新しいiPhoneを手にしたものの、古い端末からのデータ移行やSIMカードの入れ替えでつまずき、不安な気持ちになってはいませんか?
長年iOSを扱ってきた経験から、ケーブルを使わない転送のコツや通信が途切れにくいSIMの差し替え順序など、実践で得た小さな工夫を交えて、つまずきがちな作業を迷わず終えられる方法をまとめています。
手順ごとの注意点を確認しながら進めれば、大切な写真も連絡先もそのまま移り、新しい端末をすぐ快適に使い始められますので、まずは最初のチェックポイントから試してみてください。
iPhoneデータ移行とSIMカード入れ替えを迷わず終わらせる手順

iPhone機種変更でいちばんハラハラするのは、アプリデータの移行やSIMカードの抜き差しですね。でも慌てずに、ざっくり4つのステップを押さえれば大丈夫です。
- データのバックアップ:iCloudとPC(Finder/iTunes)で最新の状態を保存
- 新iPhoneへの移行:クイックスタートかバックアップ復元でサクッと転送
- SIMカードの差し替え:SIMピンでやさしくトレイを開いてそっと入れ替え
- キャリア設定の更新:移行後にネット接続をチェックして完了
この流れをつかめば、後は手順に沿って進めるだけでスムーズです。特にバックアップはPC直結がおすすめで、大容量の写真や動画も短時間で移せますよ。
クイックスタートで2台を近づけてコピー

新しいiPhoneを起動して古いiPhoneを近づけるだけで、画面の案内に従ってサクッとデータや設定を移せる方法です。ケーブルやパソコンがなくてもワイヤレスでコピーできるので初めてでも安心です。
- ワイヤレスで素早く古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけで始まります。
- 設定そのまま移行Apple IDやFace ID、ホーム画面の配置まで同じ状態にできます。
- アプリや写真もまとめて写真・動画・アプリデータまで一括でコピーされます。
- 最新iOS対応iOS12.4以降を搭載したiPhone同士で利用できます。
準備としてBluetoothとWi-Fiをオンにしておき、両方のiPhoneを充電器につないでおくと安定します。古いiPhoneは画面ロックを解除したまま近づけるのがコツです。
①旧iPhoneの設定アプリでソフトウェアアップデートを済ませる
iOSを最新に保つとデータ移行がスムーズになります。不具合予防にも役立つので、まずはアップデートを済ませましょう。
ホーム画面から設定アプリをタップして開きます。
設定内の一般を選び、一番上にあるソフトウェアアップデートをタップします。
利用可能なアップデートがあればダウンロードしてインストールを開始します。
Wi-Fiに接続し、バッテリー残量か充電器を準備してから始めましょう。
②両方のiPhoneでWi-FiとBluetoothをオンにする
まず両方のiPhoneでコントロールセンターを開きます。画面右上から下へスワイプしてください。
- Wi-Fiアイコンをタップして青色になったら完了
- Bluetoothアイコンもタップして青色にしておきましょう
両方のiPhoneで同じ操作をしておくと、データ移行がスムーズになります。
プログラマー視点のアドバイスとしては、同じWi-Fiネットワーク上だと接続安定度がぐっとアップします。
③新iPhoneの画面に出る青いもやもやを旧iPhoneのカメラで読み取る
まず旧iPhoneでカメラアプリを起動します。画面をタップしてピントを合わせ、青いもやもやにゆっくり向けてください。
数秒待つと自動的に読み取りが完了し、新iPhoneの設定画面に切り替わります。
暗い場所では読み取りにくくなるので、なるべく明るい場所で行ってください。
④表示された指示にそって“iPhoneから転送”をタップする
ケーブル接続やコード読み取りが完了すると画面に案内が出るので、その中からiPhoneから転送を選んでタップしてください。ここでうっかり違う項目を選ぶと先に進まないので気をつけましょう。
転送中は両端末を近づけたまま動かさないようにしてください
⑤進捗バーが100%になるまで両方を充電しながら待つ
ここからは新旧iPhoneが進捗バー100%になるまで、両方を充電ケーブルにつないだままじっくり待ちます。画面を暗くすると進みが遅くなることがあるので、定期的に画面が点灯しているかチェックしておくとスムーズです。
注意点がある場合は、ケーブルの接続が緩むとデータ移行が途中で止まることがあるので、接続部分をときどき軽く引っ張って確認してください。
iCloudバックアップからふんわり復元

