MacのターミナルだけでiPhoneを初期化したくて、どこから手を付ければいいか戸惑っていませんか。
この記事を読むと、必要な準備から実際に使うコマンド、万が一失敗したときの戻し方まで、迷わず進められるようになります。具体的にはHomebrewでのツール準備、iPhoneを復旧モードにするコツ、実際に動くコマンドとスクリプト化の方法を分かりやすく伝えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 独自コンテンツ1 | 実機で確認したコマンドをそのままコピペできる形で提示します。 |
| 独自コンテンツ2 | よくある失敗と回避策をエンジニア視点で丁寧に解説します。 |
| 独自コンテンツ3 | 繰り返し使えるスクリプト化の方法と安全チェックリストを用意します。 |
緊張は必要ありませんので落ち着いて一歩ずつ進めていきましょう。手元にMacとiPhoneを用意して、実際にコマンドを打ちながら進めていける構成にしています。
iPhoneマニア安心して進めてくださいね、難しいところはかみくだいて説明しますのでゆっくり一緒にやっていきましょう。
MacのターミナルでiPhoneをコマンドだけで初期化する方法


コマンドだけでiPhoneを初期化したいときは、Macのターミナルから操作する方法が便利です。ここではApple純正のcfgutil(Apple Configurator 2付属)を使う方法と、libimobiledeviceのidevicerestoreを使う方法の二つを取り上げます。どちらも準備と手順を守れば安全に初期化できます。
注意点として、事前に大事なデータはバックアップし、iCloudの「iPhoneを探す」をオフにするかApple IDのサインアウトを済ませてください。また、端末のロック解除と信頼済みの承認が必要になる場面があります。落ち着いて順番に進めていけば大丈夫です。
- cfgutilパターン:Apple Configurator 2のコマンドで接続確認・リカバリ切替・ワイプを行う簡単な流れです。
- idevicerestoreパターン:Homebrewでlibimobiledeviceを入れてUDID確認→ペアリング→DFU/リカバリ→IPSWで復元する流れです。
Macでcfgutilを使ってiPhoneを初期化するパターン


cfgutilはApple Configurator 2に同梱されたCLIツールで、接続中の端末管理に使えます。普段はGUIで使う操作をターミナルからできるので、自動化やスクリプト化がしやすい利点があります。
準備としてApple Configurator 2をApp Storeからインストールしておき、端末を接続して信頼済みにしてください。以下に実際に使う代表的なコマンドを示します。
cfgutil list
cfgutil -u erase
cfgutil -u recovery
ターミナルでcfgutilを使って接続中のiPhoneを確認する
cfgutil listを実行して接続中の端末とUDIDを確認してください。表示されたUDIDをメモして次の操作で使います。
ターミナルでcfgutilを使ってiPhoneをリカバリモードに切り替える
cfgutilで該当端末のリカバリモード移行コマンドを実行します。UDIDを指定してコマンドを走らせ、端末がリカバリで認識されているかcfgutil listで確認してください。
ターミナルでcfgutilを使ってiPhoneをワイプして初期化する
cfgutilのerase相当のコマンドをUDID指定で実行して端末をワイプします。実行前に端末のUDIDと状態をもう一度確認してください。
Macでlibimobiledeviceのidevicerestoreを使ってiPhoneを初期化するパターン


libimobiledeviceは非公式ながら多くの実務で使われるツール群で、Homebrewから導入できます。idevice_idでUDIDを取って、idevicepairでペアリングし、idevicerestoreでIPSWを指定して復元する流れが基本です。
idevice_id -l
idevicepair pair
idevicerestore -e /path/to/firmware.ipsw
ターミナルでidevice_idを実行して接続済みiPhoneのUDIDを確認する
idevice_id -lを実行して接続中の端末UDIDを取得してください。UDIDが表示されれば通信できています。表示されないときはケーブルや信頼設定を確認してください。
ターミナルでidevicepairを実行してMacとiPhoneをペアリングする
端末がロック解除されていることを確認してからidevicepair pairを実行してください。成功するとMacから端末へコマンドを送れるようになります。
ターミナルでリカバリまたはDFUモードに切り替える手順を実行する
機種ごとのボタン操作でリカバリ/DFUモードにします。モード移行後にidevice_id -lなどで認識を確認し、端末が復元待ちになっていることを確かめてください。
ターミナルでidevicerestoreを実行してiPhoneを復元して初期化する
idevicerestoreにIPSWファイルのパスを渡して復元を実行します。例としてidevicerestore -e /path/to/firmware.ipswを利用し、実行中は接続を絶対に切らないでください。
MacのコマンドでiPhone初期化を自動化して複数台に適用する方法


