メニューが出たら「移動」をタップして保存先の選択画面を開きます。
左上の戻るボタンでiCloudDriveに移動し、好きなフォルダを選んで「移動」をタップすると完了です。
⑥ショートカット名を分かりやすく変更して完了をタップ
画面上部にある名前欄をタップして、わかりやすい名称に書き換えます。たとえば「Zip作成(パスワード付き)」や「秘密書類暗号化」など、中身がすぐ想像できる名前がおすすめです。
入力が終わったらキーボードの「完了」キーを押してから、画面右上の「完了」ボタンをタップして保存します。
⑦ホーム画面からショートカットを実行してzipを確認する
ホーム画面に追加したショートカットアイコンをタップします。Shortcutsアプリが立ち上がり、指定したフォルダの圧縮が自動で始まります。
処理が終わるとZIPファイルのプレビュー画面が表示されるので、ファイル名をタップして中身をチェックしましょう。
もしプレビューが出ない場合はファイルアプリを開き、「iCloud Drive」または「このiPhone内」から生成されたZIPを見つけて中身を確認してください。
⑧メールで送って相手側で開けるかテストする
作成したパスワード付きzipをメールに添付して送ってみましょう。相手に「ちゃんと開けられる?」と声をかけて、実際にファイルを解凍できるか確認します。
パスワードは別メールや口頭で伝えるとセキュリティ面でも安心できます。
大きめのファイルはメールで送れない場合があります。そのときはDropboxやGoogleドライブの共有リンクを使うと便利です。
無料アプリDocumentsで手軽に圧縮する方法

Documents〈ドキュメンツ〉アプリはiPhoneだけでファイル管理も圧縮もまとめて行える無料の定番アプリです。ドラッグ操作でフォルダや写真をまとめて選べるから、タップ連打が苦手なかたでもサクッとZIPファイルが作れます。
AppStoreからダウンロードするだけで追加の登録不要。作成したZIPはそのまま他のアプリに共有したりメールに添付できるので、わざわざPCを立ち上げる手間がありません。Wi-Fiがない外出先でもオフラインで動くのがうれしいポイントです。
写真や書類を数点まとめて送るときや、仕事帰りの電車で速攻圧縮したいときにぴったり。シンプルな操作感だから、いままで圧縮を試したことがないかたでも迷わずチャレンジできます。
①AppStoreでDocumentsを検索して入手をタップ
AppStoreを開いたら画面下の虫眼鏡マークをタップしてください。「Documents」と入力すると、Readdle製のアプリが候補に表示されます。アプリ名の横にある入手をタップし、Face IDかパスワードで認証するとダウンロードが始まります。
②初回起動の案内をスキップしてファイルタブを開く
アプリを起動すると表示される初回ガイドを右上のスキップで閉じてください。そのまま画面下部のファイルタブをタップすると、ZIPを扱う準備が整います。
③右上の三点アイコンから編集を選ぶ
ファイルを開いたら右上にある三つの点が縦に並んだアイコンをタップします。表示されたメニューから編集を選んでください。
メニューに「編集」がないときは対象のアプリが対応していない場合があります。そのときは「ファイルを別アプリで開く」を選んで対応できるアプリを試してください。
④圧縮したいファイルをタップしてチェックを入れる
ファイルAppが「選択」モードになっていることを確認したら、圧縮したいファイルを指でタップしてください。
タップするとファイル名の左側に青いチェックマークが表示されます。複数まとめて圧縮したい場合は、同じように続けてタップしましょう。
⑤下部メニューの圧縮をタップする
フォルダを選んだあと画面下部に並ぶアイコンの中から圧縮を見つけてタップしてください。
タップすると自動的にzip化が始まります。完了後は同じ場所に「アーカイブ.zip」が生成されるので確認してみましょう。
⑥パスワードを設定するトグルをオンにして好きなパスワードを入力
圧縮画面の「パスワード」欄にあるスイッチをタップしてオンに切り替えます。
表示された入力フィールドに好みのパスワードを入力しましょう。文字数は8文字以上を心がけ、英数字や記号を組み合わせると安全度が上がります。
⑦完了をタップしてzipが作成されたことを確認する
画面右上の完了をタップすると、指定したフォルダに戻りzipファイルが生成されています。
ファイル名の末尾が「.zip」になっているかチェックすると圧縮が成功したかひと目でわかります。
念のためzipを長押ししてクイックルックで中身を覗くと、必要なファイルがすべて揃っているか安心です。
もし拡張子が見えないときは、ファイル名をタップしてリネーム画面で「.zip」を付け足して表示させましょう。
⑧共有メニューでAirDropやメールに添付してみる
まずファイルAppを開き、パスワード付きzipを長押ししてメニューを表示します。
長押しメニューの中にある共有アイコン(矢印マーク)をタップします。
表示された共有メニューからAirDropやメールのアイコンを選びます。
AirDropなら相手のデバイス名をタップ、メールなら宛先入力後に送信ボタンを押します。
AirDropは受信側のロック解除が必要です。大きなファイルは途中で切断されることがあるので要注意です。
Safariでオンライン圧縮サービスを使う方法