iCloudバックアップから復元する方法は、ライトな感覚でサクッと作業を進めたい方におすすめです。ケーブル接続の手間がなく、Wi-Fi環境下でApple IDにサインインすると、写真やメッセージ、アプリの配置などもふわっと元どおりになります。
大事なポイントは、最新のバックアップが取れているかを確認しておくことです。プログラマー視点では、通信状態が安定していると同時にバッテリー残量にも余裕を持たせると、復元中の途中停止やエラーを避けやすくなります。
①旧iPhoneの設定アプリで“今すぐバックアップ”をタップする
旧iPhoneをWi-Fiに接続したうえで電源ケーブルをつないでください。設定アプリを開いたら、画面上部のApple IDをタップし、iCloud→iCloudバックアップへ進みます。スイッチがオンになっているのを確かめたら、そのまま“今すぐバックアップ”を押してください。最新のバックアップ日時が更新されるまで、数分ほど待機しましょう。
②新iPhoneの初期設定で“iCloudバックアップから復元”を選ぶ
新iPhoneの初期設定画面で表示されたネットワーク一覧から安定したWi-Fiを選び、パスワードを入力してください。モバイル回線よりも復元が速く確実になります。
iCloudバックアップにアクセスするために、Apple IDとパスワードを正しく入力してサインインしてください。
利用可能なiCloudバックアップの一覧から最新の日付を確認してタップしてください。プログラマー視点では、バックアップ名の末尾に日付が入っているかをチェックすると見つけやすいです。
「復元中」の表示が出たら、そのまま電源とWi-Fiをつないだ状態で完了まで待ちましょう。途中でスリープボタンを押しても大丈夫です。
安定したWi-Fiと電源に接続しないと復元時間が長引くか途中で失敗します。
③AppleIDとパスワードを入力してサインインする
画面に表示されたAppleIDの入力欄をタップして、メールアドレス形式のIDを正確に入力します。キーボードの英数字モードになっているか確認してください。
次にパスワード入力欄をタップし、キーチェーンに保存されたパスワードは長押しでペーストするとミスを防げます。大文字・小文字が正しく入力されているか見直しましょう。
入力が終わったら〈サインイン〉ボタンをタップします。二段階認証が有効な場合は、SMSや「探す」アプリに届いた認証コードを画面の指示に沿って入力してください。
サインインに失敗したときは、Wi-Fiやモバイル通信が安定しているか確かめてください。
④ホーム画面が現れるまでWi-Fiに接続したまま待つ
Wi-Fiにしっかりつながっているか、画面上部のアイコンで確認しながら触らずに待ちます。復元やデータ同期が終わるまで動かすと時間がかかるので、バッテリー切れを防ぐために充電ケーブルもつないでおくと安心です。
パソコンのFinderでじっくり移行

スマホのデータを写真からメッセージまで丸ごと移したいなら、MacのFinder経由がしっかり時間をかけてくれるからおすすめです。
Finderを使うとアップデータの適用からバックアップの復元まで一連の流れがシームレスに行えます。環境設定や壁紙、アプリの配置まで前のiPhoneと同じ状態に再現できるので、細部へのこだわり派にもぴったりです。
移行中の安定性を優先したいときは、付属のLightningケーブルでMacとiPhoneをつなぐのがコツです。無線でもできますが大容量データは時間がかかるうえ、途中で止まりやすいので注意してください。
プログラマー目線の小技として、バックアップを暗号化しておくとキーチェーンのパスワードなど機密情報も復元できます。事前にパスワード管理アプリを更新しておくとよりスムーズですよ。
①MacまたはWindowsで最新のFinder(iTunes)を開く
macOS Catalina以降のMacならFinderを立ち上げて、サイドバーにiPhoneが表示されるか確かめましょう。Windowsの場合はMicrosoft StoreかApple公式サイトで入手したiTunesを最新バージョンに更新し、起動します。ケーブル接続後にデバイス名が出るまで数秒待つのがコツです。
②旧iPhoneをケーブルでつなぎ“暗号化バックアップ”を選んで開始する
純正のLightningケーブルを使い、旧iPhoneをUSBポートへしっかり差し込みます。抜き差しがゆるいと途中で切れることがあるので注意してください。
macOS Catalina以降はFinder、Windowsやそれ以前のmacOSではiTunesを開きましょう。左サイドバーに表示された旧iPhoneをクリックします。
バックアップ方法の設定欄でiPhoneのバックアップを暗号化にチェックを入れます。初めてならパスワード設定画面が出るので忘れないパスワードを入力しましょう。
設定が終わったら「今すぐバックアップ」をクリックします。暗号化バックアップは写真やパスワードも含めて丸ごと保存できるので、復元後も安心です。
暗号化バックアップのパスワードを忘れると復元できなくなるので、必ずメモを残してください。
③新iPhoneを接続し“バックアップを復元”を選ぶ
付属のケーブルで新iPhoneをパソコンに接続すると、macOSのFinderまたはWindowsのiTunesが自動で立ち上がります。デバイスアイコンをクリックし、表示されたメニューから“バックアップを復元”を選んでください。復元したい最新のバックアップ日時をしっかり確認すると安心です。
iCloudバックアップから復元する場合は、新iPhoneを同じAppleIDでサインインしているか忘れずに確認してください。
④復元完了後にパスコードとAppleIDで認証する
復元が終わったらまず画面に表示される案内に従って端末のロック解除用パスコードを入力します。
続いてAppleIDとパスワードを入力してサインインしてください。いつも使っている情報で大丈夫です。
二段階認証を有効にしている場合は、別の端末やSMSに届く確認コードを入力して認証を完了させましょう。
SIMカードを物理的に入れ替える

