マスクを付けたままではフェイスidがうまく働かず、毎朝のロック解除で指が止まってしまうことはありませんか?
フェイスIDの設定を少し見直すだけで、マスク姿でも画面をのぞくだけでスッと開く快適さが手に入ります。また、ウォッチ連携や代替登録を活用すれば本人確認の安全性も保たれ、通勤ラッシュの改札でも立ち止まらずに済みます。
これから順に手順とコツをご案内しますので、手元のiPhoneを準備して一緒に設定を試し、顔を覆ったままの毎日をもっと軽やかにお楽しみください。
フェイスIDをマスク姿で認識させるための下準備と設定

マスクをしたままFace IDを気持ちよく使うには、まずiOSと端末を最新状態にしておくと安心です。そのうえでAppleが用意した「マスク着用時Face ID」を有効化し、マスク姿をもう一度登録するとロック解除の成功率がグンと上がります。
- iOSを最新バージョンにアップデート:設定>一般>ソフトウェア・アップデートでiOS15.4以上を適用してください。
- 「マスク着用時Face ID」をオン:設定>Face IDとパスコード>マスク着用時Face IDを有効にします。
- マスク姿を「別の容姿」として登録:同じく設定から「もう一つの容姿を設定」を選び、マスクをした顔で登録してください。
- 認識精度を高めるコツ:登録時は明るい場所でマスクの形を変えずにカメラをゆっくり回すと、いろいろな角度を覚えてくれます。
マスクの種類を変えたり、帽子やメガネも一緒に登録すると認識が混乱しやすいので、マスクだけのシンプル登録がおすすめです。
iOS15.4以降!マスク着用時FaceIDをオンにする方法

iOS15.4以降ならマスクを付けたままでもFaceIDでiPhoneロックをスッと解除できるようになりました。顔の上半分から特徴を読み取る仕組みで、マスクを外したりパスコードを打ったりする手間がグンと減ります。
設定方法はとてもシンプル設定→FaceIDとパスコード→マスク着用時FaceIDの順に進んでスイッチをオンにするだけ。パパッと進めば数十秒で完了しますし、外出中のストレスがぐっと軽くなりますよ。
①設定Appを開く
ホーム画面かAppライブラリで歯車アイコンを探してください。画面を下にスワイプして検索バーを表示し、「設定」と入力するとすぐ開けます。
②FaceIDとパスコードをタップ
設定アプリを開いたら画面を少し下にスクロールして「FaceIDとパスコード」を見つけてタップしてください。
パスコード入力を求められたら、普段使っている数字を落ち着いて入力しましょう。
注意点: パスコード入力を途中でやめるとFaceIDの登録が中断するので、入力前に画面が安定しているか確認しましょう。
③パスコードを入力する
Face IDでロック解除できないときは、画面下部を上にスワイプするとパスコード入力画面が表示されます。
数字キーを触る前に、画面がしっかり明るくなっていることを確認してください。
慌てずに、普段決めている4桁または6桁のコードを入力します。キーを押したときの軽い振動(Taptic Engine)を感じながら入力すると、ミスタッチを減らせます。
注意点として、手汗や手袋で画面が滑りやすい場合は、一度布で拭くか、素手で操作してください。
④マスク着用時FaceIDをオンに切り替える
ホーム画面から設定アプリをタップしてください。
リストからFace IDとパスコードをタップしてパスコードを入力します。
「マスク着用時Face IDを使用」をオンに切り替えてください。
iOSは15.4以上が必要です。OSバージョンを事前に最新にアップデートしておいてください。
⑤マスクを着けたまま顔をゆっくり回す
マスクをつけたままiPhoneを目線と同じ高さに固定します。画面のガイド枠に顔を合わせながら、ゆっくり左右に首を回してください。あごを軽く上下に動かすと、TrueDepthカメラがマスクの輪郭までしっかり読み取ってくれます。
首を回す速さはゆったりめに。速すぎると認識が止まってしまうことがあります。
⑥続けるを押して二回目のスキャンを終える
「続ける」をタップすると顔の向きを少し変えながら二回目のスキャンが始まります。画面に表示された枠内に顔を合わせ、ゆっくりと左右や上下に動かしてスムーズに終わるまで動きを止めずに進めてください。
明るい場所で行うとエラーが減りやすいです。急いで動かすとブレて登録に時間がかかるので、ゆったりしたペースで試してください。
⑦完了を押して設定終了
最後に画面右上の「完了」をタップしてしっかり設定を締めくくります。この操作でマスク姿の顔データが正式に保存されるため、必ず忘れずに押してください。保存後はマスクを装着したままロック解除を試してみると安心です。ここでうまく解除できない場合は、マスクの位置を少しずらして再度登録すると認識精度が安定しやすくなります。
iOS14以前!代替外観でマスク顔を登録する裏ワザ

