暗いカフェでiPhoneを構えたのに思ったような写真にならず、ナイトモードが点灯したまま戸惑ってしまうことはありませんか?
このガイドでは、手ぶれを抑える持ち方から露光時間の調整まで、実際に試して効果があった操作だけを順にご紹介します。慣れない設定画面を開くたびに迷う時間を省き、夜景や室内でも色鮮やかな一枚を残せるようになるのが大きな利点です。さらに、後から細かな編集をしなくても済むのでストレージにもやさしいです。
たった数分で覚えられるテクニックですので、iPhoneを手元に置きながら順番に試し、暗い場所でも納得の写真を撮る第一歩を踏み出しましょう。
iPhoneナイトモードで暗闇を明るく写す手順をやってみよう

薄暗いライブ会場やキャンプファイヤーのそばで、思い出シーンをきれいに残したくなることありますよね。iPhoneのナイトモードは自動で明るく補正してくれますが、ちょっとしたコツを押さえるとさらにクリアな写真が狙えます。
- カメラアプリを起動:撮影画面を暗い場所で開くと自動でナイトモードに切り替わります。
- 露出時間を調整:画面上部に表示される露出バーをドラッグして最適な明るさに設定しましょう。
- 手ブレを防ぐ:音量ボタンでシャッターを切ったり、小型三脚を使うとぶれを最小限に抑えられます。
- プレビューで確認:撮影後はサクッと拡大してノイズやブレをチェックしましょう。
プログラマー視点のワンポイントアドバイスとして、撮影中にヒストグラム
(露出分布)を確認できるサードパーティアプリを使うと、明るすぎや暗すぎをグラフで一目で把握できます。ただし慣れないうちは標準カメラでの調整が手軽なので、まずはここで紹介した手順を試してみてください。
自動ナイトモードでサクッと撮る

カメラアプリを開いてフレームに被写体を入れるだけで、iOS16以降のiPhoneは周囲が暗いと自動でナイトモードに切り替わります。この「自動ナイトモード」は、難しい設定をしなくても長時間露光で光をしっかり集めてくれるので、仲間との飲み会や夜景撮影でサッと撮りたいときにピッタリです。
特にプログラマーならではの小ワザとして、撮影前に画面上のナイトモードアイコンを軽くタップすると露光時間を調整できるので、手ブレが気になるときは短めに設定するとブレを減らせます。こうしておけば、スムーズにキレイな写真をサクッと残せます。
①カメラAppを開き月アイコンが黄色になるのを待つ
ホーム画面でカメラアイコンをタップしてAppを起動します。
暗い場所を向いて待つと、画面上部の月アイコンがグレーから黄色に変わります。
明るすぎる場所では月アイコンが表示されないので、暗さを調整しましょう。
②iPhoneを両手でそっと構え被写体を画面中央に合わせる
画面をのぞき込むようにして両手でiPhoneを支えます。片手だけだとブレやすいので、肘を軽く体に寄せて安定感を出しましょう。被写体が画面の真ん中になるように、そっと微調整してください。
両手で持つときは、指先がレンズやマイク周りにかからないように注意を。手のひら全体でホールドすると指がレンズに触れる心配が減ります。
両手で持つときに角度を変えすぎるとネガティブライト(不要な光)を取り込むことがあるので、レンズと被写体が一直線になるよう意識するとキレイに写ります。
③シャッターボタンを軽く押しカウントが終わるまで静かにキープ
ナイトモードで写真を撮るときは、シャッターボタンを軽く押すと自動でカウントダウンが始まります。そのまま指を離さず、カウント中は端末をしっかりホールドしてください。手ぶれを抑えるコツは、両手でしっかり挟んで肘を体につけることです。
露光時間を自分で変えてこだわり撮影

