写真や連絡先が詰まったiPhoneをパソコンにつないでもバックアップの流れがよく分からず、不安になっていませんか?
ケーブル一本で行える基本操作を順番に示し、つまずきやすい暗号化の設定や保存先の切り替えも画像なしで迷わず理解できるよう言葉だけで補います。これにより大切な思い出を確実に保護し、新しい端末への移行もスムーズになります。さらにトラブルを未然に防ぐための予防策も実体験を基に盛り込みます。
今すぐ手元のケーブルを用意し、次の章で紹介する簡潔なステップを確認しながら安全なデータ保管への第一歩を踏み出してみませんか。時間はそれほどかからないので、週末のコーヒータイムに落ち着いて取り組めば作業後の安心感がぐっと高まります。
iPhoneをパソコンにバックアップするための手順をまるっと公開

WindowsパソコンやMacにサクッとiPhoneのデータをまるごとバックアップしたいと感じていませんか。長いケーブルを差し込んで、クリック数回でスマホの大事な写真や設定が守られるって安心感がありますよね。本記事では、ケーブル1本でできる2つの基本的な方法と、プログラマーならではのちょい足しアドバイスをまとめてご紹介します。
- Macユーザー向け:Finderを使ってiPhoneをパソコンに接続し、バックアップを作成。
- Windowsユーザー向け:iTunesをインストールし、同じようにケーブルでつないでバックアップ。
- プログラマー流ワンポイント:バックアップファイルに日付を入れることで、複数世代の復元がラクになります。
WindowsでiTunesを使う

WindowsでiTunesを使うのは、ケーブル1本でシンプルにバックアップしたいときにおすすめです。最新バージョンのWindows10や11に対応したiTunesをインストールすれば、特別な設定を探す必要なく公式機能だけでiPhoneのデータを確実にパソコンへ保存できます。
暗号化バックアップを選べば、ヘルスケアデータやアプリのパスワード情報まで丸ごと守ってくれるのがうれしいポイントです。プログラマーならではの視点でいうと、バックアップファイルの保存場所を把握しておくと、復元後にデータ整合性をチェックしやすくなります。ケーブルをつないで画面上の案内に従うだけなので、Windowsユーザーにはまさに手軽で心強い方法と言えます。
①LightningケーブルでiPhoneとパソコンをつなぐ
最初にLightningケーブルを手に持って、iPhone側とパソコン側の端子にキズやほこりがないか確認します。純正ケーブルやMFi認証済みのものを使うと安定して接続できるのでおすすめです。
ケーブルに断線の兆候や端子の曲がりがないかをよく見てください。ほこりがあれば柔らかい布で軽く拭き取ります。
片側をiPhoneの下部にしっかり差し込み、もう片側をパソコンのUSBポート(USB-AまたはUSB-C)に差し込みます。MacBookの場合はUSB-C–Lightningケーブルかアダプタが必要です。
iPhoneのロックを解除すると「このコンピュータを信頼しますか?」のポップアップが表示されます。必ず「信頼」をタップして接続を確立します。
ケーブルが古いと断線しやすいので定期的に新しいものと交換してください
②“このコンピュータを信頼”をタップする
iPhoneのロックを解除した状態で画面を見ると「このコンピュータを信頼しますか?」とポップアップが出ます。内容をよく読んで信頼を押してください。
もしパスコードの入力が求められたら、いつも使っているロック解除用の数字を入れてください。
③iTunesを開いて小さなiPhoneマークをクリック
PCでiTunesを起動したら、画面左上に小さなiPhoneマークが並んでいるのを探してください。
見つかったらそのiPhoneアイコンをクリックしてください。ここを押すと、バックアップや同期ができるデバイス管理画面に切り替わります。
iPhoneのロックを解除して「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、必ずスマホ側で「信頼」を選んでから再度アイコンをクリックしてください。
④“バックアップを暗号化”にチェックを入れる
FinderまたはiTunesでiPhoneを選択したら、全体設定エリアにある“バックアップを暗号化”のチェックボックスを探します。
チェックマークをクリックするとパスワード設定画面が表示されますので、忘れにくい安全なパスワードを入力して[パスワードを設定]を押します。