iOS14以前ではマスク姿だとFace IDがうまく認識されなくて焦りますよね。ただ代替外観にマスクを装着した顔を登録すると、マスク姿でもスムーズにロック解除ができるようになります。
マスクを外して解除し直す手間がちょっと面倒に感じるときや、外出先でパッと画面を開きたいときにぴったりの方法です。
- マスク姿で登録できる:Face IDがマスク顔を覚えてスムーズ解錠
- 一度設定すればラク:マスクを外す手間がなくなります
- iOS14以前限定の裏ワザ:OSアップデート前の端末でも活用OK
①設定Appを開く
ホーム画面に並ぶ歯車アイコンをタップしてSettingsを起動します。もしアイコンが見当たらなければ、画面中央を下にスワイプして表示されるSpotlight検索で「せってい」と入力すると素早く開けます。
②FaceIDとパスコードをタップ
設定アプリを開いたら画面を下にスクロールして「FaceIDとパスコード」を見つけてタップしてください。初めて開くときはiPhoneのパスコード入力を求められますので数字を落ち着いて入力します。
パスコードの入力は慎重に行ってください。間違いが続くとiPhoneが一時的にロックされます。
③パスコードを入力する
ロック画面下部に表示された数字キーを使って、設定している6桁のパスコードをゆっくり押して入力します。
入力が完了すると自動でロックが解除され、ホーム画面に戻れます。
間違えると次の入力までに時間ロックがかかるので、落ち着いて数字を押しましょう。
④代替の容姿を設定をタップ
表示された代替の容姿を設定
を見つけたら、その行をやさしくタップします。リストの位置がわかりにくいときは、端末を目線の高さに合わせると探しやすくなります。
⑤マスクを半分に折り片側だけ顔に当ててスキャン
マスクの上下をそろえたまま中心で折り、鼻と口を覆う側だけ顔に当てます。
顔をカメラに向けて少し傾け、隠れていない目と輪郭がスキャン画面内にしっかり収まるように整えましょう。
明るい室内や自然光のある場所なら認識しやすくなるので、できるだけ影の少ない環境で行うのがコツです。
⑥再スキャンでマスクを反対側にずらしてスキャン
顔認証画面を表示したままマスクを下ろして反対側の頬にずらしてください。
マスクのワイヤーを鼻からあごまでしっかりフィットさせた状態で、画面中央に顔全体が入るようiPhoneを構えます。
ゆっくり左右に向きを変えて、耳から顎のラインまでじっくり読み取ることで認識精度がアップします。
⑦完了を押して登録終了
画面下の完了をタップするとマスクありFace IDの登録が終わります。
登録が終わったらロックをかけ直し、マスクを付けたままiPhoneを持ち上げてロック解除できるか確認しましょう。
マスクの素材や位置で認識しづらいことがあるので、うまく解除できないときはマスクの位置を少しずらして再登録すると効果的です。
AppleWatchでロック解除!手首でiPhoneを開ける方法