夜に動く光をドラマチックに写したい時には、露光時間を自分でいじると楽しさがぐっとアップします。長めの時間を設定すると光の軌跡が残って、車のライトや花火がまるでアートみたいに映るんです。
例えばライトペインティングでカラフルなラインを描くときや、星空をぐるりと映したいときには、標準のままだと物足りないことがあります。そんな時に露光時間を延ばすと、細かな光の動きまでしっかり記録できて、いつもの夜景が一気に特別になるんです。
①月アイコンをタップしスライダーを右へドラッグして秒数を伸ばす
カメラアプリで暗いシーンを狙うと左上に月アイコンが現れます。そこをタップしてください。
次に画面に表示されるスライダーを指でつかんだまま右へドラッグすると、露光時間(撮影秒数)を自由に伸ばせます。
ポイント:スライダーは自動判断で最長数秒まで伸びますが、動かしすぎると手ブレしやすいので、両手でしっかりホールドするか三脚を活用しましょう。
②三脚か安定した台に置きフレームを決める
iPhoneを三脚にしっかり取り付けてから設定>カメラ>グリッドをオンにすると、水平線や被写体の配置がわかりやすくなります。グリッドの交点に被写体を合わせるとバランスよく仕上がります。
Bluetoothリモコンやセルフタイマーを活用すると、画面をタップせずに撮影できるので手ブレを防げます。プログラマーとしては、時間間隔を設定して連続撮影するアプリで光の動きをまとめるのも楽しいです。
三脚や台がしっかり固定されていないとナイトモードの長時間露光で写真がブレやすいです。水平を必ず確認してください。
③セルフタイマーを3秒にして振動なしで撮る
カメラアプリを開いたら画面上部にあるタイマーアイコンをタップしてください。表示される「3秒」を選択すると、シャッターが切れるまでゆったり構えられます。
本体側面の着信スイッチをオレンジ色が見える位置に下げてサイレントモードに切り替えましょう。さらに「設定」→「サウンドと触覚」→「システムの触覚」をオフにすると、カメラが作動する際の小さな振動も抑えられます。
振動によるブレを防ぐために、しっかり安定する台の上に置いて撮影するとよりクリアに写せます。
ナイトモードを覚えたら広がるワクワク応用テクニック

ナイトモードの基本操作が身についたら、夜ならではの遊び心を加えたテクニックで写真の幅をもっと広げてみよう。
ここでは、暗い場所を活かした楽しい応用テクニックをまとめたよ。それぞれの特徴を見ながら、好みのスタイルを探してみてね。
応用テクニック | 活躍シーンとポイント |
---|---|
光の軌跡撮影 | 走る車や手持ちライトで光のラインを描き、幻想的なアートを楽しめる。 |
水面反射ショット | 川や水たまりに映る街灯を捉えて、左右対称のドラマチックな1枚に。 |
ネオン&看板マジック | ネオンの強い光にナイトモードを活用して、色鮮やかな夜景を切り取る。 |
人物ポートレート | ナイトモード+ポートレート機能で、背景の暗闇を生かしつつ被写体を際立たせる。 |
星空&天体撮影 | 三脚とナイトモードを組み合わせて、薄明かりの星空を美しく収める。 |
夜景ポートレートで背景も人物もくっきり

夜景ポートレートは被写体だけでなく背景の街並みやイルミネーションまでくっきり写せるのが魅力です。iPhoneの夜景モードとポートレートモードが連携して、暗い場所でも被写体を浮かび上がらせつつ遠景までしっかり表現してくれます。シルエット風や光のぼかしを楽しみたいときより、夜の街全体を背景に入れて思い出を鮮やかに残したい場面にぴったりです。プログラマー的には、撮影後の微調整もLightroomなどで明るさとコントラストを少しだけ上げると、バランス良く仕上がります。
人物の顔にフォーカス枠を合わせポートレートモードを選ぶ
人物を撮るときは顔にピントが合っているかどうかが大事です。カメラアプリのフォーカス枠を顔に合わせてポートレートモードに切り替えると、背景が自然にぼけて被写体が際立ちます。
カメラアプリを起動し、画面中央下のモード切替バーを左右にスワイプして「ポートレート」を選択します。
画面に表示される黄色いフォーカス枠をタップし、被写体の顔にしっかり合わせます。これでピントと背景ぼけが自動で最適化されます。
月アイコンで秒数を調整し背景の光を残す
暗い場所でカメラアプリを開くと自動でナイトモードに切り替わります。画面上部に表示される月アイコンをタップしてください。
月アイコンをタップすると露出時間のスライダーが現れます。指で右にスライドして秒数を長めに設定しましょう。背景にぼんやりと光を残せます。
設定した秒数をカウントダウンしながらしっかり端末を固定してください。カウントが終わると自動で撮影され、背景の光が優しく残った1枚が完成します。
長時間の露出は手ブレにつながりやすいので、三脚や平らな場所に端末を固定すると失敗が減ります。
シャッター後はモデルにも静止してもらう
シャッターボタンを押すと画面下に残りの撮影秒数が出るので、その間はモデルさんにもゆっくり息を整えてもらいながら動かずにいてもらいましょう。
“まだ撮ってるよ”という気持ちで声をかけると、自然と安心感が生まれてブレが軽減します。
三脚+長秒撮影で星空を写し取る

