iPhoneで会議を録音したものの、後から必要な部分だけを編集したいと感じて戸惑ってはいませんか。
ここでは標準のボイスメモを使った切り取りから、GarageBandでBGMを重ねる応用まで、画面写真そのままの順序で手順を示します。波形のピンチ操作やノイズ低減の隠れ設定も盛り込みますので、タップのたびに仕上がりが良くなり、録音データをスッキリ整理できます。
準備はイヤホンと静かな場所だけですから、今すぐポケットのiPhoneを取り出し、一緒に録音を整え、聞きやすい音声に仕上げてみませんか。次のステップを読み進めながら、気になる箇所をその場で試すと上達が早まりますよ。
iPhoneで録音から編集までやってみるステップ

iPhoneで録音してから編集までの全体像をつかむにはざっくり次の流れをイメージしてください。使いやすいアプリや設定を選べば、迷わず進められます。
- アプリ選択:ボイスメモやGarageBandから用途に合うものを選ぶ。
- 録音準備:マイク周りのノイズをチェックする。
- 録音開始:アプリで新規録音をスタート。
- 編集:不要な部分をカットし、音量やエフェクトを整える。
- 仕上げ:ファイル名を付けて保存。
- 共有:メールやクラウドに送り出す。
プログラマー視点では、サンプリングレートを44.1kHzか48kHzに設定しておくと、編集時に高音質を保ちやすくなります。
ボイスメモだけでシンプルコース

Voice Memosだけでシンプルに録音→編集を完結させたいときにぴったりです。録音ボタンをタップするだけでスタートできるから、急なアイデアやメモを迷わずキャッチできます。不要な前後はトリミングでサクッとカットできるうえ、録音データはすぐに名前を変更したり共有したりできるので、ファイル管理もストレスフリーです。
- ワンタップ録音で立ち上げいらず
- 波形表示でカット位置を直感操作
- iCloud連携で他デバイスへの自動同期
①ホーム画面でボイスメモを開く
ホーム画面で波形のアイコンが目印のボイスメモを探します。
アプリアイコンをタップして起動します。見つからない場合はホーム画面を下にスワイプして検索、またはApp Storeで再インストールしてください。
②赤い丸をタップして録音開始
画面下中央の赤い丸をそっとタップすると録音がスタートします。
タップ後に現れる波形を確認しながら、話す位置や声の大きさを調整するとクリアな音声を残せます。
③もう一度タップして録音終了
録音を終えたいときは、画面下部にある赤い録音ボタンをもう一度タップします。
タップするとボタンが四角い停止マークに切り替わり、そのまま録音がピタリと止まります。録音データは自動で保存されるので、すぐにリストから確認できます。
録音中に別アプリを開いたり画面ロックになると録音が一時停止することがあります。大事な場面では画面を固定しておくと安心です。
④録音一覧でファイル名をタップ
Voice Memosを開くと録音されたファイル名がズラリと並んでいます。編集したい音声のタイトル部分をそっとタップしてください。波形ではなくテキストをタップするとスムーズに次の画面に進みます。
⑤右側の三点アイコンをタップ
リスト上の録音ファイルの右端にある三点アイコンをタップし、メニューを表示させます。
ここから名前変更や分割、共有などの操作が選べるようになります。
⑥録音を編集を選んで波形をトリム
ボイスメモ一覧から編集したい録音をタップし、画面左下の…(その他)を選択します。表示されるメニューから録音を編集をタップしましょう。
画面下に表示される波形の両端にあるドラッグハンドルを左右にスワイプして、不要な前後の音を切り落とします。細かい操作が必要なときはピンチアウトで波形を拡大すると扱いやすいです。
トリムが終わったら右下の完了をタップします。元の録音を残したい場合は「複製を作成して保存」を選ぶと安心です。
⑦完了をタップして保存
編集ができたら画面右上にある完了をタップします。これで新しい録音データが自動で保存されるので、慌てずに押してください。
オリジナルを残したいときは、編集前にバックアップを作成しておくと安心です。
GarageBandで本格コース