iPhoneとAppleWatchを使ってマスク姿でもさくっと解除できます。まずiOS14.5以降とwatchOS7.4以降が必要です。さらにAppleWatchは手首に装着してロック解除済みであることが条件です。この設定を有効にすると顔認証の代わりに腕で開錠できるので、マスク越しでもストレスなく使えます。
便利に使うためにiPhoneとAppleWatchは近くに置き、Wi-FiとBluetoothをオンにしておきましょう。プログラマー目線のちょっとしたヒントですが、反応が鈍いときは両方の機器を再起動すると設定がしっかり反映しやすいです。また画面点灯前に手首を少し傾けると、解除がよりスムーズになります。
①iPhoneの設定AppでFaceIDとパスコードをタップ
ホーム画面の設定App(歯車アイコン)をタップします。開いた画面を下にスクロールしてFaceIDとパスコードを探し、タップしてください。
②ロック解除をAppleWatchでをオンにする
設定アプリをひらいてFace IDとパスコードをタップしてください。
パスコードを入力したら画面を下にスクロールしApple Watchでロック解除のスイッチをオンにします。
これでFace IDがマスクを検出したときに、手首のApple Watchが代わりにロックを解除してくれます。
Apple Watchの手首検知がオンでないと動作しないので、あらかじめWatchの設定>パスコードで手首検知を有効にしておいてください。
③AppleWatch側でパスコードを設定しロックを解除しておく
Apple Watchのデジタルクラウンを押して設定アプリを開き、「パスコード」>「パスコードをオンにする」をタップします。
画面の案内に沿って4桁以上の数字パスコードを入力してください。
設定アプリの「パスコード」画面で「腕装着検出」をオンにします。
Apple Watchを手首に装着した状態で画面をスワイプし、先ほど設定したパスコードを入力してロックを解除してください。
Apple Watchにパスコードを設定していないとiPhoneを自動で解除できないので必ず設定してください。
④マスクを着けたままiPhoneを持ち上げてスリープ解除する
マスクを付けたままiPhoneを持ち上げるだけでサッと画面が点灯し、Face IDがマスク位置を考慮してロック解除まで進みます。
鼻の下にマスクのワイヤーが来るように少し下げ気味に付けると、Face IDがマスクの下の顔を正しく認識しやすくなります。
画面が顔の正面を捉えるよう、目線と同じ高さでゆっくり持ち上げます。持ち上げただけで画面が点灯し、マスク下を読み取りにいきます。
⑤手首で振動を感じたらロック解除完了
手首に伝わる軽い振動がFaceID認証の合図です。振動を感じたらロック解除完了なので、そのまま画面中央を上にスワイプすればホーム画面やアプリにすぐアクセスできます。Taptic Engineの心地よいフィードバックで、マスク姿でも確実に認証できたことがわかるので安心です。
マスク対応フェイスIDを活かして毎日をもっと快適にするアイデア

マスク姿でもフェイスIDがサクッと反応すると、朝のあわただしい時間や外出先でのちょっとした手間がグンと減ります。
活用シーン | 役立ちポイント |
---|---|
通勤・通学のロック解除 | 改札ICアプリや乗車券アプリを起動するときも胸ポケットからiPhoneをサッと取り出すだけでOK |
モバイル決済 | マスクを外さずに支払い画面に進めるのでレジ前の混雑時に大助かり |
スマートホーム操作 | 照明やエアコンのリモコンアプリを開くときもフェイスIDだけで認証完了 |
カーシェアのスマートキー | バッグから物理キーを探さずにiPhoneを向けるだけでドアロック解除 |
フィットネスアプリのログイン | 運動後に汗で画面が汚れてもマスクしたままスムーズに切り替えられる |
上手に取り入れることで、毎日のスマホ操作がもっと気軽で楽しくなります。
ApplePayを顔だけで素早く使ってレジの行列とサヨナラ

レジでモタモタしがちな暗証番号入力やカード取り出しの動作が不要になり、マスク姿のまま顔認証だけでサクッと支払いが完了します。
- マスクを外さずに顔認証で決済できるから衛生的でスピーディ
- 財布やスマホをポケットから出さずに完結するから手荷物が多い日も安心
- パスコード入力よりステップが少ないのでレジの行列をグッと短縮
Walletアプリで支払いカードを選びサイドボタンをダブルクリック
ロック画面かアプリ利用中にサイドボタンを連続でダブルクリックすると、支払い用のWallet画面がパッと現れます。
画面下部のカード一覧を左右にスワイプして支払いに使うカードを整えてください。事前に標準カードを設定しておくと、この操作はほとんど不要です。
リーダーに近づけるとFaceIDが即認証して決済完了
支払い画面を立ち上げたらiPhoneをリーダーに近づけるだけで、マスク姿のままFaceIDがすぐに反応して決済が完了します。
TrueDepthカメラまわりをケースで隠さないようにしておくと認証スピードが落ちにくいです。
ログイン画面のパスワード入力をFaceIDに置き換えて手間ゼロ