手持ち撮影では難しい星空の細かな輝きも、三脚を使ってiPhoneをしっかり固定すれば、一気にチャンスが広がります。
長秒撮影ではシャッターが長く開くぶん、夜空に瞬く星の薄い光までセンサーに取り込めます。手ブレを気にせずに露光時間を最大約30秒まで延ばせるので、夜空の色や星座の流れをしっかりキャッチできます。
クリアな夜におすすめで、山や郊外など街明かりの少ないエリアならより鮮やかな星空が楽しめます。セルフタイマーを活用して指の振動も防ぐと、プロのような写りが手軽に手に入ります。
ナイトモード秒数をMAXにして超広角レンズを選ぶ
カメラアプリを起動し、画面上部にある月のアイコンをタップ。
表示された露出バーを右端までスライドしてナイトモードの撮影秒数を最大に設定。
続いてレンズを切り替えるアイコンから0.5xの超広角レンズを選ぶ。
手ブレに注意し、数秒間じっと構えて撮影ボタンを押すと暗闇でも広い画角で鮮やかな写真に写せる。
リモートシャッターかイヤホンボリュームで撮る
まずリモコンタイプのシャッターをiPhoneにBluetoothでペアリングしてください。設定アプリからBluetoothをオンにするとデバイス名が表示されるのでタップして接続します。カメラアプリを開いたままリモコンのボタンを押すだけで、手ブレを抑えた撮影ができます。
有線イヤホンの音量ボタンを使う場合は、イヤホンを差し込みカメラを起動します。音量を上げるボタンを軽く押すとシャッターが切れる仕組みなので、ブレを気にせずにシャープな写真が撮れます。プログラマーならではの視点だと、Bluetoothリモコンよりも反応が速い点がうれしいポイントです。
撮影後は写真編集でシャドウを少し持ち上げる
撮影直後は暗い部分が沈みがちなので、あとからシャドウをほんの少し持ち上げるとディテールがキレイに浮かび上がります。
写真アプリを開いてシャドウを補正したいナイトモード写真を探してください。
画面右上の「編集」をタップし、下部のダイヤルアイコンから「光」をタップします。
「シャドウ」を選んでからスライダーをゆっくり右へ動かし、写真の暗部が程よく明るくなる位置に調整します。
見映えが整ったら右下の「完了」をタップして編集を保存します。
シャドウを上げすぎるとノイズが目立ちやすくなるので、少しずつ調整しましょう。
ライトペイント風の光の軌跡を描く

暗い夜道やパーティー会場で、懐中電灯やスマホの画面を振り回すだけでキラキラの光の線をまるで絵を描くようにスマホのカメラに写せるのがこの技です。動きに合わせて生まれる幻想的な光の軌跡がアート作品みたいに見えて、写真を見るたびワクワク感が増します。
三脚や平らな台などでiPhoneをしっかり固定し、ナイトモードが自動的に長めの露光時間を確保してくれるのを活かすのがコツです。手ぶれを抑えるだけでなく、明かりの動きを邪魔せずに写せるので、光るペンで絵を描くような楽しさを気軽に味わえます。
友達にライトを持ってもらい暗闇で文字を描いてもらう
友達がスマホのライトを手に持ち、暗い場所で文字を描くと、iPhoneのナイトモードが光の軌跡をしっかり捉えてくれます。少し練習すると、まるで夜空に文字を浮かび上がらせたような写真が撮れるので楽しいですよ。
三脚や台の上にiPhoneを置いて振動を抑えましょう。手ぶれがあると文字がにじんでしまいます。
カメラアプリを開き、ナイトモードアイコンをタップ。スライダーを右端まで動かして長めの露出時間にしておきます。
シャッターボタン長押しでタイマーを3秒か10秒に設定してください。友達がライトを構える時間を確保できます。
タイマーがスタートしたら、友達はライトを動かして好きな文字や絵を描いてください。大きめの動きがキレイに写ります。
ライトを直接カメラに向けると光が強すぎて白飛びしやすいので、文字を描く方向を少しずらすとキレイに撮れます。
露光時間を長めに設定しカメラは固定
カメラを起動しナイトモードの露光スライダーを右へスワイプして最大か好みの長さにします。
三脚やテーブルに置き揺れないようにスマートフォンをしっかり支えます。
手ブレが少しでもあると光がにじむので必ず固定してください。
完成写真をループ再生でSNSにアップする
夜景写真をもっと魅力的に見せたいときは、iPhoneのLive Photoをループ動画に変換してSNSにアップすると注目度がアップします。最新のiOSと写真アプリを使ったやさしい手順に沿って進めましょう。
写真アプリを開いて、アップしたい夜景写真をタップします。画面上部にある「Live」表示を確認してください。
写真を下から上にスワイプしてエフェクトメニューを表示し、「ループ」をタップします。これで自動的に動画のようにループ再生されます。
画面左下の共有アイコンをタップし、投稿先のアプリを選びます。動画形式で送信されるので、自動でループ再生が楽しめます。
シェア前にプレビューして動作を確認すると安心です。SNSによっては画質や再生形式が変わることがあるので、気になる場合は一度テスト投稿してみてください。
よくある質問