Safariを使えば、アプリを入れなくてもオンラインサービスで手軽にパスワード付きzipを作れます。ブラウザからファイルを選んでアップロードし、パスワードを設定してダウンロードするだけなので、初めての方でも迷いません。
- 専用アプリ不要:Safariだけで完結するのでストレージを節約できます。
- どこでも利用可:最新のiOS版Safariならタブ操作で別サイトにもすぐ移動できます。
- 操作はシンプル:アップロード→パスワード入力→ダウンロードの3ステップでOKです。
ただし、機密性の高いファイルは、サービスのプライバシーポリシーを確認してから利用するのがおすすめです。容量制限や利用回数制限もあるので、必要に応じて複数のサービスを使い分けてください。
①Safariでzipオンライン圧縮と検索して日本語サイトを開く
iPhoneのホーム画面でSafariをタップして開きます。
画面下部の検索バーをタップして「zipオンライン圧縮」と入力します。
表示された検索結果から日本語対応のサイトを探し、無料で使えると書かれているものを選びます。
気になるサービス名をタップして、サイトを開きましょう。
SSL対応かチェックすると安心です。URLが「https://」で始まっているか見てみてください。
②ファイルを選択ボタンをタップして写真や書類をアップロード
「ファイルを選択」をタップすると、iPhoneの写真と書類を切り替えられるメニューが現れます。
写真をアップロードしたいときは写真を選んでカメラロールを開き、アップしたい画像をタップしてください。
PDFやWordなどの書類を送りたいときは書類を選び、iCloud Driveや「このiPhone内」のフォルダから目的のファイルをタップします。
選択が終わったら画面右上の完了を押すだけで、アップロードが始まります。
ファイルサイズが大きすぎるとアップロードに失敗することがあります。必要に応じて事前に画像の解像度を下げたり、書類を圧縮したりすると安心です。
③パスワード入力欄に英数字で鍵を設定する
ファイルを圧縮したあと表示されるパスワード入力欄をタップして、アルファベットの大文字小文字と数字を組み合わせます。安全性を考えると6〜16文字がおすすめです。
記号を利用できない場合もあるので、入力欄の下に表示される注意文をチェックしましょう。大文字と小文字は区別されるので、打ち間違いに気をつけてください。
ゼロ(0)とオー(O)、イチ(1)とエル(l)の混同を避けると、相手に伝えるときも安心です。
④開始ボタンをタップして圧縮完了まで待つ
圧縮の準備が整ったら、画面下部にある開始ボタンをタップします。タップするとショートカットが動き出して、選んだファイルの圧縮処理がスタートします。
画面上部に表示される進捗バーを見ながら、圧縮が100%になるまでゆったり待ちましょう。ファイルサイズが大きいほど時間がかかるので、そのまま操作せずに待機するのがおすすめです。
処理中にiPhoneが自動でロック画面に入ると圧縮が止まる場合があります。設定→画面ロックから自動ロックの時間を長めにしておくとスムーズに完了します。
⑤ダウンロードリンクが表示されたらタップして保存
ショートカットの結果として表示された青いリンクをタップしてください。すぐにプレビュー画面が出るので焦らず待ちましょう。
プレビュー画面の右上にある共有アイコンをタップし、「ファイルに保存」を選びます。保存先にはiCloudDriveやこのiPhone内を指定するとあとで見つけやすいです。
保存が終わったらファイルアプリを開き、ダウンロードフォルダや指定したフォルダ内にあるzipファイルを確認しましょう。
保存先を指定しないとzipファイルを探すのが大変になるので注意してください。
⑥ファイルアプリ内のダウンロードフォルダにzipが入ったか確認
ホーム画面からファイルアプリを開きます。画面下部の「ブラウズ」をタップして「ダウンロード」を選びましょう。
フォルダ内に作成したzipファイルがあるか探してください。手順①で付けた名前のzipが並んでいればOKです。
⑦Wi-Fiのみで利用し通信量を抑える
大きなファイルをまとめるときは、Wi-Fiだけで操作するとモバイル通信を節約できます。
設定アプリを開いて「Wi-Fi」をタップし、利用したいネットワークを選びます。パスワードが求められたら正確に入力してください。
設定アプリで「モバイルデータ通信」を選び、一番上のスイッチをオフにします。これでZIP作成やダウンロードがWi-Fiだけで行われます。
社内や公共Wi-Fiでは認証画面の表示を確認してください。接続できないときはブラウザでログインが必要な場合があります。
パスワード付きzipが作れたら広がる便利ワザ