GarageBandならiPhoneをスマホ以上の音楽制作ツールに変身させられます。マルチトラックでボーカルやギターを重ねたり、内蔵ループやバーチャル楽器を組み合わせて自由にアレンジが可能です。
直感的な操作画面と豊富なエフェクトが揃っているので、音量バランスを整えたり、リバーブをかけたりする作業もサクサク進みます。ちょっと本格的な曲づくりやポッドキャスト制作にチャレンジしたいときにぴったりです。
①AppStoreでGarageBandを入れる
ホーム画面からAppStoreを開いて、画面下部の虫眼鏡マークをタップしてください。
上部の検索欄に「GarageBand」と入力すると候補が出るので、表示された「GarageBand」をタップします。
アプリ詳細ページで「入手」ボタンをタップするとダウンロードが始まります。完了するまでしばらく待ちましょう。
②アプリを開きオーディオレコーダーを選ぶ
ホーム画面でボイスメモ
をタップするか、画面を下にスワイプして出るSpotlightで「ボイス」と入力して起動します。
起動後、中央にある丸いマイクアイコンを確認してタップすると録音画面に切り替わります。
マイクへのアクセス許可がまだなら初回起動時に表示されます。拒否すると録音できなくなるので「許可」を選んでください。
③赤い丸をタップして録音
録音を始める準備が整ったら、画面下部にある赤い丸を軽くタップしてください。
タップすると波形が動き出して録音が始まります。
声の大きさを意識して、波形の高さを確認しながら話すとクリアに録れます。
着信や通知で録音が中断されないように、おやすみモードに切り替えておくと安心。
④トラック表示に切り替える
画面左上のトラック表示アイコン(重なった横線のボタン)をタップします。これで録音した波形が横長のタイムラインとして現れ、細かい編集がしやすくなります。
⑤波形をダブルタップしてカットや分割
画面上の編集したい音声波形を軽くダブルタップすると、選択範囲のハンドルとメニューが表示されます。
表示されたメニューからカット(不要部分を削除)か分割(選択点でトラックを分ける)をタップして操作します。
⑥ループブラウザでBGMを追加
編集画面の右上にあるループアイコンをタップすると「ループブラウザ」が表示されます。
ジャンルやムードのタブを切り替えながら気になるループをタップして試聴します。好きな音を見つけたら長押しでトラックへドラッグしましょう。
トラックに追加したループの両端をドラッグして再生時間をぴったり合わせます。フェードを入れたいときは端のコントロールポイントを引き寄せて調整してください。
長いループを入れすぎるとプロジェクトが重くなるので、使う部分だけを残してカットすると快適に作業できます。
⑦共有ボタンでファイルを書き出す
録音と編集が終わったら、右上の共有ボタンをタップして書き出しを始めます。
画面右上の□と↑マークの共有ボタンを押します。
メールやAirDrop、ファイルアプリなどから送り先を選びます。形式は音声ファイルを書き出すを選ぶと標準形式で保存できます。
共有先によっては自動で形式が変わることがあるので、保存前にファイル形式を必ず確認してください。
録音編集を覚えたら日常がもっと楽しくなるアイデア

録音編集のテクニックを覚えたあとに試してほしいわくわくアイデアをまとめました。いつものスマホがもっと楽しい遊び場に変わります。
応用アイデア | 活用シーン |
---|---|
パーソナル目覚ましミックス | 好きな曲や声を組み合わせて楽しい朝にする |
ふきだしボイスギャラリー | 友達の名言や家族の一言をまとめて笑顔を共有 |
オリジナル着信音作成 | 大切な人の声や効果音で個性あふれる通知音に |
おでかけサウンドトラック | 旅行や散歩の風景音を録音して自作BGMにする |
これらのアイデアは基本の編集ステップでサクッと作れます。好きなものから挑戦して毎日の楽しみを増やしてみてください。
自分だけのポッドキャストを配信