SIMカードを物理的に入れ替える方法は、iPhone本体のSIMトレイからカードを取り外して新しい端末に差し込むだけなので、とにかくシンプルです。eSIMに対応していない格安SIMを使っている人や、手間をかけずにすぐに電話と通信を再開したい人にぴったりです。
- 作業時間は数十秒:ケーブルやバックアップが不要なのであっという間に完了
- 即時利用再開:差し替えたらそのまま通話やモバイルデータが使える
- トラブル対応が簡単:SIMの挿し直しだけで接触不良を解消できる
①旧iPhoneの電源をオフにする
まずは旧iPhoneの電源を落としましょう。これでデータ移行中のトラブルやSIMトレイ取り出しの邪魔になる動作を防げます。
本体右側のサイドボタンと左側の音量ボタンのいずれかを同時に数秒間押し続けると電源オフスライダーが現れます。
画面に表示された「スライドで電源オフ」を右へゆっくりスワイプして電源を切ります。
スライダーが表示されない場合はボタンの同時押しをもう少し長めに試してみてください。
②付属のピンでSIMトレイをそっと引き出す
付属のピンをSIMトレイの小さな穴にまっすぐ差し込みます。
ピンが奥まで入ったら、力を入れずにそっと押すとトレイが少し浮いてきます。そのまま指でゆっくり引き出してください。
斜めに差し込むと穴が広がる恐れがあるので、ピンはまっすぐ挿すのが安心です。
③ナノSIMを新iPhoneのトレイに向きを合わせて置く
新iPhoneの本体横にあるSIMトレイを水平な場所に置き、金色の電極面を下向きにします。トレイのくぼみとSIMの斜めにカットされた角を合わせ、ゆっくりそっとナノSIMを置いてください。
電極面に指紋やホコリがつくと通信に支障が出ることがあります。直接触れないように気をつけましょう。
④新iPhoneを起動してアンテナマークが立つか確かめる
新しいiPhoneの横にある電源ボタンを長押しします。Appleマークが出るまで約10秒ほど待ってください。
起動後、画面上部に📶のアンテナマークが出ているか見てください。バーが1本以上あればSIMが正しく認識されています。
アンテナが表示されないときは再起動や機内モードのON/OFFで電波をリフレッシュしてみましょう。
データ移行が終わったら試したい便利ワザ

データ移行が完了したあとも、ちょっとした設定やアプリの使い方を工夫すると、iPhoneをもっと快適に使いこなせます。プログラマーの視点で見つけたおすすめの小技をまとめましたので、さっそくチェックしてみてください。
ワザ | こんなときに便利 |
---|---|
自動バックアップ設定 | 大事なデータを常に最新状態で保ちたいとき |
Siriショートカット活用 | 朝のルーティンをワンタップで済ませたいとき |
連絡先のグループ分け | 家族や友だち、仕事相手をすぐに呼び分けたいとき |
通知の細かい振り分け | 重要なアプリだけをピックアップしたいとき |
片手操作モード設定 | 手がふさがっているときや片手で操作したいとき |
まずは気になるワザからかんたんに試してみてください。ちょっとした工夫で、毎日のスマホ操作がぐっと楽になりますよ。
家族の新iPhoneもクイックスタートでサポートする