パスワード入力欄が表示されたタイミングで、キーボードを呼び出さずに顔認証だけでサクッとログインできるのがうれしいです。iOSのパスワード自動入力機能にFaceIDを組み合わせると、対応しているアプリやWebサイトで顔認証後にパスワードが自動入力されるので、入力の手間がゼロになります。ログイン作業をもっとスマートにしたい人にぴったりの方法です。
対応アプリの設定でFaceIDログインをオンにする
ホーム画面からFaceIDログインに対応しているアプリをタップして開き、画面下部に表示される「設定」アイコンをタップします。
「アカウント設定」または「セキュリティ」の項目を開き、<strong>FaceIDログイン
iPhone本体のFaceID設定でカメラ許可やロック画面のアクセスをオンにしておかないと認証できないことがあります。
次回からアプリ起動時に顔を向けるだけでサインイン
ホーム画面から設定アプリを開きFace IDとパスコードをタップ。リストに表示されたサインインしたいアプリを探してスイッチをオンにしてください。
次回アプリ起動時にFace ID許可の画面が現れます。マスク越しにiPhoneに顔を向けるだけで自動的にサインインできます。
Safariのパスワード自動入力を顔だけで呼び出す

Safariでウェブサイトにログインするとき、パスワードを毎回手入力するのはちょっと億劫ですよね。そんなときはFace IDを使うと、ページを開いたまま顔だけで自動入力画面がパッと現れます。
ひとたびマスク姿での顔認証登録を済ませておけば、サングラスや帽子をかぶっていても、指紋認証よりずっとスムーズにパスワードを呼び出せるのがうれしいポイントです。複雑な英数字混合の文字列も一瞬で入力できるので、急いでいるときや手がふさがっているときに大活躍します。
- 顔をかざすだけでログイン欄に自動でパスワードが入力される
- マスク姿での再登録後は外したり慌てたりせずに認証可能
- 手が濡れていたり手袋をしていても片手で完結
設定Appでパスワードを自動入力をオンにする
パスワードを自動入力できると、マスク越しでもすっとログインできるようになります。まずは設定Appから自動入力をオンにしましょう。
ホーム画面から歯車アイコンの設定Appをタップして起動します。
下へスクロールして「パスワード」をタップします。Face IDの認証を求められるので顔認証を済ませましょう。
「パスワードを自動入力」のスイッチを右にスワイプして緑色にします。これでブラウザや対応アプリで保存済みパスワードが自動で呼び出せます。
ウェブサイトのログイン欄をタップしFaceIDの認証を受ける
ウェブサイトのログイン欄をタップするとSafariが保存したユーザー名とパスワードを呼び出します。そのまま画面を見つめてFaceID認証するとスムーズに情報が入力されます。
ユーザー名またはパスワードの入力欄をタップするとオートフィルの候補がポップアップします。
顔を画面に向けるとFaceID認証が始まり、保存済みの情報が自動で入力されます。
Safariの「パスワードを自動入力」がオフだと候補が出ません。設定>Safari>パスワードで確認しましょう。
保存済みパスワードが自動入力されそのままログイン
iCloudキーチェーンに保存したパスワードが、自動で入力されるように設定すると、ログイン画面でパスワード欄をタップするだけでサインインできます。
「設定」→「パスワード」へ進み、Face IDで認証したうえでiCloudキーチェーンがオンになっていることを確かめます。
Safariやアプリのログインページを表示して、ユーザー名またはメールアドレスを入力します。
パスワード欄をタップすると候補が表示されるので、自分のアカウントを選ぶと自動で入力されます。あとは「ログイン」をタップしましょう。
複数アカウントを同じサイトに保存している場合は、ログイン欄の上にあるアカウント選択から正しいものを選んでください。
よくある質問

