iPhoneeの動きが鈍くなり帰宅の電車内で初期化アプリを急いで探した経験はありませんか。
大丈夫です。長年の開発現場で磨いた実践的なリセット術と、初学者でもまごつかない操作の順番をまとめました。手元の設定だけで安全にまっさらへ戻し、その後のデータ復元まで滑らかに進める要点をお届けします。つまずきやすい初期設定の落とし穴も実体験を交えてカバーします。
手順をひと通りなぞれば、通勤中でも十数分で完了します。準備から応用まで順に確認し、軽やかなiPhone体験を取り戻しましょう。迷わず進めるよう、要所に学びやすい図解も添えています。
実体験でわかるiPhone初期化のしたくと手順まるごとガイド

「iPhoneをまっさらにリセットしたいけど、設定画面を見ただけでドキドキ…」という気持ち、実体験としてよくわかります。ここでは実際にiPhoneを初期化した経験をもとに、つまずかずに進める方法をまとめました。
まずは全体像をざっくり押さえておきましょう。
- パソコンを使う方法:USBケーブルで接続し、Finder(macOS)やiTunes(Windows)から復元してまっさらに。
- デバイスだけで行う方法:設定アプリの「すべてのコンテンツと設定を消去」からサクッと初期化。
プログラマーならではのコツ:バックアップ後に復元テストを行い、写真やアプリのデータがちゃんと戻るか確認しておくと安心です。
どちらの方法を選んでも、手順を追って進めれば慌てずに初期化できます。次から詳しいステップを見ていきましょう。
iPhoneだけで初期化する方法

パソコンを使わずに、iPhoneだけでサクッと初期化できます。設定アプリを開いて数タップするだけなので、急いでリセットしたいときや外出先でも安心です。
- パソコンが手元にない
- 急いで売却や譲渡の準備をしたい
- 設定を一度リフレッシュしたい
- USBケーブル不要:どこでも手軽にリセットできる
- 設定アプリだけで完結:操作手順がシンプル
- Wi-Fi環境があればOK:アップデートも同時に適用できる
①設定を開いて一般をタップ
まずホーム画面で設定アプリを見つけてタップします。アイコンは歯車マークなのでわかりやすいです。
設定画面が開いたら、画面を少し下にスクロールして一般を探します。項目が多いときは、画面上部の検索バーに「一般」と入力するとすぐに表示されます。
見つけた一般をタップして、次の手順に進みましょう。
②転送またはiPhoneをリセットを選ぶ
「一般」の画面を一番下までスクロールすると「転送またはiPhoneをリセット」が表示されます。集中して下へスクロールしてください。
設定画面が長くて見つけにくい場合は、画面上部の検索バーで「リセット」と入力するとすぐに候補が出てきます。この方法でさくっと移動するのもおすすめです。
「転送またはiPhoneをリセット」をタップすると、次の初期化やデータ転送のメニューが現れます。ここまで来ればあと少しです。
③すべてのコンテンツと設定を消去をタップ
画面下部にある「すべてのコンテンツと設定を消去」を見つけたら、そのままタップしてください。確認画面が表示されたら、表示されたボタンも同じ名前の「すべてのコンテンツと設定を消去」をもう一度タップします。
④パスコードとApple IDを入力して確認
画面にパスコード入力欄が出たら、いつも使っているiPhoneのパスコードを丁寧に入力してください。続いて「iPhoneを探す」をオフにするため、Apple IDのパスワードも求められますので入力します。認証が無事通ると、初期化の最終確認画面が表示されます。
⑤iPhoneを消去をタップして完了
最後に表示された「iPhoneを消去」をタップすれば、いよいよ初期化がスタートします。
数分ほどで電源が切れ、Appleロゴが表示されたらリセット完了のサインです。そのまま待機すればまっさらに戻ったiPhoneが起動します。
パソコンを使って初期化する方法

