外出先でiPhoneの地図アプリを開くだけでいつの間にかバッテリーが減り、設定に並ぶ位置情報の項目をどう調整すればいいのか戸惑っているのではありませんか?
長くiOSを扱ってきた経験から、電池を守りながら場所情報を活用する具体的な設定手順と、ちょっと得する応用例を用意しました。画面を開く場所やタップする順番を写真なしでも再現できるように細かく示すので、初めてでも設定をやり直す不安が残りません。さらに自動化やオフライン地図など、日常の小さな手間を省くヒントも添えています。
さっそく設定を確認し、外出中に電池残量を気にせず安心して地図やゲームを楽しめる環境を整えてみませんか。読み進めるほどに、iPhoneがより頼もしい相棒へ変わります。
iPhoneの位置情報設定でバッテリー消費をぐっと減らす手順

iPhoneの位置情報設定をちょこっと見直すだけで、電池がぐっと長持ちします。具体的には、どの設定をオフにすると効果的かをサクッと紹介していきますね。
- 位置情報の利用を「使用中のみ許可」に変更:アプリごとに設定すれば不要な常時トラッキングをカットできます。
- 「正確な位置情報」をオフ:大ざっぱな位置でも問題ないアプリは位置精度を落として消費を抑えます。
- システムサービスの見直し:ポイントエリア通知やiPhoneを探す機能など、自分に不要なものをオフにするとバッテリー節約に。
- バックグラウンド更新を制限:位置情報と一緒に動くバックグラウンド更新を抑えれば、GPS起動回数が減って電池長持ち。
- ジオフェンス監視を活用:プログラマー目線のコツとして、必要なアプリだけに区域監視(ジオフェンス)を設定するとスマートに省電力です。
以上の設定を組み合わせると、移動中の無駄なGPS起動をグッと減らせます。日常使いから旅行まで、バッテリー切れの不安が和らぎますよ。
設定アプリでアプリ別の位置情報を調整する

Settingsアプリのプライバシー→位置情報サービスを開くと、インストール済みのアプリごとに位置情報の利用許可が一覧で見られます。
ここで「常に」ではなく「使用中のみ」や「許可しない」を選ぶと、バックグラウンドでのGPS利用をカットできるのでバッテリーにやさしいです。
- ナビや地図アプリなど頻繁に位置情報を使うもの:使用中のみ
- 天気予報やSNSなど位置情報が必須でないもの:許可しない
- 買い物アプリやポイントアプリ:使用中のみ
大量のアプリが並んでいると見つけにくいので、画面トップの検索ボックスにアプリ名を入れるとサクッと表示できます。
①ホーム画面から設定を開く
まずiPhoneのロックを解除してホーム画面を表示しましょう。
歯車の形をした設定アイコンが目印です。
ホーム画面の中から歯車マークの設定アイコンを探してください。
見つけた設定アイコンを軽くタップして設定アプリを起動しましょう。
②プライバシーとセキュリティをタップ
設定アプリを開いてリストを下にスワイプすると、鍵マークのアイコンが目印のプライバシーとセキュリティが見つかります。
画面上部の検索バーに「プライバシー」と入れると、迷わずアクセスできます。
③位置情報サービスをタップ
プライバシーとセキュリティの画面で「位置情報サービス」を見つけてタップしてください。
④対象アプリを選び使用中のみを選択
まずは設定アプリを開いて、プライバシーとセキュリティ→位置情報サービスと進みます。それからリストに並んだアプリから、バッテリーを節約したいアプリを選びましょう。
設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービスとタップして、位置情報がオンになっていることを確認します。
下にスクロールして、位置情報を制御したいアプリを見つけてタップします。
「許可しない」「使用中のみ」「常に」の中から使用中のみをタップして設定を完了します。
バックグラウンド更新がオンだと位置情報を再取得するアプリもあるので、必要ない場合は「設定→一般→バックグラウンドApp更新」からオフにしましょう。
システムサービスで隠れた位置情報を見直す