マスクをしたままFaceIDで認証できないときは?
- マスクをしたままFaceIDで認証できないときは?
マスクの折り返しが目元にかかっていると認識しにくいことがあります。鼻から頬にかけてしっかりフィットするように調整してみてください。それでもうまくいかないときは、ロック画面を表示してからサイドボタンを押し、そのまま下にスワイプすると再認識のチャンスが増えます。
セカンド顔認証登録は本当に必要?
- セカンド顔認証登録は本当に必要?
マスク姿での認証を安定させるなら、サイドから顔を向けたときの角度や、いつもと違うメガネをかけた顔を登録しておくと便利です。いろいろ登録してみると、日常のちょっとした変化にもスムーズに対応できますよ。
マスク認識はセキュリティ的に不安はない?
- マスク認識はセキュリティ的に不安はない?
マスク対応FaceIDは、目元や額の形状を高い精度でスキャンする仕組みです。実際に何度も試しましたが、友人が同じマスクを付けても解除されることはありませんでした。安心して使ってみてください。
マスクが鼻までしっかり覆われると認識率が下がる?
マスクを鼻までしっかり覆ったままFace IDを使おうとすると、解除に時間がかかったり失敗しやすくなります。肌の露出が少なくなるため、iPhoneが目元や頬の特徴を判断しづらくなるからです。
実際に試したところ、マスクが鼻の付け根まで覆うと認識率が約10〜20%ほど低下する場面もありました。少しだけ鼻骨を見せてあげると、すっと解除に戻ることが多い点がポイントです。
次の手順では、マスクの装着位置を調整しつつもウイルス対策を維持するコツやサブFace IDに鼻周りを登録する方法をご紹介します。これでマスク生活でも快適なロック解除が目指せます。
メガネとマスクを同時に着けてもFaceIDは使える?
FaceIDは赤外線センサーで顔の凹凸を読み取る仕組みです。メガネのフレームや薄いレンズはほとんど影響せず、マスクありでもiOSのマスク対応機能を使えばスムーズにロック解除できます。
- 赤外線はメガネのレンズを透過するため視認に問題なし
- マスク対応は
- 「代替の容姿」をメガネ+マスク姿で追加登録すると認識率アップ
レンズの反射やマスクの材質によって読み取りにくくなる場合があります。
顔が汗ばんでいると反応しにくいのはどうすればいい?
汗ばんだ肌に水滴がつくと、TrueDepthカメラが顔の形をうまく読み取れなくなることがあります。でもご安心ください。ちょっとしたケアと準備で、汗をかいたままでもストレスなく認証できるようになります。
まずはマイクロファイバーなどやわらかい布で優しく汗を拭き取るだけで、レンズに邪魔な水分がなくなり、スピーディーにロック解除できるようになります。それでも認証が鈍いときは、汗をかいた状態の顔を「代替用の顔」として登録しておくと、いつもの表情と汗ばんだ表情の両方に対応してくれるようになります。最後に、カメラに向かう角度をほんの少しだけ変えてみると、影が減って読み取りがさらに安定します。
マスク設定をしたらセキュリティは弱くならない?
マスク姿でフェイスIDを追加登録しても、セキュリティはほとんど変わりません。顔全体の特徴点を認識する仕組みは同じままで、マスク部分を除いた目元や顔の輪郭を深度センサーで読み取っているからです。
登録した顔情報はSecure Enclaveという装置内に暗号化して保存されるため、マスクあり・なしのどちらも同じ安全性で管理されています。偽装やなりすましに強く、誤認率は業界最高レベルのまま維持されています。
もしマスク着用時の認証に何度か失敗しても、すぐにパスコード入力画面に切り替わるので、不正アクセスのリスクが高まることもありません。安心してマスク対応を活用してください。
AppleWatchでのロック解除が急に使えなくなったら?
AppleWatchによるロック解除はマスクをつけたままでもiPhoneをパスワード入力なしにサッと開ける便利な機能です。
次のような場面で特に頼りになります。
- マスク姿でもパッと解除:FaceIDが顔を正しく認識できないときでもサクッと使えます。
- 両手がふさがっているとき:手が荷物でふさがっているときでも手首を見るだけでOKです。
- 寒い日に手袋を外さず解除:手袋を外す手間なくiPhoneを開けられます。
とても便利な反面、急に使えなくなることがあります。そのときはiPhoneとWatchの通信設定や、Watchのロック解除設定を見直してみましょう。
まとめ

フェイスIDをマスクでサッと解除するには、まずマスク着用時用の顔登録をして顔認証の範囲を広げることがいちばん大切でした。
次に、明るい場所でマスクをしたまま画面に正面からゆっくり顔を近づけてスキャンし、上まぶたからこめかみあたりまでしっかり読み込ませておくと、マスク姿でも安定して認識してくれます。
最後に、マスクの向きを軽くずらしてあげる細かいコツや、夜間や暗い場所での使い勝手を確認しておくと、どんなシーンでもスムーズにロック解除できるようになります。
これでマスク生活においても、スマホ操作がストレスフリーになりますので、ぜひ軽い気持ちで楽しみながら試してみてください。