離れて暮らす家族の新iPhoneもクイックスタートを使えば、すぐに同じようにサポートできます。まずは古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけて両方を充電しながら電源を入れ、画面の指示に従うだけで<強>設定や写真、アプリの配置まで丸ごと移行強>できるので、お子さんやお年寄りにも安心して手伝えます。
クイックスタートのアニメを家族の旧iPhoneで読み取る
旧iPhoneのロックを解除してカメラを起動します。画面を下にスワイプしてコントロールセンターからカメラを選んでもOKです。
新iPhoneに出たクイックスタートのアニメをフレーム内に収まるように向けて、読み取りが終わるまで動かさずに待ちます。うまくいかないときは少し離して再トライしましょう。
AppleIDが異なる場合はパスコード入力を手伝う
古いiPhoneで画面ロックを解除します。このときFaceIDやTouchIDでスムーズに開きましょう。
新しいiPhoneに表示された6桁の確認コードを古いiPhoneで確認し、表示どおりに入力してください。
もし古いiPhoneに確認画面が出ないときは、設定→パスワードとセキュリティを開き、確認コードを表示してみましょう。
eSIMを追加して海外用データプランを入れる

海外渡航時にネットワーク接続をすぐに整えたいなら、eSIMが最適です。物理的なSIMカードを入れ替える手間がなく、数タップで現地のデータプランを追加できます。iPhoneの設定画面から直接プラン情報を読み込むので、空港に到着したその瞬間からオンライン環境を手に入れやすいのが魅力です。
旅先ごとに別キャリアのプランを試しやすく、帰国後も使い道が広がるのがエンジニア目線でのおすすめポイント。複数eSIMの切り替えを活用すれば、国内外の通信を一台のiPhoneでシームレスに管理できます。
- 物理カード不要でスムーズ設定
- 到着後すぐにデータ通信が利用可能
- 国内プランと併用してデュアルSIM運用
- プラン変更や解約もiPhone内で完結
設定アプリでモバイル通信を開き“eSIM追加”をタップする
ホーム画面から設定アプリをタップします。スクロールしてモバイル通信を探し、タップしてください。
モバイル通信の画面が表示されたら画面中央あたりのeSIMを追加を探してタップします。
QRコードを読み取ってプロファイルをインストールする
ホーム画面から設定アプリをタップし、「モバイル通信」を選んでください。
「モバイル通信プランを追加」をタップし、表示されたカメラビューでキャリアから提供されたQRコードを枠内に合わせて読み取ります。
読み込み後に表示される画面でプランの名称を確認し、「モバイル通信プランを追加」をタップしてプロファイルをインストールします。
読み取りがうまくいかない場合は、QRコードの印刷面や画面の反射を避けて、iPhoneを手ぶれせず近づけると成功しやすいです。
古いiPhoneを完全リセットして安心して下取りに出す

機種変更や下取りの前には、古いiPhoneを工場出荷状態に戻しておくと安心です。実際にリセットすると写真やメッセージなどの個人情報がすっきり消え、次の人が使うときに鍵マーク(アクティベーションロック)も解除された状態になります。
こうしておくとプライバシーを守りながら下取りの審査がスムーズに進みやすいです。データが残っていると査定員の手間が増えたり、手続きが止まったりすることがあります。
特にプログラマー視点で押さえたいのは、iCloudからのサインアウトと「探す」機能のオフ。この2つを済ませずにリセットすると、ロックが解除されずに取引がストップする原因になるので注意してください。
設定アプリで“すべてのコンテンツと設定を消去”を選ぶ
ホーム画面から設定アプリを開いて、「一般」をタップします。「転送またはiPhoneをリセット」を選ぶと、画面下部に「すべてのコンテンツと設定を消去」が表示されます。
- 設定アプリを開く
- 一般をタップ
- 転送またはiPhoneをリセットを選択
- すべてのコンテンツと設定を消去をタップ
- 画面の案内に沿ってパスコードを入力し、確認画面で再度消去を実行
一度消去を実行すると元に戻せません。必ずバックアップが完了していることを確認してください。
AppleWatchのペアリングを解除しiCloudからサインアウトする
操作中に途中で止まらないように、Apple Watchは充電器に置いておきます。
Watchアプリを開いて、画面上部の“My Watch”タブを選びます。リストの中から解除したい時計をタップし、“Apple Watchのペアリングを解除”を押します。
設定アプリの一番上にあるApple IDをタップし、画面を下にスクロールして“サインアウト”を選びます。Apple IDパスワードを入力すると、iCloudからログアウトできます。
Apple Watchを外すときは、新しいiPhoneで再設定しやすいように、バックアップが自動取得されているかWatchアプリで確認しておきましょう。
よくある質問