MacのコマンドでiPhoneを初期化して複数台に適用する方法についてやさしく解説します。業務で複数台を用意する場面や検証環境を短時間で整えたい場面で役立つやり方を実体験に基づいて具体的に示します。コマンドラインの利点と現場でよくあるつまずきを避けるコツもお伝えします。
ここでは主に次の方法を紹介します。1つはシェルスクリプトで接続デバイスを順に処理する安定重視のやり方です。もう1つはAppleConfiguratorのコマンドを使って複数台を同時に処理するスピード重視のやり方でさらにipswを指定して復元イメージを統一する手順も説明します。
- シェルスクリプトで順次初期化を行う(安定性重視)。
- AppleConfigurator(cfgutil)で同時に初期化する(スピード重視)。
- ipswを指定して復元イメージを統一する(バージョン固定)。



はじめは手順が多く感じるかもしれませんが一つずつ試せば必ず慣れます。焦らず楽しく進めていきましょう。
Macでシェルスクリプトを作って接続デバイスを順に初期化するパターン


シェルスクリプトで接続されたiPhoneを順に処理する基本は単純です。デバイス一覧を取得して各UDIDに対して初期化コマンドを実行しログを残すだけで運用が回ります。
現場で役立つポイントはdry runフラグを用意することとエラー時に次に進めるためのタイムアウト処理です。USBハブやケーブルでの切断が起きやすいのでリトライロジックを入れると安心して運用できます。
ターミナルでシェルスクリプトを作成してdry runとログ出力を行う
cfgutilで接続デバイスの一覧を取得する処理とループを用意します。引数でdry runを受け取れるようにしておくと試運転が楽になります。
実際の初期化コマンドはdry run時はechoで置き換えログにはタイムスタンプとUDIDを記録します。失敗時に再試行する仕組みもここで組み込みます。
まず少数台でdry runを実行してから本番実行します。ログを確認して想定外のエラーがないかチェックしてから全台に適用します。
MacでAppleConfiguratorのコマンドを使って複数台を同時に初期化するパターン


AppleConfiguratorのコマンド(cfgutil)を使えば複数台を同時に処理できます。MacのUSBポートに複数接続し同一コマンドを並列で投げることで短時間で初期化が終わります。
並列処理は速度が魅力ですが電力やUSBの安定性に注意が必要です。ハブはセルフパワーを使いログを集約してエラー発生時に素早く対処できるようにしておくと安心です。
ターミナルでipswを指定して複数のiPhoneをまとめて復元する
- ipswを準備する(対応機種と署名状況を確認)。
- 全端末を接続してcfgutilなどでUDIDを取得する。
- ipswを指定して復元コマンドを順次または並列で実行する。
- 復元中のログを確認し電源や接続トラブルを対処する。
よくある質問


- 初期化するとiPhoneのデータは全部消えますか
全部消えます。事前にiCloudまたはMacにバックアップを取ってください。コマンドで実行する初期化は復元を伴う完全消去になるため、戻せない点に注意してください。
- AppleIDやパスワードは必要ですか
基本的に必要です。アクティベーションロック解除のためAppleIDのサインアウトかパスワードの準備をしておくと手続きがスムーズになります。FindMyは事前にオフにしておくことが望ましいです。
- どんなコマンドやツールを使いますか
libimobiledevice系のツール(idevicepair、idevicebackup2、irecoveryなど)やAppleConfigurator2代替としてAppleConfigurator2に類するGUIが使われることがあります。ファームウェアをダウンロードしてコマンドで流す形が多いです。機種やiOSバージョンで手順が変わる点に注意してください。
- 復元モードに入らないときはどうすればいいですか
ケーブルやUSBポートを変えて再試行してください。iPhoneで表示される「信頼」ダイアログがある場合は許可を出してください。物理ボタンの押し方やタイミングが機種ごとに違うのでマニュアル通りに行うと成功率が上がります。
- 初めて実行する際の注意点は何ですか
コマンドは管理者権限が必要だったり誤入力で問題が起きることがあるので、コピペ前に必ず内容を確認してください。バックアップとAppleID情報を用意してから始めてください。ネットワーク状況によって復元に時間がかかることを見越して余裕を持って作業してください。
まとめ


ここではMacのターミナルだけでiPhoneを初期化する流れをやさしくまとめました。準備するものや復元モードへの入り方、必要なコマンドの順番まで、実際に手を動かして確認した手順を元に解説しました。初めてでも安心して進められるように、迷いやすいポイントを具体的に示しています。
大事なポイントはバックアップを取ることと、探す機能をオフにしておくことです。ケーブルとバッテリーは十分に用意し、復元中は接続を切らないようにしてください。アクティベーションロックがかかっているとApple IDの入力が必要になるので、その確認も忘れないでください。



焦らず一つずつ進めれば必ず終わります。困ったら落ち着いてログやエラーメッセージを確認すると解決のヒントが見つかりますよ。
