iPhoneを手にしたままネットやゲームに夢中になっていると、気づけば本体が不安なほど熱くなるものの、原因がはっきりせず戸惑っていませんか？
発熱はアプリの負荷や設定、環境など複数の要素が重なると起こりますが、動作を軽くする簡単な操作や冷却のコツを押さえるだけで、バッテリーの寿命を守りながら快適さを取り戻せます。
次のステップで紹介する実体験ベースのチェックポイントを一緒に確認し、安心して長時間の動画視聴やゲームを楽しめる涼しいiPhoneへ整えましょう。
iPhoneが熱くなるときにすぐ試せる冷まし方の具体的な手順
iPhoneが急に熱くなるとドキッとしますよね。画面をタップしつつサッとできる冷まし方をまとめたので、ぜひ試してみてください。
- 画面の明るさを下げる：コントロールセンターか設定アプリから輝度を下げて消費電力を抑えます。
- 不要なアプリを終了する：マルチタスク画面で使っていないアプリを上にスワイプして閉じます。
- 機内モードに切り替える：通信をオフにして負荷をガクンと減らします。
- ケースを外して風通しを良くする：熱がこもらないようにカバーを取り外して空気にさらします。
- バックグラウンド更新をオフにする：設定＞一般＞Appのバックグラウンド更新から不要なアプリをオフにします。
- 涼しい場所へ移動する：エアコンの効いた室内や扇風機の前に置いてみます。
アプリを閉じて負荷を下げる
アプリを終了しておくとバックグラウンドで動いている不要な処理が止まり、CPU負荷がグッと下がるのでiPhoneが冷えやすくなります。長時間動画を見たりゲームを遊んだりしたあと、切り替えたアプリがたくさん残っていると発熱の原因になりやすいので気軽に試せる方法です。
経験上、複数のアプリが同時に動いていると処理がパンクしやすくなるので、負荷の軽いもの以外はまとめて閉じておくとスマホがすぐに落ち着きます。
①ホームバーを上にスワイプしてAppスイッチャーを開く
画面下の細い線（ホームバー）にそっと指を当てたら、ゆっくり上にスーッと滑らせます。途中で止めずに一気に動かすのがポイントです。そうすると重ねたウィンドウが現れるので、そのまま指を離してください。慣れるまでは軽めにスワイプするとやりやすいですよ。
②不要なアプリカードを上にスワイプして終了
ホーム画面やアプリ中に画面下部から指を滑らせ、指を離さずに中央付近で止めると起動中のアプリカードが表示されます。
終了したいアプリカードを上方向にスワイプするとスッと消えて完全に止まります。
アプリを頻繁に強制終了すると次回の起動時に再読み込みが必要になりバッテリー消費が増えることがあります。
③Appスイッチャーを閉じて温度を確認
画面下端からゆっくり上へスワイプしてAppスイッチャーを出します。
動作が重く感じるアプリのサムネイルを上にスワイプして終了させます。
数秒待ってからiPhone背面を優しく触り、前より熱が和らいでいるか確かめてください。
注意点：一度に大量のアプリを閉じると逆に処理負荷が増すことがあります。2～3個ずつゆっくり終了させましょう。
設定を見直して本体温度を下げる
設定をちょっと見直すだけで、iPhoneがさっと冷えることってあります。特にバックグラウンド更新をオフにしたり、画面の明るさを下げたりすると、CPUの負担がぐっと軽くなって熱が下がりやすくなります。
- バックグラウンドApp更新をオフにする
- 画面明るさを適度に下げる
- Wi-FiやBluetoothを使わないときは切る
アプリごとの位置情報を必要なときだけ許可すると、通信や処理が減ってさらに涼しく感じられます。ささいな設定でも、積み重なると大きな効果があります。
①設定を開いて画面表示と明るさをタップ
ホーム画面から歯車の形をした「設定」をタップしてください。設定メニューが開いたら、少し下にスクロールして「画面表示と明るさ」を見つけ、タップします。
②明るさスライダーを半分以下に下げる
画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開きます。強い光は画面チップの負荷になるので、つまみをゆっくり下にドラッグして半分以下にしてください。
もし「自動調整」がオンの場合は、設定＞画面表示と明るさでオフにしておくのがおすすめです。安定した明るさにすることで無駄な負荷を減らせます。
③設定に戻ってバッテリー→低電力モードをオンにする
ホーム画面で歯車アイコンの設定アプリを探してタップしてください。
設定画面を下にスクロールしてバッテリーを選び、表示された画面で低電力モードのスイッチをタップしてオンにしてください。