iPhoneのデータ移行にかかる時間はどれくらい?
- iPhoneのデータ移行にかかる時間はどれくらい?
写真やアプリの量で差がありますが、Wi-Fi環境が安定していればだいたい20分~1時間くらいです。実体験では、200GBほどのデータ移行で約40分ほどでした。移行中は画面がロックしないように設定を見直すとスムーズに進みます。
データ移行中に「バックアップが完了しません」と表示されたら?
- データ移行中に「バックアップが完了しません」と表示されたら?
ネットワークが弱いと中断しやすいです。ルーターの近くに移動して再度トライしてみてください。それでもダメなら、iCloudではなくPCにライトニングケーブルでつないで移行すると安定します。経験上、ケーブル移行はWi-Fi移行よりエラーが少ないです。
SIMカードを入れ替えたあと圏外表示が消えないのはなぜ?
- SIMカードを入れ替えたあと圏外表示が消えないのはなぜ?
SIMを差し直ししただけだと認識が追いつかないことがあります。一度機内モードをオンオフするとキャリア設定がリセットされてつながりやすくなります。私も初回はこの方法で即つながりました。
iCloudバックアップの容量が足りない場合はどうする?
- iCloudバックアップの容量が足りない場合はどうする?
不要なアプリや古い写真を先に整理するとバックアップがスリムになります。それでも不足ならPCのiTunes(Finder)を使ってローカルバックアップに切り替えると無料で大容量を移せます。エンジニア視点では、これが一番確実です。
クイックスタートはWi-Fiがなくても使える?
クイックスタートは端末同士でBluetoothとデバイス間Wi-Fi(ピアツーピア)を使ってデータを直接やり取りします。そのため外部のWi-Fiルーターやインターネット接続がなくても、近くにある旧iPhoneと新iPhoneをペアリングするだけで始められます。接続は暗号化されるのでセキュリティも安心です。ただしアプリの再ダウンロードをiCloud経由で行う場合はWi-Fiを使うことがあるため、もし途中で止まったら公共のネットワークや自宅のWi-Fiにつなぎ直すとスムーズに完了します。
バックアップにどれくらい時間がかかる?
バックアップにかかる時間は、保存するデータ量とインターネット回線の速さで大きく変わります。
iCloudを使う場合、写真や動画が多いと10分~30分ほどかかることが多いです。初回はさらに時間がかかるので、夜寝る前など余裕のあるタイミングで始めると安心です。
FinderやiTunesによる有線バックアップなら、同じデータ量でも5分~15分程度で終わることがほとんどです。プログラマー視点では、ケーブルを最新のものに替えると転送安定性が向上します。
小技として、写真アプリで「写っていないものを整理」を実行するとデータ量を減らせるので、バックアップ時間をさらに短縮できます。
SIMカードを入れ替えたらデータは消える?
SIMカードには電話番号や通信情報が入っているだけで、写真やアプリ、設定はiPhone本体に保存されています。そのため、SIMカードを入れ替えてもデータが消える心配はありません。
ただし、古いスマホからSIMに直接移した連絡先がある場合は注意が必要です。大切な電話帳はiCloudや「連絡先」アプリにバックアップしておくと、安心してSIM交換できます。
eSIMだけで使う場合は物理SIMトレイはどうする?
eSIMだけで運用するときは物理SIMトレイにカードがなくても通信や機能に問題はありません。ただしトレイを抜いたままだと防塵・防水性能が弱まるので、小型のシリコーン製ダミートレイや専用カバーを取り付けると埃の侵入を防げます。ダミートレイはネット通販で数百円程度で手に入り、トレイを閉じるだけで対策が完了するので手間もかかりません。
新旧iPhoneの容量が違っても移行できる?
新旧iPhoneの容量が違っても慌てる必要はありません。クラウドを使う方法とパソコン経由でバックアップする方法を組み合わせると、移行したいデータだけをスッキリ移せます。
- iCloudバックアップ:不要なアプリデータや写真をクラウド上で整理して、必要な項目だけを新端末に復元できます。
- パソコン経由の暗号化バックアップ:バックアップ時に大容量ファイルをオフにして容量調整ができるので、新iPhoneの空き容量に合わせやすいです。
まとめ

iPhoneデータ移行とSIMカード入れ替えをまとめると3ステップで完了です。
- データのバックアップを完了させる
- 新しい端末にデータ移行を実行する
- SIMカードを入れ替えてネットワークを確認する
それぞれの手順を落ち着いて進めればスムーズに完了します。新しいiPhoneで毎日をもっと楽しく過ごしてくださいね。