パソコンを使う方法は、iPhoneをまるごとまっさらにしてから最新のiOSを再インストールできるので、画面操作が難しかったりトラブルシューティングしたいときにおすすめです。
MacならFinder、WindowsならiTunesを使い、USBケーブルでつなぐだけでOKです。復元処理を使うと内部ストレージに残ったデータまでしっかり消せるので、安心感がほしい場面で役立ちます。
①パソコンでFinderまたはiTunesを開く
MacはDockのFinderアイコンをクリックするか、Spotlight(画面右上の虫眼鏡)で「Finder」と入力して開きます。WindowsはスタートメニューやデスクトップのショートカットからiTunesを起動してください。
起動前にmacOSは最新のVentura以降、WindowsはiTunesを最新バージョンにアップデートしておくと、iPhone接続時のトラブルを減らせます。
②USBでiPhoneを接続
付属のLightningケーブルまたはUSB-Cケーブルを使ってiPhoneとパソコンをしっかりつなぎます。認証済みのケーブルならデータ通信が安定するのでおすすめです。差し込んだあと画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と出たら「信頼」を選べるように準備しておきましょう。
③このコンピュータを信頼をタップ
パソコン側で「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、信頼をタップしてください。
タップ後にパスコード入力画面が出るので、普段使っているパスコードを入力します。
④デバイス画面でiPhoneを復元をクリック
パソコンのFinderまたはiTunesでiPhoneが表示されていることを確認してください。続いて概要画面にあるiPhoneを復元をクリックします。表示される確認ダイアログでもう一度復元を選ぶと、自動でデータ消去と最新OSの再インストールが始まります。
復元中はケーブルを外さずにしばらくお待ちください。完了すると再起動したiPhoneが「はじめに」画面になります。
⑤復元を押して初期化を実行
パソコン上で「iPhoneを復元」のボタンをクリックします。確認画面が出たらもう一度「復元」を選択してください。これで端末内のデータがすべて消え、最新のiOSが自動で再インストールされます。
途中で表示される進行バーが100パーセントになるまで待ちましょう。ケーブルは途中で抜かないように注意してください。
復元中はケーブルを抜かないこと。失敗すると再度やり直しが必要です。
初期化を覚えたら広がるたのしい応用アイデア

初期化のやり方をマスターすると、iPhoneをもっと自由に活用できるようになります。不要なデータをさっぱり消して、まっさらな状態から好きな用途にカスタマイズできるのが魅力です。
応用アイデア | 活用例 |
---|---|
おさがりスマホとして活用 | 初期化して余計なデータを消去し、家族や友人に安心して譲る |
専用カメラリモコン化 | 必要なカメラアプリだけをインストールし、ワイヤレスシャッター代わりに使う |
ゲーム機として使い分け | ゲームのみをインストールする端末にして、遊びたいタイトルだけ起動する |
旅行やサブ端末に切り替え | 初期化後に最低限のアプリだけ入れて、現地ガイドや地図専用機にする |
家族に渡す前に安全に初期化するなら

家族へ渡す前に個人情報を完全に消して、相手がすぐに使い始められるようにしたいなら、デバイス単体で行う初期化がいちばん簡単です。iCloudからサインアウトして「iPhoneを探す」をオフにし、Apple IDの紐付けを解除したうえで初期化すると、アクティベーションロックが残らずスムーズに移行できます。
この方法なら、システムとしてファイルを暗号化している領域までしっかりクリアされるので、前のデータがまったく見えなくなります。家族が設定画面を開いても前ユーザーの情報は見当たらず、まっさらな状態でスタートできる安心感があります。
プログラマー目線では、初期化後に設定→情報からデバイス名を家族用の分かりやすい名前に変更しておくと、その後のAirDropやWi-Fi共有が途切れずに済むのでおすすめです。
iCloudバックアップを取ってから消去を選ぶ
設定アプリを起動し、画面上部の自分の名前をタップしてiCloud設定画面に進みます。
「iCloudバックアップ」を選び、「今すぐバックアップを作成」をタップして最新版を保存します。
バックアップ完了の通知を確認し、設定>一般>転送またはiPhoneをリセット>すべてのコンテンツと設定を消去をタップします。
Wi-Fi接続中かつ充電ケーブルをつないでおくとバックアップが安定します。
SIMカードを抜いて渡す
箱に同梱されているピンがあればそれを使い、ない場合は細いクリップをまっすぐ伸ばして代用してください。
iPhoneの側面にある小さな穴にピンをまっすぐ差し込むと、トレイが軽く飛び出しますので優しく引き出しましょう。
トレイからSIMカードをそっと外し、無くさないようケースや封筒に入れておきましょう。
不調を感じたときのクリーンスタート

iPhoneがなんだかもたつく、通知がおかしい、アプリが急に落ちるといった小さな不調を感じたら、工場出荷時の設定にリセットする“クリーンスタート”が効果的です。データをきれいに整理できるので、再起動やキャッシュクリアだけでは直りにくいトラブルも解消しやすくなります。
- 手軽にリフレッシュ:端末だけで完結するのでパソコンがなくてもOK
- 隠れた不具合もクリア:iOSをまるごと再インストールして動作を安定化
- 必要なデータだけ復元:バックアップからアプリや設定を厳選して戻せる
バックアップから復元せず新しいiPhoneとして設定
初期化後はバックアップを使わず、まっさらな気持ちで新しいiPhoneとして設定できます。不要なデータを持ち込まないので、動作が軽やかになるのが嬉しいポイントです。
起動したら画面の指示に沿って好みの言語と地域を設定します。ここを正しく選ぶと、時刻や通貨表示がスムーズになります。
ホーム画面が表示されるまでネットワーク接続は必須です。自宅やカフェのWi-Fiに接続して、ダウンロードや設定をスムーズに進めましょう。
顔認証か指紋認証を登録しておくと、パスコード入力の手間が減ります。何度か自分の顔や指をカメラにかざして登録しましょう。
既存のApple IDでサインインします。App Storeの購入履歴やiCloudサービスが使えるようになる大切なステップです。
Siriを使う頻度やスクリーンタイムの制限は個人差があります。あとで変更できますが、ここで一度設定しておくと安心です。
必要なアプリだけ入れ直してみる
ホーム画面を下からスワイプしてApp Storeを開き、右上のアカウントをタップします。購入済みリストから以前使っていたアプリが確認できるので、本当に必要なものだけメモしてください。
購入済みリストからメモしたアプリ名を検索して、「クラウド」アイコンをタップします。Wi-Fi環境ならダウンロードも速くて安心です。
最新iOSをクリーンインストールする