⑤“今すぐバックアップ”を押して完了を待つ
iTunesやFinderでバックアップ画面が表示されたら今すぐバックアップボタンをクリックします。バックアップ中は進行状況がプログレスバーで見えるので、100%になるまでiPhoneをケーブル接続したままにしておきます。
バックアップのサイズや中身によっては時間がかかることがありますが、あわてず落ち着いて完了を待ちましょう。
処理中にケーブルを抜いたり、パソコンのスリープを起こさないように注意してください。
macOSでFinderを使う

macOS Catalina以降ならiTunesがなくてもFinderだけでiPhoneのバックアップができるようになったよ。ケーブルをつないだらサイドバーにiPhoneが表示されるから、クリックして「一般」タブからさくっとバックアップが開始できるんだ。
- 追加ソフト不要:macに標準搭載のFinderだけで完結するから、インストール作業がいらない。
- 細かい設定が可能:バックアップの暗号化をオンにするとパスワードやヘルスケアデータまで保護してくれる。
- ローカル保存で安心:ネットワークに依存せず、ローカルディスクに保存するから速度も安定している。
①LightningケーブルでiPhoneとMacをつなぐ
Lightningケーブルの細い端子をiPhoneの下部に向きを合わせてゆっくり差し込みます。反対の端子はMacのUSB-C(古い機種はUSB-A)ポートに同じようにしっかり差し込んでください。無理に押し込むと端子を痛めるので向きをよく確認しましょう。
純正またはMFi認証済みケーブルを使わないと接触不良やデータ転送エラーの原因になります。
②FinderのサイドバーでiPhoneを選ぶ
Finderを開くと、ウィンドウの左側に「場所」の欄が見えます。ケーブルでつないだiPhoneはここに名前付きで表示されているので、見つけたらクリックして選択してください。
もしiPhoneが見当たらないときは、Finderのメニューから「Finder」→「環境設定」を開き、「サイドバー」タブで「CD、DVD、およびiOSデバイス」にチェックを入れると表示されるようになります。
iPhoneの名前は自分で変更していると見間違いやすいです。迷ったらケーブルを外して再接続して、表示名を確かめると安心です。
③“信頼”を選んでiPhone側で許可
LightningケーブルでMacとiPhoneをつないだあと、iPhoneの画面に「このコンピュータを信頼しますか?」というダイアログが出ます。
ここで必ず「信頼」をタップしてください。次にパスコード入力画面が出たら、iPhoneのロック解除用パスコードを入力します。
もしダイアログが表示されない場合は、画面をスリープ解除してもう一度ケーブルを抜き差しすると現れやすいです。
④“ローカルバックアップを暗号化”をオン
バックアップ画面で“ローカルバックアップを暗号化”にチェックを入れます。
初めて選ぶとパスワードの入力が求められるので、忘れずにメモしておきましょう。
この設定で連絡先やヘルスケアデータも安全に保存できます。
暗号化パスワードを忘れるとバックアップから復元できなくなるので要注意です。
⑤“今すぐバックアップ”をクリック
“今すぐバックアップ”ボタンをクリックするとバックアップがスタートします。パソコン側で進行状況がバー表示されるので落ち着いて待ちましょう。
作業中はiPhoneのケーブルを抜かないようにしましょう。大きなデータは時間がかかることがありますが、完了の通知が出るまでそのまま待つのが安心です。
ケーブルなしでWi-Fiバックアップを使う

Wi-Fiバックアップはケーブルいらずでパソコンにデータを保存できる方法です。iPhoneを電源につないで、パソコンと同じWi-Fiに接続しておくだけで、夜間などのスキマ時間に自動でバックアップが走ってくれます。
- ケーブル不要:ワイヤレスでつながるから机まわりがスッキリ
- 自動化できる:電源オン&同一Wi-Fiで手を動かさなくてもバックアップ開始
- いつでも復元準備完了:万が一のときも最新状態のデータをすぐに取り戻せる
①iPhoneとパソコンを同じWi-Fiにつなぐ
設定アプリを開き「Wi-Fi」をタップしてスイッチをオンにします。同じネットワーク名(SSID)を選んでパスワードを入力してください。
パソコンのWi-Fiアイコンをクリックして、先ほどのSSIDを選びます。必要ならパスワードを入力して接続しましょう。