iPhoneの「システムサービス」には、地図の向き補正や位置情報に基づく提案など、普段は目に見えない機能がたくさん並んでいます。それぞれがときどきこっそりGPSを呼び出しているので、不要な項目をオフにするとバッテリーのムダ遣いを減らせます。
使わない機能を個別にオフにできるから、アプリの位置情報設定とは別にもうひと押し節電できるのが魅力です。たとえば「位置情報に基づくiAds」や「位置情報の共有」などを切ると、移動中のバックグラウンド動作がすっきり整理されます。
外回りの多いときや旅行先では特に効果を実感しやすいので、不要な項目を見直してサクッと電池持ちを良くしましょう。エンジニア目線で言えば、細かいジオフェンス通知を減らすとシステム負荷も下がるので一石二鳥です。
①位置情報サービス画面で一番下のシステムサービスをタップ
画面を下にスクロールしていくと「システムサービス」という項目が現れます。アイコン付きのリストの最後にあるので、ゆっくり見落とさないように探しましょう。
ここを開くとOSが使う位置情報機能をまとめて設定できます。不要な機能だけオフにすればバッテリーの減りをぐっと抑えられます。
②不要なトグルをオフにする
不要なトグルをオフにすると、バックグラウンドでの位置情報読み取りが減りバッテリー節約につながります。
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」をタップして画面を開きます。
リストからあまり使わないアプリを選び、「許可しない」に切り替えます。バックグラウンド更新も不要なら「アプリの使用中のみ」に設定すると安心です。
画面下の「システムサービス」を開き、「重要な位置情報」「位置情報に基づくApple広告」「iPhoneを探す」など不要なトグルをオフにします。
システムサービスを全部オフにすると地図アプリや緊急SOS機能に影響が出るので、必要なものだけ残すようにしましょう。
③ステータスバーアイコンをオンにして消費の多いサービスを確認
設定アプリを開きます。プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス→最下部のシステムサービスをタップしてください。「ステータスバーアイコン」をオンにしてしばらく通常操作を行います。ステータスバーに矢印やマップアイコンが表示されたら、あとで設定→バッテリーを開き、該当アプリやシステム項目がどれだけバッテリーを消費しているか見てみましょう。
ステータスバーアイコンは裏で位置情報を使うタイミングを見える化します。頻繁に出るサービスはオフに切り替えると節電につながります。
低電力モードで位置情報の動きを抑える

電池残量がひやひやするときは、低電力モードが救世主になります。オンにすると位置情報サービスの更新タイミングがゆるやかになり、アプリが頻繁にGPSを動かさなくなります。
- 更新頻度ダウン:位置情報の取得間隔を自動で延長して電池消費をおさえる
- 自動リセット:充電すると元の通常モードに戻って安心
- ワンタップ設定:コントロールセンターからすぐに切り替えられる
①コントロールセンターでバッテリーアイコンを長押し
画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを表示し、バッテリー残量を示すアイコンを軽く長押しします。するとバッテリー設定のショートカットがポップアップで開きます。
②低電力モードをオンにする
ホーム画面から設定を開き、下にスクロールしてバッテリーをタップします。
「低電力モード」のスイッチを右へスワイプして緑色にすると有効になります。
このモードを使うと位置情報の取得頻度がゆるやかになり、バックグラウンドでの動きが抑えられてバッテリーが長持ちします。
③必要なくなったらオフに戻す
設定アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」の順にタップします。
リストから不要になったアプリを選んで、「許可しない」に切り替えます。
完全にオフにすると、地図アプリなど動作に影響が出る場合があります。
バッテリーを守りつつ位置情報アプリを楽しむ応用ワザ

位置情報アプリをフル活用したい日でも、バッテリー消費をおさえる工夫を覚えておくと安心です。ここでは手順をマスターしたあとの応用ワザをまとめました。
応用ワザ | 活躍シーン | バッテリーへのメリット |
---|---|---|
Low Powerモードの自動切り替え | 移動中や長時間外出するとき | 位置情報の更新頻度が自然と抑えられ、節電しながら通知も受け取れる |
ショートカットで位置情報オンオフ | ランニングやナビ利用時だけ位置情報を有効化 | 使わない時間帯は完全にオフにでき、余計な測位をブロック |
精度モードを使い分け | 就寝中やオフィス滞在中 | 低精度モードに切り替えて、バックグラウンド測位の負荷を軽減 |
紹介した応用ワザを組み合わせると、位置情報アプリを楽しみながらもしっかりバッテリーをセーブできます。ぜひ自分の生活スタイルに合わせて試してみてください。
写真に場所を残しながら電池を節約するコツ

