iPhoneの受信箱にたまったメールを見ながら、一括削除のやり方がわからず困っていませんか?
ここでは長年の現場経験で磨いた手順をもとに、標準アプリの隠れたまとめ選択から二本指ジェスチャーまで、初めて触る方でも手を止めずに進められるコツを丁寧に紹介します。
読み終えるころには受信箱が数分で空になり、次に届く重要な連絡を見逃さない日常が始まりますので、どうぞ肩の力を抜いて試してみてください。
メールアプリで一括削除する手順をまるっとガイド

iOS17のメールアプリでは不要なメールをまとめて消す方法が3つあります。それぞれのやり方を試して、自分に合うものを選んでみてください。
- メールをいっきに選ぶ:受信トレイで左上の「編集」をタップし「すべて選択」を使ってまとめて消す
- フィルタを活用:差出人や件名で絞り込み、表示されたリストを一括削除するときれいに整理できる
- Webメールで一気に処理:iCloudやGmailなどWeb版の画面をSafariで開き、大量のメールを素早く選んで消す
どれも手軽にできるので、まずは気になる方法から試してみてください。筆者は検索フィルタで不要メールを区切りながら消すのがラクでした。
標準の編集ボタンでまとめて削除

標準のメールアプリでは、画面右上の編集をタップして選択モードに入ります。消したいメールの左側にある○をタップしてチェックを入れ、画面下部に表示されるゴミ箱アイコンを押すと、一度にまとめて削除できます。余計なアプリは不要で、すぐにスッキリさせたいときにピッタリの方法です。
- 画面を上下にスクロールしながら連続で選択できる
- 一度に選択できる件数は画面内のみなので、複数ページあるときは数回に分けて削除すると安心
- ゴミ箱フォルダを空にしたい場合は、ゴミ箱内も同様の手順で編集→削除が可能
①メールアプリを開いて受信トレイを表示
メールアプリのアイコン(青い封筒マーク)をタップして起動します。画面下のアイコン群から受信を選ぶと、受信トレイに届いたメール一覧が表示されます。複数アカウントを使っているときは、画面左上のメールボックスをタップして、目的のアカウント受信トレイを切り替えましょう。
②右上の編集をタップ
受信箱の右上にある編集をタップします。画面が選択モードに切り替わり、メールをまとめて選べるようになります。
③画面を下へスワイプしてすべてを選択
受信箱を開いたら、リストの途中で指を置いてゆっくり下にスワイプしましょう。各メールの左側にチェックマークが入り、まとめて選択できます。
④右下のゴミ箱をタップ
画面右下にあるゴミ箱マークを軽くタップします。これで選択したメールが削除フォルダに移動します。似たアイコンでアーカイブがあるので、形をしっかり見て間違えないようにしましょう。
⑤完了をタップして受信トレイを閉じる
画面左上の完了をタップすると編集モードが解除され、受信トレイの画面に戻ります。選択したメールはすでにゴミ箱に移動しているので、そのまま通常操作を続けられます。
二本指ジェスチャーで一気に全削除

画面を開いたら、まず二本指ジェスチャーで一気にメールを選択します。表示中のメールの上に二本の指を置いて下方向へスワイプすると、リストの上から下までまとめて選択状態になります。
選択が完了したら、画面下部のゴミ箱アイコンをタップするだけで受信箱をまるごと空にできます。細かいタップ操作を減らせるので、たくさんのメールを一度に整理したいときに特に役立ちます。
①受信トレイでメール一覧を開く
ホーム画面のMailアイコンをタップします。画面下のタブから「受信」を選ぶと、最新のメールが一覧で並ぶ受信トレイが開きます。
②二本指で上から下へなぞって複数選択
メール一覧の画面で二本指を揃えて画面の上部から下部に向けてゆっくりなぞります。
指を離すと各メールの左側にチェックマークの枠が現れ、複数のメールを一度に選べます。
選択したメールは画面下のアイコンからまとめて削除や移動ができて素早く整理できます。
指を画面端に置きすぎるとスワイプ操作になり選択対象が増えないことがあります。
③ゴミ箱アイコンをタップ
選択中のメール一覧の下にあるゴミ箱アイコンをそっとタップしてください。表示されていない場合は、画面を少し上にスワイプするとツールバーが戻ってくるので試してみてください。
検索とフィルタで狙い撃ち削除