同じ周波数帯(2.4GHz/5GHz)にすると、バックアップが速く安定します。
②Lightningで一度だけ接続して信頼を設定
純正またはMFi認証済みのLightningケーブルをiPhoneとパソコンにしっかり差し込みます。
iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか?」と出たらロック解除用パスコードを入力し信頼を選びます。
信頼設定は一度行えば以降同じパソコンでは不要です。異なるパソコンを使うときは再度「信頼」が必要です。
③iTunesまたはFinderで“Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期”をオン
Macの場合はDockからFinderをクリック、WindowsならiTunesを起動してください。
付属のケーブルでiPhoneとパソコンをつなぎ、信頼を求められたらiPhone側で「信頼」をタップしましょう。
Finderならサイドバーの「場所」内、iTunesならウインドウ上部に現れるiPhoneアイコンをクリックします。
表示された画面で「一般」タブをクリックし、オプション欄が見えるまで画面を下に移動させます。
オプション内の“Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期”にチェックを入れます。
画面右下の「適用」をクリックすると設定が保存され、次回からWi-Fiで自動同期できるようになります。
④ケーブルを抜いてiPhoneを充電状態にする
バックアップが終わったらiPhoneのLightningケーブルをパソコンからゆっくり引き抜いてください。抜くときは本体をしっかり支えて滑らないように気をつけましょう。
続いて付属のACアダプタに同じケーブルを差し込み、iPhone下部の端子に接続します。画面上部のバッテリーアイコンに稲妻マークが表示されれば充電中です。
ACアダプタは出力2.1A以上を選ぶと充電がスムーズになります。
⑤自動でバックアップが始まるか手動で“今すぐバックアップ”を選ぶ
USBケーブルでiPhoneとパソコンをつなぐと、Finder(Mac)やiTunes(Windows)にiPhoneのアイコンが出ます。そのアイコンをクリックして管理画面を開いてください。
管理画面の「バックアップ」欄で、自動バックアップを有効にするか、急いで保存したいときは今すぐバックアップをクリックしましょう。自動にしておくと、次回以降USB接続しただけでバックアップが始まるのでとても便利です。
注意点:バックアップ中はケーブルを抜かず、パソコンがスリープしないようにしておくと失敗しにくいです。
パソコンのバックアップをもっと活かすアイデア

パソコンにiPhoneのバックアップをただ保存するだけでなく、ちょっとした工夫を加えるともっと活用しやすくなります。
応用アイデア | どう役立つか |
---|---|
差分バックアップ | 前回から変わったデータだけ保存して、ストレージを節約できる |
バックアップの暗号化 | 大切な写真や連絡先をパスワード化してセキュリティを強化できる |
自動スケジュール設定 | 定期的にバックアップが実行されるから、うっかり忘れを防げる |
個別データの抽出 | 必要な写真やメッセージだけ取り出せるので、復元が手軽になる |
これらのアイデアを組み合わせると、バックアップがもっと安心で便利になりますよ。ぜひ試してみてください。
新しいiPhoneへ復元してすぐに引っ越し

ケーブル1本つなげばパソコンに保存したバックアップを使って新しいiPhoneにデータをまるごと戻せます。アプリの配置や設定もそのまま引き継げるので新品の端末を開けた瞬間からいつもの使い心地が楽しめます。
- スピーディな移行:ケーブル接続ならWi-Fiより移行時間を短縮できます。
- 設定いっさい省略なし:パスワードや壁紙など細かなカスタマイズも丸ごと残せます。
- 途中で止まらない安心感:バックアップ中にパソコンがスリープしても自動で再開してくれます。
旧iPhoneで最新バックアップを作る
旧iPhoneをパソコンとケーブルでつないで、最新のバックアップを作っていきます。画面ロックを解除しておくとスムーズに進みます。
Lightningケーブルを旧iPhoneとパソコンのUSBポートに差し込みます。画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と出たら信頼をタップしてください。