再起動で熱をリセットする
iPhoneがじんわり熱くなったときは、まずやさしく再起動してみましょう。
再起動をするとバックグラウンドで動いていた見えないプロセスがリセットされ、CPUへの負担が一気に下がります。プログラマー経験からいうと、メモリリーク（消し忘れた作業の痕跡）が熱の原因になったことがあるので、サクッと電源オフ→オンでリフレッシュするとすっきりします。
①サイドボタンと音量上げボタンを同時に長押し
急に熱くなってしまったときは、動きをリセットできる強制再起動を試してみましょう。
両方のボタンを同時に約2秒間押し続けてください。画面に電源オフスライダーが出たら指を離します。これでバックグラウンドの処理が止まり、内部温度がさっと下がります。
②スライダをドラッグして電源をオフ
電源オフのスライダが表示されたら、スライダをタッチしたまま画面右端までゆっくりドラッグします。スライダが最後まで移動すると電源が切れて画面が消えます。
③サイドボタンを長押しして電源をオン
iPhone右側のサイドボタンをしっかりと押し続けます。スライダーが出てこないときは、1秒から2秒ほどゆっくり押し込んでみてください。
スライダーが表示されたら、画面に出る「電源オン」スライダーを右にスワイプすると、電源が入り再起動が始まります。
ソフトウェアアップデートで熱を抑える
iOSに含まれる処理効率アップやバグ修正が詰まった最新OSへアップデートすると、熱のもとになりやすい古い動作がスッキリ改善されます。
特にゲームや動画再生で一気にCPUを使いがちな場面で、無駄な処理が減って動きがなめらかになるぶん端末への負担がグンと下がります。
ふだんは大丈夫でも操作を重ねるたび少しずつ熱くなる…そんなときは、まずソフトウェアアップデートを試してみてください。
①設定を開いて一般をタップ
ホーム画面にある歯車アイコンの「設定」をタップして開きます。メニューの中からすこしスクロールすると「一般」が出てくるので、ゆっくり指をすべらせてタップしましょう。
②ソフトウェアアップデートを選ぶ
利用可能なiOSのバージョンが並ぶ画面が表示されます。最新の安定版が見つかったら、画面下のアップデートをダウンロードしてインストールをタップしましょう。
Wi-Fiがないと更新ファイルを取得できません。通信環境が安定しているか確認してから進めてください。
③ダウンロードしてインストールをタップ
ダウンロードが終わると「ダウンロードしてインストール」のボタンが出ます。ここはそっとタップしてあげてください。
タップ後はパスコード入力かFaceID認証を求められます。いつも通りに認証して進めましょう。
認証が完了するとアップデート準備がスタートします。更新中はiPhoneの電源を切らずに充電器につないでおくと安心です。
「ダウンロードしてインストール」が押せないときは、画面を下に引っ張って更新するか、WiFiを一度オフオンすると解決することがあります。
iPhoneを冷ませたら広げたい快適習慣と応用テク
ひんやりしたiPhoneをさらに快適に使い続けるために、ちょっとした工夫を毎日の習慣に加えてみましょう。実際にプログラマーが試してみて「なるほど」と感じた応用テクを集めました。
| 応用技 | 役立つ場面 |
|---|---|
| ショートカットで自動冷却モード | 外出先でiPhoneが熱いときに一発で省電力設定や画面輝度を調整できる |
| メタルケースで放熱促進 | ゲームや動画視聴など熱がこもりやすいシーンでさっと熱を逃がせる |
| 温度ウィジェットでこまめチェック | ホーム画面に温度表示を置いて、早めに対処したいときにすぐ見られる |
| 機内モード中の充電 | 充電中の通信をカットして発熱を抑えたいときに便利 |
ゲームや動画を長く楽しむ前のひと呼吸テク
ゲームを始める前にサッと準備を整える方法です。iOS17を搭載したiPhoneなら、コントロールセンターで画面の明るさを少し下げつつ、低電力モードをオンにしておくとCPUの動作が落ち着きやすくなります。
さらに画面を見ながらの通知はヒートアップの原因にもなるので、集中モードで通知をオフにしておくと安心です。このひと手間で長時間のプレイや動画視聴でも、iPhoneがムダに熱くなりにくくなります。
低電力モードをオンにしてからアプリを起動する
画面右上から下に向かってスワイプしてコントロールセンターを開きます。Face ID機種でもホームボタン機種でも同じ動作です。