写真を撮るときだけ位置情報を記録する設定に変えると余計なGPS通信をカットできるので、電池持ちがかなりよくなります。ただし、カメラの位置情報を「使用中のみ許可」にするのがコツです。
この設定にすると、普段はGPSが休んでくれるのでバックグラウンドでの位置情報取得がなくなり、電池への負担を大きく減らせます。プログラマー視点だと、位置情報をずっと追いかける処理が止まるぶん、バッテリー消費が落ち着いてくれるのが頼もしいポイントです。
カメラの位置情報をオンにしてから撮影後に写真Appで位置情報を一括削除
設定Appのプライバシー→位置情報サービスをタップし、一覧からカメラを選択→「このAppの使用中のみ」か「常に」をオンにしておく。
写真Appを開き、位置情報を残したくない写真をまとめて選ぶ。右上の「選択」をタップしてタップしていくだけでOK。
画面下の共有アイコンをタップ→上部の「オプション」をタップ→「含める」の中にある位置情報をオフ→「完了」をタップする。
共有先に「写真を保存」を選ぶと位置情報のないコピーがライブラリに追加されるので、最後に元の写真をまとめて削除すれば完了。
元データは残るので、位置情報をオフにした写真が問題なければ元の写真を忘れずに削除してください。
マップをオフライン保存して通信を減らす

地図アプリのオフライン保存を使うと、移動中でも画面がサクサク切り替わるし、GPS信号だけで位置が追えるので通信が減るんです。
特に電波が弱い山間部や海外で大活躍します。出かける前にホテルやカフェのWi-Fiで必要なエリアをざっくり保存しておくと、データ通信をグッと抑えられてバッテリーにも優しいです。プログラマー目線では、無駄なリクエストを減らすためにタイルキャッシュを意識して少し広めにダウンロードしておくと安心ですよ。
Googleマップのオフライン地図を事前にダウンロード
出かける前にGoogleマップで必要なエリアを保存しておくと、通信せずに地図が使えてバッテリーにやさしいです。
ホーム画面のGoogleマップアイコンをタップして起動します。
画面左上の≡アイコンをタップし、オフラインマップをタップします。
地図に表示された枠を指で動かして保存範囲を調整し、ダウンロードボタンをタップします。
オフライン地図は保存から30日で自動削除されますので、長期使用する場合は定期的に更新してください。
ショートカットで自動的に位置情報を切り替える

iOS17以降のショートカットAppでは、個人用自動化を使って位置情報のオンオフをスムーズに切り替えられます。この方法を使うと、例えば自宅を離れたら位置情報をオンにし、仕事場を出たらオフにするといった設定が自動で行われるので、いちいち設定画面を開かなくてもバッテリーのムダな消費を抑えられます。
プログラマー視点のコツとしては、エリア指定だけでなく時間帯やWi-Fi接続の有無もトリガーに設定できる点が便利です。こうして細かな条件に合わせて切り替えルールを作っておくと、外出先や会議中などシーンごとに手軽に電池持ちを最適化できます。
特定の場所を離れたらショートカットで位置情報をオフに設定
ショートカットアプリを開き、下の「オートメーション」タブから「個人用オートメーションを作成」をタップしてください。
「離れたとき」を選び、地図が表示されたら自宅や職場など好きな場所をピンで指定してください。
「アクションを追加」から「スクリプティング」→「URLを開く」を選び、App-Prefs:root=Privacy&path=LOCATION
を入力します。
オートメーション詳細画面で「実行の前に尋ねない」をオフにしておくと、離れると同時に設定画面が自動で立ち上がります。
オートメーションが発動すると自動で設定画面へ飛ぶだけなので、最後に自分で〈位置情報サービス〉をオフに切り替えてください。
よくある質問