MacならFinder、Windowsなら最新版のiTunesを立ち上げてください。アプリ上で接続したiPhoneのアイコンが表示されます。
「バックアップを暗号化」にチェックを入れるとパスワードやヘルスケアデータも保存できます。不要なら通常バックアップのままで大丈夫です。
「今すぐバックアップ」をクリックすると作成が始まります。進行状況は画面に表示されるので終わるまで待ちましょう。
純正もしくはMFi認証済みのケーブルを使わないと途中で接続が切れることがあります。
新iPhoneを電源オンして“iTunesから復元”を選ぶ
新iPhoneの電源を入れたら、まずは画面に表示される言語や地域の設定を進めていきます。Wi-Fi接続画面ではケーブルでつないだままにするとiTunesへの接続が安定しやすくなります。
少し進むと“Apps&Data”の画面が現れるので、“iTunesから復元”をタップしてください。その後PCのiTunesで表示されるバックアップを選ぶと、自動でデータが新iPhoneにコピーされます。ケーブルがしっかり刺さっているか確認しながら待つとスムーズです。
パソコンに接続してバックアップを選択
お手持ちのLightningケーブルまたはUSB-CケーブルでiPhoneとパソコンをつなぎます。MacならFinder、WindowsならPC版iTunesを立ち上げて、画面上に表示されたiPhoneアイコンをクリックしてください。
デバイス概要画面で「今すぐバックアップ」を押すと、写真やアプリデータがローカルに保存されます。大切なパスワードやヘルスデータも残したいときは「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れてください。
復元完了後にiCloudで不足分を同期
iCloudの同期はネットワークとバッテリー残量に左右されやすいです。自宅や職場など安定したWi-Fiに接続し、充電器を差してからはじめましょう。
設定アプリを開き、上部の自分の名前をタップします。
「iCloud」を選んで、同期したい項目(写真・メモ・連絡先など)のスイッチをオンにします。
最後に「iCloudバックアップ」をタップし、「今すぐバックアップを作成」を押すと、不足分のデータがクラウドから端末へ反映されます。
注意点:同期中は設定アプリから離れず、画面がスリープしないように放置しましょう。
バックアップを暗号化してヘルスデータも守る

パソコンにバックアップを作るときに暗号化を有効にするとパスワードで守られるからヘルスデータやパスワード情報までしっかり保護できるよ。FinderやiTunesのバックアップ画面でチェックを入れるだけだから初めてでもかんたんだよ。
暗号化用のパスワードはランダムに生成してパスワード管理ツールに保存すると安心だよ。開発者ならではのコツだけど、同じパスワードを使い回さないことでデータ流出のリスクをぐっと減らせるんだ。
FinderまたはiTunesで暗号化チェックを入れる
iPhoneをケーブルでパソコンに接続してFinder(macOS10.15以降)またはiTunes(Windows/macOS10.14以前)を起動します。
バックアップの項目にある「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れます。
表示されたダイアログで忘れないパスワードを入力して「パスワードを設定」をクリックします。
強力だけど忘れないパスワードを設定
MacならFinderを開きサイドバーからiPhoneを選び「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れる。WindowsならiTunesで該当iPhoneアイコンをクリック後に同じ項目をONにする。
好きな単語三つをつなげて大文字を混ぜ数字と記号を組み合わせる。例えば“Sora7_Melody8Kuma”のようにすると忘れにくく強度も高いパスワードになる。
設定したパスワードを忘れるとバックアップから復元できなくなるので慎重に管理してください。
設定のバックアップ一覧で鍵マークを確認
MacのFinderでiPhoneを選んで「バックアップを管理」をクリックします。表示された一覧に鍵マークがあれば暗号化バックアップがオンです。見当たらないときはバックアップ設定画面で「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れましょう。