検索とフィルタを活用すると、大量のメールの中から狙ったものだけをサクッと取り出せます。
たとえば、特定の送信者からの通知だけ、〇月〇日以前の古い連絡だけ、添付ファイル付きのメールだけ…といった感じで絞り込めるのが魅力です。
- 送信者で絞り込み:友達や会社からのメールだけをピックアップ。
- キーワード検索:件名や本文に含まれるワードで細かく探す。
- 日付指定:ある日付以前や以降のメールをまとめて整理。
- 添付ファイルのみ:写真や書類が付いているメールを一気に抽出。
この方法なら誤って大事なメールを消す心配が減るうえ、ゴミ箱に送る前のチェックもスムーズになりますよ。
①差出人や件名を検索バーに入力
メールアプリを開いたら、画面を少し下にスワイプして検索バーを表示させます。そこに削除したいメールの差出人名や件名のキーワードを打ち込むと、瞬時に該当メールがリストアップされます。
例えば「領収書」「Amazon」「山田太郎」など、思い当たるワードを入力すれば、対象がサッと絞り込めます。
②フィルタボタンをタップして絞り込む
受信箱画面の右上にあるフィルタアイコンをタップします。
未読だけ・添付ファイルあり・フラグ付きなど、条件を選んで表示メールを絞り込めます。
③画面下部の削除をタップ
選択したメールを確認したら画面下の削除をタップします。サーバーへの同期が始まりゴミ箱フォルダへ移動するので数秒待ちましょう。
大量のメールを一括で削除すると時間がかかる場合があるので画面を閉じずに待つのがコツです。ロック解除状態で操作すると中断を防げます。
受信箱を育てる応用ワザでさらに快適

一括削除で受信箱がスッキリしたら、ここからはちょっとした工夫でメール管理をレベルアップしましょう。プログラマーならではの視点で、日々の操作がラクになる応用ワザをまとめました。
応用ワザ | どう役立つ? |
---|---|
スマートフィルタの活用 | 自動でラベル振り分けして重要メールにすぐアクセスできる |
VIP設定の活用 | 大事な相手からのメールだけ通知して見落としを防止 |
アーカイブルールの自動化 | 一定期間過去メールを自動移動して受信箱を常に整理 |
これらのワザを組み合わせるだけで、受信箱はただ空っぽなだけじゃなく、“ちゃんと育てられた”状態に変わります。気軽に試しながら、自分好みの仕組みを作ってみてください。
スワイプ操作を自分好みにカスタム

メールアプリでは左右のスワイプ動作に好きな機能を割り当てられます。例えば受信一覧で左へスワイプするとゴミ箱に移動、右へスワイプすると既読/未読に切り替え、という具合です。
このカスタム設定を使えば、一括削除したいときにスワイプだけでゴミ箱送りができるので、画面上部の「編集」ボタンまで指を伸ばさずにサクサク片付けられます。
プログラマー視点のコツとしては、左右どちらも削除動作に揃えておくと操作ミスが減ります。片手でも同じ動きで確実に捨てられるようになります。
設定アプリでメールを選びスワイプオプションを開く
ホーム画面から設定アプリをタップします。
リストを下にスクロールしメールを探してタップします。項目が見つからないときは上部の検索バーに「メール」と入力するとすぐ表示されます。
「メール」の設定画面に移動したら、一覧の中からスワイプオプションをタップして開いてください。ここで左右のスワイプ動作を自由に変更できます。
左スワイプにゴミ箱を割り当てる
ホーム画面から設定をタップします。
設定一覧からメールを選びます。
「スワイプオプション」をタップして、左右の動作設定画面に進みます。
「左スワイプ」をタップしてからゴミ箱を選べば完了です。
迷惑メールを自動で隔離して削除回数を減らす

iCloudメールのルール機能を使えば、サーバー上で迷惑メールを自動的に隔離できるので、iPhoneで受信箱を開く前に不要なメールを振り分けられます。手動でひとつずつ削除する手間がグッと減るうえ、設定は一度だけなのでその後は同じ条件に合致したメールが勝手に振り分けられます。しかもiCloudアカウントと連携しているすべての端末に適用されるので、PCやタブレットでも受信箱が常にスッキリ保たれるのが心強いポイントです。
メール設定で迷惑メールフィルタをオンにする
ホーム画面から設定アプリをタップして起動します。
設定のリストを下にスクロールしてメールをタップします。
メール設定の中にある未知の差出人をフィルタのスイッチを右にスワイプして緑色にします。
連絡先に登録していない相手のメールだけが振り分けられるので、よく連絡する相手は先に登録しておくと安心です。
不要な送信者をブロックリストへ追加する
メールアプリでブロックしたい送信者のメールを開き、差出人名の右側にある矢印アイコンをタップしてください。
表示された詳細画面で「この発信者をブロック」を選ぶと、以後そのアドレスからのメールが受信箱に届かなくなります。
プログラマー視点のアドバイスとして、複数のアドレスを同時に追加したい場合は、同じ手順を連続して行うより、あらかじめ迷惑メールフィルタを使ってドメイン単位でブロックすると手間が減ります。
送信者をブロックしても、すでに受信したメールは自動で削除されません。必要に応じて手動で消しておきましょう。
Macと同期してパソコン側で一括削除