パスワード付きzipがサクッと作れるようになると、ファイル保護だけじゃなくて、いろんな便利ワザが活用できるようになります。
応用ワザ | 役立つ場面 |
---|---|
メールで機密ファイル送信 | 相手にだけ開封を許可して安心してデータを届けたい時 |
クラウドストレージ保管 | パスワードをかけたままアップして共有範囲を絞りたい時 |
動画や画像のまとめ分割 | 大きなファイルを複数に分割して暗号化しつつ送信する時 |
家族アルバムの安全アーカイブ | 大切な思い出を丸ごと暗号化して長期保存したい時 |
これらの応用ワザは、次の見出しでそれぞれ手順を紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
メールで大きなファイルを安全に送る

大きなファイルをそのままメールに添付しようとすると容量オーバーで送れずに困った経験はありませんか?そんなときはパスワード付きzipにまとめつつ、iCloud Driveの共有リンクを使うとスムーズに送信できます。
まずショートカットアプリで対象のフォルダやファイルをパスワード付きzipに圧縮します。次にiCloud Driveにアップロードして共有リンクを作成し、そのままメール本文に貼り付けるだけで完了です。
このやり方なら大容量でもメールサーバーの制限を気にせず、安全に中身を守りながら共有できます。受信側はリンクをタップしてダウンロード後、パスワードを入力すればOKなので安心です。
Mailアプリで新規メッセージを作成し添付ファイルとしてzipを選ぶ
ホーム画面からMailアプリをタップして起動してください。右下の「新規作成」アイコンを押すと書き始め画面になります。
本文入力欄を長押しすると黒いポップアップが出るので、右向き矢印をタップしてから「添付ファイルを追加」を選んでください。
ファイル選択画面でzipを保存した場所(iCloud Driveなど)を開いて、目的のzipをタップすれば添付完了です。
本文でパスワードの別送を伝えLINEなどで共有する
ファイルを渡すメッセージ本文に「パスワードはあとで別送します」とひと言添えます。
その後、相手が見落としにくいLINEなどのチャットでパスワードを送ると安全に共有できます。
クラウドに暗号化してバックアップ

iCloud DriveやGoogle Driveに暗号化zipをアップすると、うっかりiPhoneを落としても大事なファイルを守りながらバックアップを残せます。ファイルAppからタップだけでクラウドに送れるので操作もかんたんですし、強めのパスワードでしっかり暗号化しておけば安心感が違います。
ファイルアプリでiCloudDriveにzipをドラッグアンドドロップ
ファイルアプリを開き画面下の「ブラウズ」をタップして「iCloud Drive」を選びます。
画面下部で「最近」や任意のフォルダを開き、追加したいzipを長押ししたまま画面右上のiCloud Driveフォルダまでスワイプして離します。
iCloud Driveは事前に設定アプリの「Apple ID」→「iCloud」で有効化してください。
定期的に最新データを上書きして世代管理する
ショートカットを開いて、更新したいフォルダを選ぶと、以前と同じファイル名・パスワードでzipが自動生成されます。
完了すると、同じ名前のzipが上書きされるので、古い世代を手動で削除せずに最新状態を維持できます。
Notesで機密資料をまとめて保管

パスワード付きzipを作ったあとはiPhone標準のNotesを使ってみましょう。Notesなら資料をまとめて置けるうえにメモ自体にロックをかけられるので大事なファイルを一か所にまとめておきたいときにぴったりです。
メモに貼り付けたzipはFace IDやパスコードでロック解除できるから、万が一端末を失くしても中身を守れる安心感があります。複数のzipをまとめて整理できるうえ、テキストで補足コメントを添えられるから後から内容を振り返すときにも助かります。
プログラマー視点のちょっとしたコツとして、ファイル名は半角英数字だけにそろえておくとNotes内でのプレビューや検索がスムーズになります。日付やキーワードを規則的に入れておくと資料が増えても探しやすくなるので試してみてください。
メモを開いてファイル添付アイコンからzipを追加
メモアプリを開いて、新規メモか既存のメモを選びます。
画面上部にあるファイル添付アイコン(書類マーク)をタップします。
表示された「ブラウズ」をタップし、iCloud Driveや「このiPhone内」から作成したzipファイルを探してタップします。
zipがメモに添付されたら、タップして中身をプレビューできます。
zipが一覧にないときは、ファイルアプリで最新フォルダを開いて同期を確認してください。
メモ自体にもロックをかけ二重の安心にする
Notesアプリを開いてパスワードをかけたいメモをタップし、右上の共有アイコンを選びます。
下に表示されるメニューをスクロールして「メモをロック」をタップします。
初回はロック用のパスコードを入力し、FaceIDかTouchIDを有効にしておくと開くたびに自動で認証できます。
これでロックしたメモを開く際にパスワードや生体認証が求められ、二重の安心感が得られます。
よくある質問