稲妻マークのアイコンをタップすると低電力モードがオンになります。アイコンが黄色く点灯したら設定完了です。
ホームボタンを押すか、画面の下端を上にスワイプしてホーム画面に戻ります。低電力モードはバックグラウンドでも維持されます。
電源負荷が心配なアプリを立ち上げます。低電力モード下ならCPUパフォーマンスが抑えられて消費電力が減りやすくなります。
iOSはバッテリー残量が80％以上だと自動でオフになります。必要に応じて再度オンにしてください。
Wi-Fi接続を優先してモバイル通信の発熱を減らす
iPhoneが熱くなる原因のひとつにモバイル通信の電波処理があって、これがずっと動くとバッテリーが頑張りすぎて発熱しやすくなります。そんなときはWi-Fi接続を優先してラジオ部を休ませてあげるとグッと温度が下がりやすくなります。
ホーム画面から設定をタップして、リストにあるWi-Fiを選びます。
Wi-Fiのスイッチをオンにして、近くのネットワークから普段使っているSSIDをタップ。必要あればパスワードを入力します。
設定のモバイル通信を開いてスライダーをオフにします。これでiPhoneはWi-Fi接続だけを使います。
Wi-Fiの電波が弱いと逆に再接続を繰り返して処理が増え、発熱やバッテリー消費が増える場合があるので、できるだけ安定したアクセスポイントを選んでください。
車内充電で熱こもりを防ぐMagSafeの置き方
車内でMagSafe充電をすると、窓から差し込む日差しや車外からの熱でiPhoneがじんわり熱く感じやすいです。でもエアコンの吹き出し口にMagSafeホルダーを取り付けると、冷たい風がダイレクトに当たって熱こもりをグッと抑えられます。
- 窓際から離して、直接日差しが当たらない位置をキープ。
- エアコン吹き出し口にホルダーを固定して、iPhoneに涼しい風を送り込む。
- 振動対策も考えて、マグネットの強力タイプを選ぶと安心。
磁気ホルダーを通気口付近に取り付けて風で冷やす
車内でiPhoneが熱くなったら、エアコンの風を活用してサクッと冷やせます。磁気ホルダーさえあれば、工具いらずで準備完了です。
iPhone背面に薄型の金属プレートを貼るか、MagSafe対応ケースを装着しておきます。マグネットが強い製品を選ぶと、走行中の振動でも落ちにくく安心です。
エアコン通気口の羽根に磁気ホルダーをクリップで挟み込みます。通気口が上下左右に調整できるタイプなら、iPhoneが水平になるように向きを合わせましょう。
ホルダーにiPhoneを近づけるだけでカチッと装着できます。エアコンの風力は中～強がおすすめです。熱を効率よく飛ばしてくれます。
通気口が縦型だとiPhoneが傾きやすいので、水平調整できるタイプを選ぶと安定します。
出力5Wの安定した充電器を選ぶ
充電器の箱や本体にOutput:5Wと書かれているか見てください。思いがけず10W以上が記載された製品を買わないための基本です。
Apple認証（MFi）のロゴが付いているものを選ぶと安心感がアップします。過去に安価品で過熱トラブルを回避した経験があります。
iPhoneをつなぎながらケーブル根元を軽く触ってみます。ほとんど熱を感じなければ安定している証拠です。
デスク下の狭い場所より、風通しの良いスペースで使うとずっと安定した5W供給が維持できます。
ショートカットでワンタップ低電力モード
バッテリー残量が心もとないときに、いちいち設定アプリを探さずホーム画面からワンタップで低電力モードに切り替えられるようになります。外出中や急な充電切れが気になる場面で活躍し、プログラマー視点なら残量トリガーを組み込んで自動化する応用も楽しめます。
ショートカットAppで低電力モードアクションを追加
ホーム画面でショートカットAppを探してタップします。画面右上の「＋」を押して新しいショートカットを作ります。
上部の検索バーに「低電力モード」と入力し、表示された「低電力モードを設定」をタップします。次に「オン」を選んでアクションに追加します。
画面右上の「完了」を押してショートカット名を入力します。設定アプリのウィジェット編集から作成したショートカットを追加すると、画面タップだけで実行できます。
iOSのバージョンが変わると設定画面やウィジェットの登録方法が少し変わることがあります。
ホーム画面にショートカットアイコンを置く
ホーム画面に置きたいWebページをSafariで開いてください。
画面下部の共有ボタンをタップしてください。
一覧から「ホーム画面に追加」を探してタップします。
表示された名前を確認したら右上の「追加」をタップしてください。