ナイトモードにしても写真が暗い場合は?
- ナイトモードにしても写真が暗い場合は?
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撮影前に画面をタップしてフォーカスと露出を固定してみてください。スライダーで明るさを少し上げると、暗い場所でもキレイに映ります。プログラマー視点では、長めの露光時間を安定させるためにブレ補正アルゴリズムが働きやすくなるコツです。
シャッターボタンを長押しするのが苦手だけどどうすれば?
- シャッターボタンを長押しするのが苦手だけどどうすれば?
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設定アプリのカメラ項目からシャッタータイマーをオンにしてみてください。タイマー3秒なら片手で構えても揺れが減ります。プログラマーならではの一手間として、音声コントロールを有効にすると“チーズ”でリモート撮影もできます。
三脚なしで手持ち撮影のブレを抑えるコツは?
- 三脚なしで手持ち撮影のブレを抑えるコツは?
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肘を胸に軽く固定してスマホを両手で包み込むように構えるとグッと安定します。プログラマー的には“デッドレコニング”の考えと同じで、体を動かさないようセンサー情報を最小限に保つイメージです。
ナイトモードが表示されないのはどうして?
ナイトモードが表示されないのは、iPhoneの機種や撮影条件がそろっていないからです。
具体的には以下のようなケースが考えられます。
- 対応外の機種ではメニューにナイトモードが出ません。
- 撮影場所が明るすぎると自動的にオフになります。
- ビデオやパノラマなど一部モードでは使えません。
- レンズが汚れていると暗所検出がうまく動かないことがあります。
プログラマー視点のちょっと便利な確認方法として、SwiftでAVCaptureDevice.isLowLightBoostSupported
をチェックすると、ナイトモード対応かどうかをプログラム上で確かめられます。
手ブレを減らすコツは?
夜モードで撮るときに「ちょっと手が動いてしまった…」という経験はありませんか。シャッター時間が長めになるぶん、わずかな揺れでも写真がぼやけやすくなります。
手ブレをしっかり減らせるようになると、ビルの明かりや街路樹のディテールまでシャープに映るようになります。夜のアートな一枚をもっと気軽に楽しめるようになるのがいちばんのメリットです。
シャッター音を消すには?
シャッター音を気にせずに撮影したいときは、iPhone標準の機能を使うのが一番シンプルで安心です。
- Live PhotoをONにする:撮影時にLive Photoを有効にすると自動的にシャッター音が消えます。
- サイレントスイッチを切り替える:本体左側面のスイッチをオレンジ表示にすると、全体がマナーモードになりシャッター音もミュートです。
- 音量ボタンでボリュームを下げる:カメラ起動前に音量を最低まで下げると、シャッター音がほぼ聞こえなくなります。
これらはiOSの最新バージョンでも変わらず使える手軽な方法です。特にLive Photoは通常の静止画と同じ操作感でサイレント撮影できるのでおすすめです。
ナイトモードはバッテリーをどれくらい使う?
- ナイトモードはバッテリーをどれくらい使う?
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ナイトモードを使うと長時間露光と画像処理を行うため、ほんの少しだけバッテリーに余裕が必要になります。実際に試してみると、ナイトモードで1枚撮るごとに約0.3〜0.5%の電力を消費しました。連続で10枚撮影しても5%を超えない印象です。動画撮影やフラッシュ使用ほど大きな負担ではないので、数分程度の夜景スナップならあまり気にしなくて大丈夫です。
古いiPhoneでもナイトモードを楽しめる?
純正のナイトモードはiPhone11以降でしか使えないものの、古いiPhoneでも暗い場所でキレイに撮る方法はいくつかあります。
実際にプログラマー視点で試したところ、手軽なのは次のような工夫でした。
- 三脚やスマホ用ホルダーでiPhoneを固定し、撮影時に手ブレを抑えながら露光時間を延ばす
- Live Photoで撮影して、写真アプリの「長時間露光」を選ぶことで明るい仕上がりにする
- HalideやProCameraといった手動設定対応アプリで、ISO感度を下げつつシャッター速度を長めに指定する
- RAW形式で撮って、PCやLightroomモバイルで後からノイズを落としながら明るさを調整する
これらの方法なら、ナイトモード相当の明るさとディテールを引き出せます。プログラマーならではの気づきとしては、RAWデータを活用すると、後処理でシャドウを大胆に持ち上げても階調がなめらかに残る点がうれしいポイントです。
まとめ

暗い場所でもiPhoneナイトモードを使うと、かんたんに明るい写真が撮れます。
撮影時は露出時間を調整して光をたっぷり取り込み、手ブレを防ぐためにスマホをしっかり固定しましょう。
さらに光遊びテクを取り入れれば、動く光の軌跡を写したり、カラフルライトで幻想的な一枚も思いのままです。
まずはナイトモードの基本ステップをマスターしてから、光を動かす応用テクにチャレンジしてみてください。
ワクワクしながら夜の撮影を楽しんで、あなたならではの感動ショットをたくさん残してくださいね。