iPhoneだけでパスワード付きzipは本当に無料で作れる?
- iPhoneだけでパスワード付きzipは本当に無料で作れる?
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はい無料でできます。iOS標準のショートカットアプリとファイルアプリを使うだけで追加の課金なしにパスワード付きzipを作成可能でした。
作成したzipのパスワードを忘れたらどうすればいい?
- 作成したzipのパスワードを忘れたらどうすればいい?
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残念ながらパスワードの復元はできません。パスワード管理アプリやメモに保存するクセをつけると次から安心です。
zipで圧縮しても画像の画質は劣化する?
- zipで圧縮しても画像の画質は劣化する?
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zip形式は非可逆(ロスレス)圧縮なので画質はそのまま残ります。サイズだけ小さくなるのが嬉しいポイントです。
パスワード付きzipが開けないときは?
パスワード付きzipが開けないときは、まず落ち着いて原因をひとつずつ確認しましょう。
- パスワードの入力ミス:大文字と小文字、記号をまちがえずに入力できているかチェックしてください。
- ファイル形式の非対応:「ファイル」アプリはAES-256しか解凍できないことがあります。
- 別の解凍アプリを使う:App Storeで配布されている「iZip」や「Documents」など、いろいろ試してみましょう。
- zipファイルを再圧縮:パソコンでZipCrypto方式を指定して再作成すると、iPhoneで開きやすくなります。
ファイルアプリのエラーは暗号化方式の不一致によることがいちばん多いです。
ショートカットでエラーが出るのはなぜ?
- ショートカットでエラーが出るのはなぜ?
-
体験的に感じたのは、iOSのMakeArchiveアクションがパスワード付きzipに非対応なことです。
zipコマンドを自前で呼び出そうとしても、iPhone上ではローカル実行が制限されているのでショートカットが正しく動かずエラーになります。
実体験からおすすめするのは、Documentsアプリなどを経由してShellスクリプトを実行する方法です。この方法ならエラーなくパスワード付きzipを作れました。
作ったzipのパスワードを後から変えられる?
残念ながらiPhoneの標準機能やショートカットだけでは、既存のzipファイルに設定済みのパスワードをそのまま書き換えることはできません。いったんzipをショートカットやファイルアプリで解凍し、フォルダを新しいパスワード付きで再圧縮する方法がいちばん手軽です。
オンラインサービスにアップロードしても安全?
オンラインストレージに大事なファイルを置くのはちょっとドキドキしますよね。でも、ちょっとしたポイントを押さえれば安心できます。
- 信頼できるサービスを選ぶ:DropboxやGoogleDriveは通信時と保存時に自動で暗号化されるので安心感があります。
- 強力な暗号化形式を使う:iPhoneのショートカットで作るzipはAES256対応なのでパスワード付きでも安全度が高いです。
- パスワードと認証を固める:長めで複雑なパスワードを設定し、アップロード先アカウントには2段階認証を有効にしましょう。
Windowsパソコンでも同じパスワードで開ける?
iPhoneのファイルアプリで作成するパスワード付きzipは、標準的なZipCrypto方式が使われているため、Windows標準のエクスプローラーでも開けます。
もしWindowsの標準機能で開けない場合には、以下のようなフリーソフトを使うと安心です。
- 7-Zip:ZipCryptoもAES暗号も対応。日本語ファイル名のまま解凍しやすい。
- PeaZip:多くの圧縮形式に対応し、パスワード入力画面がわかりやすい。
- WinRAR:有料だが評価版で長く使える。AES-256にも対応。
基本のZipCryptoならWindows標準で問題なく解凍できるので、特別な操作は要りません。ただ、より強固なAES暗号を使いたいときは上記ツールを試してみてください。
まとめ

手順を追うだけでiPhoneだけでパスワード付きzipを作れる流れをおさらいします。
- ファイルアプリでフォルダをまとめる:圧縮したい画像や書類を同じフォルダに入れる。
- ショートカットでパスワード付きzipに変換:用意したショートカットを実行してパスワードを設定。
- 完成したzipを共有:メールやAirDropで安全に送る。
これで大切なデータを簡単に守れます。さっそく試してみて、スマホでのファイル管理をもっと安心にしてみましょう。