iPhoneで録音した音声をそのまま世界に向けて届けられる楽しみを味わいたいなら、自分だけのポッドキャスト配信がおすすめです。移動中やちょっとした休憩時間に収録したトークを編集アプリでサクッと整え、Anchorなどの無料サービスを使えば登録も超簡単。RSSフィードの手続きを気にせずに、ApplePodcastやSpotifyに自動で公開できるので、初心者でも気軽にスタートできます。自分の声がリスナーに届く喜びを感じながら、趣味の話題や学びの共有をどんどん広げていけるところが魅力です。
Anchorをインストールしてアカウントを作る
ホーム画面からApp Storeを開きます。
下の検索アイコンをタップして「Anchor」と入力し、公式アプリを選んで入手をタップしてください。
インストール後に開くをタップします。
初回画面でサインアップを選び、メールアドレスまたはAppleでサインインで登録を完了させてください。
録音ファイルをアップロードしてエピソードを公開
AnchorやBuzzsproutなどの配信アプリを開いて、自分のアカウントにログインします。
「新しいエピソード」をタップし、ストレージから該当の.mp3ファイルを選んで読み込みます。
エピソード名や説明文をわかりやすく記入して「公開」ボタンを押せば、配信がスタートします。
ファイルは250MB以内にまとめ、mp3は320kbps以内のビットレートで保存するとスムーズにアップロードできます。
動画にナレーションを重ねる

動画に自分の声を重ねると映像にぐっと温かみが増して、視聴する人にしっかり伝わるようになります。
iPhoneに無料で入手できるiMovieを使うと、動画を選んで▶録音ボタンを押すだけでナレーションを追加できます。
直感的なスライダー操作で音量調整ができるので、BGMや効果音とのバランスもかんたんに整えられます。
旅行記や料理レシピの解説、スライド動画に声を入れたいときにぴったりです。
iMovieで動画プロジェクトを開く
ホーム画面からiMovieアイコンをタップして開きます。Appライブラリにしまっている場合は画面を下にスワイプして検索するとすぐ見つかります。
画面上部の「プロジェクト」をタップすると、これまで作成した動画の一覧が並びます。並び順を変えたいときは右上の「並び替え」を活用してください。
サムネイルをタップするとタイムライン画面が開きます。長押しするとプロジェクトのコピーや名前変更もできるので、バックアップを取っておくと安心です。
プラスボタンからボイスオーバーを追加
編集したいクリップを開いて、画面下のタイムラインを軽くタップしてください。
タイムラインの上にあるプラスボタンをタップしてください。
メニューが開いたらボイスオーバーを探してタップしてください。
画面左下の●ボタンをタップして録音を開始し、話したい内容をマイクに向かってゆっくり話してください。
もう一度●ボタンをタップすると録音が止まるので、再生して仕上がりを確認してみてください。
マイクへのアクセス許可が出たら必ず「OK」を選んでください。拒否すると録音できません。
ショートカットでワンタップ録音

標準のショートカットアプリで自分専用の録音ワンタップボタンを作れます。ホーム画面に置けば、いざというときも迷わず起動できます。
録音開始後に自動でファイル名に日付と時間を付与し、iCloudに保存できるので、後から探すのも楽になります。
- ショートカット内にJavaScriptを入れて独自の日時フォーマットを指定
- 録音完了後にフォルダ振り分けアクションで自動整理
ショートカットを起動して新規ショートカットを作る
iPhoneのロックを解除したら、ホーム画面のショートカットアプリをタップして開きます。画面右上にある「+」ボタンを押すと、新規ショートカットの作成画面に切り替わります。
次に、画面上部の「ショートカット名を入力」をタップして、後で見返しやすい名前を付けてみましょう。
録音アクションを追加してホーム画面に置く
ホーム画面からショートカットアプリをタップして起動します。初回は「ショートカットを作成」を選んでください。
画面下の「アクションを追加」をタップし、「オーディオを録音」を検索して選びます。録音時間やフォーマットはそのままでOKです。
右上の「設定」アイコンをタップし、「名前」を「録音」に変更します。完了したら「完了」を押してホームに戻ります。
設定画面の「ホーム画面に追加」をタップし、アイコンや名前を確認して「追加」を押します。これでアプリアイコンのように配置できます。
マイクへのアクセス許可がオフだと録音が始まらないので、設定アプリからショートカットのマイク利用をオンにしてください。
よくある質問