容量節約のため古いバックアップを削除

バックアップを繰り返すと昔のデータが積み重なってパソコンの容量を大きく圧迫します。特に機種変更後や長期間使わない古いバックアップは思い切って削除すると、空き容量がぐんと増えて動作も軽快になります。
MacならFinderの「iPhoneのバックアップを管理」、WindowsならiTunesの「環境設定>デバイス」から不要なバックアップを選んで削除できます。使わない端末のデータをこまめに整理して、効率よくストレージを活用しましょう。
iTunes環境設定の“デバイス”タブを開く
環境設定画面の上部に並ぶタブからデバイスをクリックします。Macではウィンドウ上部のタブ、Windowsではウィンドウの左から3番目に表示されています。
不要なバックアップを選び削除をクリック
MacではFinderを開き「iPhone」を選択したらサイドバーの「一般」タブで「バックアップを管理」をクリックします。WindowsではiTunesを起動し、メニューの「編集」→「設定」→「デバイス」を選びます。
一覧に表示されたバックアップから、古い日付やデバイス名を確認して消したいものをクリックでハイライトします。
選択したバックアップの横にある「バックアップを削除」ボタンをクリックして、確認ダイアログで再度「削除」を選びます。
一度消すとiPhoneを復元できないので、必要なバックアップかどうかよく確認してください。
外付けドライブへバックアップフォルダを移動
外付けドライブをMacに接続して、ディスクユーティリティでフォーマットを確認します。APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)であることがポイントです。
Finderのメニューから「移動>フォルダへ移動」を選び、~/Library/Application Support/MobileSyncと入力して開きます。
MobileSyncフォルダ内のBackupフォルダを外付けドライブ上の任意フォルダへドラッグ&ドロップで移動してください。
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。外付けドライブの名前はFinderで表示される名前をそのまま使います。
ln -s /Volumes/外付けドライブ/Backup ~/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup
これでiTunes(Finder)から実行するバックアップは自動的に外付けドライブ上に保存されます。
外付けドライブを接続していないとバックアップ失敗になるので、作業中も抜き差ししないように気をつけてください。
よくある質問

- Windowsパソコンに接続してもiPhoneが見つからないのですがどうしたらいいですか?
まずはiPhone側の「このコンピュータを信頼しますか?」で「信頼」を選んでみてください。そのあと別のUSBポートやケーブルを試すと解決しやすいです。古いケーブルは通信だけうまくいかない場合があるので、純正ケーブルを使うのがおすすめです。
- 暗号化バックアップって何ですか?必要ですか?
暗号化バックアップは写真やメッセージのパスワードなど大事な情報も安全に保存できます。パスワードは忘れるとバックアップを復元できなくなるので、メモを取るか覚えやすいものにすると安心です。
- バックアップはどのくらいの頻度で取ればいいですか?古いバックアップは残りますか?
大切なデータはこまめに取っておくのがベターです。個人的には週に1回くらいで十分でした。パソコンに保存されるバックアップは上書きされて最新状態だけ残るので、履歴を残したい場合は手動でバックアップファイルをコピーして別フォルダに保存すると役立ちます。
バックアップはどのくらい時間がかかる?
初めてバックアップする場合はデータ量やUSBケーブルの性能で大きく変わりますが、だいたい20分~40分は見ておくと安心です。写真や動画が多いほど時間が伸びるイメージです。
バックアップ種類 | 所要時間の目安 |
---|---|
初回フルバックアップ | 20分~40分 |
2回目以降(差分) | 5分~10分 |
大容量写真や動画が多い場合 | 40分以上 |
USBケーブルはUSB3.0以降対応のものを使うと転送速度が速くなり、バックアップ時間を短縮できます。
容量が足りないときはどうすればいい?