Safari以外のブラウザではホーム画面への追加機能が使えない点に注意してください。
よくある質問
iPhoneが熱くなってからどれくらい待てば安全ですか？
- iPhoneが熱くなってからどれくらい待てば安全ですか？
-
ほんの数分から長くても10分ほど待てばだいぶ落ち着きます。涼しい場所に置いておけば内部の温度がゆっくり下がるので、急激に操作し続けるより安心です。
過度な発熱はバッテリーにどんな影響がありますか？
- 過度な発熱はバッテリーにどんな影響がありますか？
-
熱が続くとバッテリーの劣化が早まることがあります。実際に作業中に発熱が続くと、充電の減りが早く感じやすくなるので、熱が上がる前に冷ます工夫が大切です。
充電中にiPhoneが熱いときはどうすればいいですか？
- 充電中にiPhoneが熱いときはどうすればいいですか？
-
急速充電アダプタを使っていると熱が出やすいので、標準の充電器に変えてみましょう。さらに、カバーを外して平らな場所に置くと通気が良くなって冷えやすくなります。
ゲームをしていないのに熱いのは故障？
スマホゲームを遊んでいないのに背面が熱くなると「もう故障しちゃったかな？」と不安になりますよね。ただ、ゲーム以外にも負荷が高まる要素はいくつかありますので、必ずしもハードウェアトラブルとは限りません。
実は、バックグラウンドで動いているアプリやシステム処理が熱の原因になることが多いです。たとえば、写真アプリが写真を自動で整理したり、メールが何度も同期を試みたりするとCPUや通信モジュールがずっと働き続けてしまいます。
- 自動アップデート：App StoreやiOSの更新が裏で進行している
- 位置情報サービス：マップや天気アプリがGPSを頻繁に利用している
- 同期・バックアップ：iCloudやメールがデータを常時送受信している
こうしたケースなら設定を見直すだけで発熱が和らぎます。もしすべてオフにしても熱が引かない場合は、バッテリー劣化やセンサー異常の可能性もゼロではありません。そのときはAppleサポートや正規サービスプロバイダに相談すると安心です。
ケースを外すと冷えやすい？
スマホケースは意外と断熱材の役割を果たしているためケースを外すと本体からの熱を逃がしやすくなります。厚みのあるシリコンやレザーケースを外すことで空気に触れる面積が増えて冷却がスムーズに進みます。
バッテリーを大きく消費したあとや充電中は本体内部が特に温まりやすいのでケースを外すだけで冷却効果を実感できることが多いです。外したケースは風通しのよい場所に置いておくとケース自体も長持ちします。
充電しながら使っても大丈夫？
iPhoneは充電しながら使っても問題ありません。ただし充電時は内部温度が少し上がりやすくなりますので、重いアプリを長時間動かすとより熱く感じることがあります。
熱をおさえて快適に使うポイントはこちらです。
- 純正充電器を使う：安定した電力供給で発熱リスクを抑えやすくなります。
- 重いアプリは一時停止：ゲームや動画再生などは充電が終わるまで控えると温度管理が楽になります。
- ケースをはずす：通気性を良くして熱がこもらないようにしましょう。
- 画面の明るさを落とす：電力消費を減らして本体の温度上昇を抑えられます。
これらを試せば充電しながらの使用でも安心感が増し、熱くなりにくくなります。
夏の外出で気をつけることは？
夏の外でiPhoneを使うと日差しや高温にさらされて急に熱を持ちやすいです。手軽に気をつけるポイントを押さえておけば熱ダレやバッテリー劣化を防げます。
- 日陰を選んで熱を避ける：直射日光をカットして本体の温度上昇を抑えます。
- 通気性を確保する：ケースを外したり風通しのいい場所に置いて内部の熱を逃がします。
- 画面の輝度を下げる：明るさを控えめにすると消費電力が減り、熱が出にくくなります。
- 不要なアプリはこまめに終了：バックグラウンド処理が熱源になるのを防ぎます。
まとめ
iPhoneが熱くなったらまずはバックグラウンドで動いているアプリを止めてみてください。設定アプリの「Appのバックグラウンド更新」をオフにして、画面の明るさを下げるだけでも温度はかなり下がります。ケースを外して風通しを良くするのも効果的です。
さらに重い作業が続くときは機内モードを活用すると負荷が軽くなりますし、最新のiOSにアップデートしておけばシステムの無駄な動きを抑えられます。ご紹介した手順はどれも実際に試して効果を感じた方法なので、あわてずにひとつずつ試してみてください。これで夏の暑さでも快適にiPhoneを使いこなせます。