位置情報をオフにするとマップアプリが使えなくなる?
- 位置情報をオフにするとマップアプリが使えなくなる?
必要なときだけ「使用中のみ許可」に切り替えておくと、マップはもちろんバッテリーも節約できます。
「常に」にするとバッテリー消費ってどれくらい?
- 「常に」にするとバッテリー消費ってどれくらい?
実際に使い込むと、数%程度の追加消費にとどまることが多いです。ただし位置情報を頻繁に利用するアプリでは増えやすいので要チェックです。
アプリごとの設定変更はどう進めればいい?
- アプリごとの設定変更はどう進めればいい?
設定アプリを開いて「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」からアプリを選びます。プログラマー視点だと、機能ごとに振り分けると使い勝手もアップしました。
バックグラウンド更新もオフにするともっと節約できる?
- バックグラウンド更新もオフにするともっと節約できる?
位置情報設定と合わせてバックグラウンド更新をオフにすると、思わぬデータ受信もなくなって快適です。特にニュースやSNSアプリで効果を感じやすいですよ。
プライベートアドレスをオンにすると位置情報に影響する?
- プライベートアドレスをオンにすると位置情報に影響する?
MACアドレスのプライバシー保護機能なので、位置情報の精度には影響しません。安心して両方オンにしておくと個人情報を守りつつ省エネできます。
位置情報を完全にオフにすると何が使えなくなる?
位置情報を完全にオフにすると、日常のさまざまな便利機能が利用できなくなります。
- 地図アプリが現在地を表示できないためナビが使えなくなる
- Find My iPhoneで端末を探せなくなる
- 天気アプリが正確な地域予報を取得できなくなる
- 位置連動リマインダー(「家に着いたら通知」など)が動作しなくなる
- ウーバーや配車アプリでピックアップ地点が自動設定されなくなる
- 写真に撮影場所のタグ(ジオタグ)が付与されなくなる
端末をなくしたときに探しにくくなるので、Find My iPhoneはオフにしないのがおすすめです。
低電力モードにしてもGPSは動く?
低電力モードに切り替えてもGPSチップは稼働し続けます。ただしバックグラウンドでの頻繁な位置情報更新が控えられるため、マップアプリやランニングアプリを前面で使っているときは正確に動作しますが、アプリを閉じた状態での常時トラッキングでは更新タイミングにわずかな遅れが生じることがあります。
バッテリーが急激に減る時のチェックポイントは?
ふとバッテリー残量を見たらあっという間に減っていて焦る時、落ち着いてここをチェックすると落ち着いて対処できます。
- バックグラウンドアプリ更新:設定>一般>Appのバックグラウンド更新で不要なアプリをオフにしましょう。
- 位置情報サービス:設定>プライバシー>位置情報サービスで常にオンになっているアプリを見直します。
- 画面の明るさと自動ロック:コントロールセンターで明るさを抑えつつ設定>画面表示と明るさ>自動ロックを短めに。
- プッシュ通知・メール受信間隔:設定>メール>アカウント>データ取得方法でプッシュやフェッチの間隔を調整します。
- Wi-Fiとモバイルデータ:電波が弱い場所では機内モードに切り替えるかWi-Fiをオフにして無駄な再接続を防ぎます。
- バッテリーの状態:設定>バッテリー>バッテリーの状態で劣化具合を確認し、性能管理機能の有無をチェック。
バックグラウンド更新を全部オフにするとアプリの通知が届かなくなる場合があります。
機内モードと位置情報は関係ある?
機内モードをオンにすると、iPhoneは携帯電波やWi-Fiをサクッとオフにします。でも位置情報の心臓部であるGPSチップは動いたままなので、現在地の記録は残せます。ただし新しい地図データはダウンロードできなくなる点は覚えておいてください。
電池の消費をガッチリ抑えたいなら、通信オフだけでなく位置情報の設定も見直すのがポイントです。プログラマー目線のコツとして、使うときだけ位置情報をオンにするとバッテリーの持ちがグッと良くなります。
まとめ

不要なアプリには位置情報オフ、必要なものは使用中のみを設定するだけで驚くほど電池が長持ちします。
さらに「正確な位置情報をオフ」にし、システムサービスで不要な項目(例:利用頻度の少ない常にバックグラウンド更新など)を切れば、ムダなGPS起動を防げます。
この手順を定期的にチェックしておくと、iOS17以降でもバッテリー残量にゆとりが生まれ、外出先や旅行先で安心してiPhoneを使い続けられます。