PCの空き容量が足りないとiPhoneをバックアップしようとしたときに途中で止まってしまいます。そんなときは気軽に試せる方法が2つあります。
- 空き容量を確保:不要なファイルやアプリを削除したり、ゴミ箱を空にしたりしてPCの容量を増やす方法です。
- 外付けドライブでバックアップ:外付けHDDやSSDにバックアップ先を移動して本体の容量不足を気にせず記録できる方法です。
どちらも無料でできる方法なので、まずは空き容量の確保からチャレンジしてみると安心です。
バックアップが途中で止まったときは?
バックアップが途中で止まるとドキッとしますよね。iOS17やmacOS Sonomaでも同じ方法なので、焦らずに次のチェックをしてみましょう。
- USBケーブルの接続を確認
- iPhoneの画面ロックを解除
- パソコンのFinder(macOS Sonoma)またはiTunes(Windows 11)を最新版にアップデート
- iPhoneとパソコンを再起動
- 暗号化バックアップをオフにして再チャレンジ
音量ボタンと電源ボタンを同時に長押しし、スライダが表示されたら右にスワイプして再起動してください。
FinderまたはiTunesでデバイスを選択し、「今すぐバックアップ」をクリックしてもう一度始めましょう。
長時間止まったままの場合は、古いバックアップが壊れている可能性があります。バックアップフォルダを別名で退避してから再試行してください。
WindowsパソコンがiPhoneを認識しないのはなぜ?
WindowsパソコンにiPhoneをつないでも気軽に読み込まれない場面、戸惑いますよね。接続できない原因は意外とシンプルだったりします。
- 純正ケーブル以外のLightningケーブルでは接触不良を起こしやすい
- 「このコンピュータを信頼しますか?」の許可ダイアログを見落としている
- Apple Mobile Device USB Driverが古いか正しく起動していない
- iTunesやApple関連ソフトが未インストールでドライバーが入っていない
- USBハブやポートの電力不足で通信が不安定になる
- iPhoneがロック解除されておらずアクセスできない
まずはここで挙げたポイントをひと通り確認すると、パソコンとiPhoneのつながりが改善することが多いです。
暗号化のパスワードを忘れたらどうする?
暗号化バックアップのパスワードを忘れてしまうと、そのバックアップを復元できなくなります。FinderやiTunes(現Finder)で暗号化をオフにしても古いファイルは残ったままなので、新しいパスワードを設定し直すのが実践的な対応です。
- 古い暗号化バックアップを削除する:Finderで該当のバックアップを選び、右クリックから「バックアップを削除」をクリックします。
- 一度暗号化をオフにして通常バックアップ:FinderでiPhoneを選び「暗号化バックアップ」のチェックを外し、パスワードなしでバックアップを実行します。
- 再度暗号化を有効にして新パスワード設定:チェックを入れ直して新しいパスワードを設定します。忘れないようにパスワード管理ツールに保存をおすすめします。
一度暗号化をオフにすると古い暗号化バックアップは復元できなくなるため、重要なデータは先に通常バックアップで安全を確保してください。
まとめ

これまで、iPhoneをケーブル1本でパソコンにバックアップする流れをおさらいしました。まずはライトニングケーブルでiPhoneとパソコンをつなぎ、信頼設定をOKするところからスタートしましたね。
次にFinder(macOS)やiTunes(Windows)を開いてiPhoneを選択し、バックアップの暗号化オプションもお好みで設定できることを覚えておくと安心です。暗号化を入れるとパスワード管理が必要になりますが、写真やヘルスケアデータまでしっかり守れます。
あとは「今すぐバックアップ」をクリックするだけで、アプリのデータや設定がまるっと保存されます。完了したら最新の日付を確認して、万が一のトラブルにも備えておきましょう。
これを習慣にしておくと、iPhoneを機種変更してもデータ移行がスムーズですし、もしもの時にも落ち着いて対処できます。ぜひ今日から定期的なバックアップを楽しむ気持ちで続けてみてください。バックアップがあると、安心感がぐっとアップしますよ。