標準の「ボイスメモ」だけで十分ですか?
- 標準の「ボイスメモ」だけで十分ですか?
標準アプリの「ボイスメモ」は日常的なメモ録音なら十分頼れます。プログラマーとして試したところ、画質(音質)や編集機能の基本は押さえられていて、すぐに分割やトリミングができるのでとても便利でした。
録音ファイルはどこに保存されますか?
- 録音ファイルはどこに保存されますか?
録音したデータはiCloudか本体に保存できます。設定でiCloud同期をオンにした場合は、自動的にiCloudドライブ内の「Tips」フォルダに収まります。手元にだけ置きたいときはオフにすると本体のストレージだけに残せるので使い分けると便利です。
ノイズがひどいときはどうすればいいですか?
- ノイズがひどいときはどうすればいいですか?
室内録音なら、周囲の家電をオフにしたり、スマホをマイク代わりにして机に直置きしないようにゴムマットを敷いたりすると驚くほど改善します。編集段階では「ノイズ消去」機能を使うと、ホワイトノイズがかなり軽減できました。
長時間録音する際の注意点はありますか?
- 長時間録音する際の注意点はありますか?
長時間録音中は画面が自動ロックして録音が止まるときがあります。設定→画面表示と明るさ→自動ロックを「なし」にしておくと安心です。さらにバッテリー残量が気になるときはモバイルバッテリーをつなぐのがおすすめです。
ボイスメモの録音時間に制限はある?
ボイスメモの録音時間に制限はありません。最新のiPhoneはAPFSというファイルシステムを採用していて、ファイルサイズの上限を気にせずに録音できます。実際に3時間超のインタビューをバッテリー切れや自動停止なしで記録できました。
ただし長時間録音ではデータ容量が一気に増えるので、あらかじめ「設定」アプリの「一般>iPhoneストレージ」で空き容量をチェックしておくと安心です。さらに電池切れを防ぎたいときはモバイルバッテリーをつないで録音するのがプログラマー目線でのおすすめです。
風切り音を減らすコツは?
風が当たるとザーッという雑音が目立ってしまいますが、ちょっとした工夫でクリアな声を守れます。
- フォームウィンドスクリーン:マイクにかぶせるだけで風をやわらげてざわつきを抑える
- 手や衣服を風よけに:手やジャケットでそっとマイクを包んで風の直当たりを防ぐ
- 低域カットフィルター:録音アプリの設定で低音域をカットし、風切り音の目立ちを減らす
録音したデータをパソコンに送るには?
録音データをパソコンに移すには、大きく分けて三つの方法があります。それぞれ手間や速度が違うので、自分の使い方に合う方法を選びましょう。
- AirDrop:Mac同士ならケーブル不要でサクッと送れる
- iCloudDrive:自動でクラウドに保存しておけばOSを問わずアクセス可能
- USBケーブル:大容量のファイルも高速にやり取りできる
編集したファイルの形式は選べる?
編集後のファイルはいくつかの形式から選べます。iPhone標準のボイスメモアプリならM4Aでの書き出しが主流で、ファイルサイズが小さめなのが嬉しいです。もっと高音質で仕上げたいときはGarageBandでWAVやAIFFといったロスレス形式を指定できるので、ポッドキャストや音楽制作にも安心です。メールでサクッと共有するならM4Aのまま送るのがラクチンですし、他の編集ソフトで再加工を考えているならWAVが互換性バッチリなので使い分けてみてください。
フリーアプリでもノイズは消せる?
無料の音声編集アプリにも、意外としっかりしたノイズ除去機能が備わっているものがあります。たとえばガレージバンドでは「ノイズゲート」を使って低い音量の雑音をカットできるほか、背景ノイズを自動で検出してくれるシンプルなフィルターもあります。
手軽に始められる反面、細かい設定項目は少なめなので、軽いホワイトノイズや部屋のエコーをさっと消したいときにピッタリです。録音環境を事前に整えておくと、無料アプリだけでもかなりスッキリした音声が手に入ります。
まとめ

iPhoneで録音から編集まで、一歩ずつ進めれば驚くほど手軽に音声を仕上げられます。
まずはボイスメモでクリアに録音し、トリミングやノイズ除去で不要部分をカット。必要に応じてイコライザーや音量調整を活用すれば、聞きやすい音にグレードアップできます。
さらにGarageBandや他の編集アプリに読み込んでBGMを重ねたり、フェードイン・アウトを加えたりすれば、プロ顔負けの仕上がりが実現します。
今日のまとめはここまで。さっそくスマホを手に取って、自分だけの音声作品を作り上げてみましょう。楽しい編集ライフがきっと待っています。