iPhoneのメールアプリで使っているアカウントをMacにも同じように登録しておくと、〈メール〉アプリで受信箱が同期されます。大きな画面とマウスを使ってまとめて選択できるので、一度にガッと削除したいときにすごく助かります。
Command+Aキーで全選択してDeleteキーを押すだけで、一気に受信箱を空っぽにできます。iPhoneの小さな画面で何度もスワイプしなくていいので、操作ミスの心配が減ってストレスフリーです。
プログラマーならではのちょっとしたコツとして、スマートメールボックスを使って「未読」「ファイル添付あり」など条件を絞り込んでから削除すると、重要なメールを残しつつ不要なメールだけをサクッと片付けられます。
iCloudメールをオンにして同期を確認する
設定アプリを開いて画面上部にある自分の名前をタップします。
「iCloud」を選び、一覧から「メール」のスイッチを緑色に切り替えます。
メールアプリを再起動して、受信トレイに最新のメールが反映されているか確かめます。
Macのメールアプリで全選択して削除を実行する
DockやLaunchpadからメールアプリを開いて、サイドバーにある「受信」をクリックします。
キーボードの⌘キーを押しながらAキーを押して、受信箱内のメールをすべて選択します。
選択中のメールをキーボードのdeleteキーでまとめてゴミ箱に移動します。
削除後はゴミ箱を空にしないと完全に消えないので、必要に応じて「ゴミ箱を空にする」を実行してください。
よくある質問

- 受信箱のメールを一度に消す手順はどうすればいいですか?
-
メールアプリを開いて受信箱を表示したあと右上の編集をタップします。続いて左上のすべて選択を選び、画面下のゴミ箱アイコンを押すだけでまとめて消せます。大量のメールを扱うときはWi-Fiにつないでおくとスムーズです。
- 一度消したメールを戻したいときはどうしたらいいですか?
-
画面左上の「戻る」を使って「ゴミ箱」フォルダへ移動します。ゴミ箱内で右上の編集→復元したいメールを選択→画面下のフォルダに移動をタップすると元の受信箱に戻せます。
- キーワードで絞り込んでからまとめて削除できますか?
-
受信箱画面の左上にあるフィルタアイコンをタップして、送信元や件名のキーワードを入力すると絞り込みできます。絞り込んだ一覧画面で編集→すべて選択→ゴミ箱アイコンをタップすれば指定したメールだけ一括で消せます。
削除したメールはすぐ完全に消えるの?
メールアプリでメールを削除すると、まずゴミ箱フォルダに移動します。ここでは受信箱から見えなくなるだけで、すぐに完全に消えるわけではありません。
ゴミ箱フォルダに入ったメールは、30日後に自動で消えるか、自分で「ゴミ箱を空にする」を実行するまで残ります。誤って削除したときにはすぐに取り出せるので、安心して整理できます。
ゴミ箱に入れたあと復元できる?
メールアプリのゴミ箱に移したメッセージは約30日間残ります。
復元したいときは「メールボックス」→「ゴミ箱」を開いて、戻したいメールを選びます。メールを左にスワイプ→「その他」→「移動」→「受信」をタップすれば元の受信箱に戻せます。
30日を過ぎると自動で完全に消えるので、早めに復元操作をするのがおすすめです。
IMAPとPOPで手順は変わる?
Mailアプリで受信箱をまとめて削除するときの操作手順は、IMAPでもPOPでも大きく変わりません。
IMAPを使っている場合、サーバーと同期した状態でメールを管理するので、アプリ上でゴミ箱に移したメールはサーバー側からも削除されます。操作直後に端末とサーバーがつながるため、どのデバイスでも同じ削除結果がすぐ反映されて便利です。
POPを使っているときは、メールが端末にダウンロードされたあとにサーバーからは消えない設定が一般的です。アプリでまとめて消してもサーバー側には残ったままになることがあるので、必要に応じてサーバー上のメールをWebブラウザやプロバイダーの管理画面から手動で削除するとスッキリ安心です。
容量がいっぱいでメール自体が開けないときは?
容量がいっぱいでメール自体が開けないときは、まずは端末のストレージをスッキリさせるのが近道です。あふれた写真や不要なアプリを整理しつつ、それでも開かない場合は別の手段を試しましょう。
- 設定>一般>iPhoneストレージで不要なアプリや大きな写真をまとめて削除
- メールアプリの「アカウント」設定から大容量の添付ファイルだけ消去
- SafariやPCのブラウザでWebメールを開いてサーバー上で一括整理
エンジニア目線の裏ワザとしては、IMAP同期の対象メール数を絞ると動作が軽くなります。設定>メール>アカウント>メールを同期で「直近30日」などに限定すると、容量不足に悩まされにくくなります。
シェイクで取り消しが出てきたけれどこれは何?
メール一覧や本文入力中にiPhoneを軽く振ると、画面に「取り消し」や「やり直し」のダイアログが現れます。これは直前の操作を元に戻す〈シェイクで取り消し〉という機能で、誤って削除ボタンを押したり長文を消してしまったときにサッと取り消せる便利な仕組みです。
- 振るだけで直前の操作を元に戻せる手軽さ
- 誤って複数のメールを選んで削除しそうなときに安心
- 必要ない場合は設定から機能をオフにもできる
まとめ

いままでのステップでiPhoneメールの受信箱をサクッと空っぽにできました。
メールアプリの一括削除からフィルタ検索での絞り込み、アカウントごとの整理まで順番にこなすだけで、もう面倒なメールが邪魔しなくなります。
このやり方を覚えておくと、いつでも受信箱をきれいに保てるようになります。必要なメールだけがストレスなく目に入るようになるので、これからのiPhoneライフをもっと快適に楽しんでくださいね。