最新のiOSをクリーンインストールすると、OS部分だけをまっさらに入れ替えることができるため、なかなか解消しない動作トラブルや不安定さを根本からリセットできます。パソコン(MacはFinder、WindowsはiTunes)と純正ケーブルがあれば実行できるので、初めてでも手順さえ踏めば安心です。OSを丸ごと上書きするため、アップデート後の設定やデータは別途バックアップから復元する必要がありますが、普段のリセットでは消せない細かなキャッシュや設定情報も一掃できるのが魅力です。
MacのFinderで復元後にアップデートを選ぶ
復元が完了すると、Finderの画面にアップデートボタンが表示されます。ここをクリックすると、自動で最新のiOSがダウンロード・インストールされます。
インストール中はiPhoneをMacに接続したままにしてください。安定したネットワーク環境を確保すると、更新がスムーズに終わります。
iCloudからデータを戻す
初期化後に表示される「こんにちは」画面で画面の指示に従い、言語と地域を選んでください。
安定したWi-Fiを選択し、パスワードを入力して接続してください。復元はWi-Fi経由で行われるため、ここはとても大事です。
「Appとデータ」の画面で「iCloudバックアップから復元」をタップします。
バックアップを保存したApple IDを入力し、パスワードを入れてサインインしてください。二段階認証が有効なら画面のコードも入力します。
利用可能なバックアップ一覧から最新のものを選んで「復元」をタップします。サイズや作成日時で判断しましょう。
バーが最後まで進むまでしばらく待ちます。完了後に自動で再起動し、ホーム画面が表示されます。
復元中はWi-Fiを切らず、充電ケーブルにつないでおくとスムーズです。
よくある質問

- バックアップを取らずに初期化してしまった場合、データは復元できますか?
残念ながら、初期化するとiPhone本体のデータはすべて消えてしまいます。ですが、iCloudの自動バックアップがオンになっていれば、最後に保存された状態から復元できることがあります。設定>[ユーザ名]>iCloud>iCloudバックアップで直近のバックアップがあるか確認してみてください。
- Apple IDのパスワードがわからないときは初期化できますか?
iPhoneを消去するときに「iPhoneを探す」をオフにする必要があり、その際にApple IDのパスワード入力が求められます。パスワードを忘れた場合は、別の端末やWebブラウザでiforgot.apple.comにアクセスしてリセットを試してください。リセット後、サインインできれば初期化を続けられます。
- 初期化中にバッテリーが切れたらどうなりますか?
初期化中は電源が切れると途中で止まってしまい、不具合の原因になります。実体験では途中で止まったiPhoneが起動できなくなったことがあるので、初期化前にバッテリーを満充電にするか、コンピュータを使う場合は電源供給可能なUSBハブを利用すると安心です。
初期化すると写真はぜんぶ消える?
- 初期化すると写真はぜんぶ消える?
-
iPhoneを初期化すると、本体に保存された写真はすべて消えます。ただし、あらかじめiCloud写真をオンにしている場合やパソコンでバックアップを取っていれば、初期化後に同じApple IDでサインインしたりバックアップから復元したりすることで写真を戻せます。大切な思い出を守るためにも、初期化前には必ずiCloudかパソコンでバックアップをしておきましょう。
Apple IDのパスワードを忘れたらどうする?
パスワードが思い出せずにドキドキする場面かもしれません。しかし落ち着いて、Appleが用意している再設定方法を使えばすぐに解決できます。
Appleの公式サイト「iforgot.apple.com」から登録済みのメールアドレスやSMSで本人確認を行い、数分で新しいパスワードを登録できます。
- メール受信やSMS認証で本人確認を進める
- 二段階認証を活用して安全性を高める
- 再設定後はApple製アプリや設定のサインインを更新する
プログラマー目線のコツとして、パスワード管理アプリに登録しておくと、次回以降の入力が簡単になります。
パソコンがないときも初期化できる?
パソコンがない環境でも、iPhoneだけですぐに初期化できます。
設定アプリの「転送またはiPhoneをリセット」から進められるので、外出先やカフェなどWi-Fiが使える場所さえあれば手軽にまっさらに戻せるのがうれしいポイントです。
ただし事前にiCloudやパソコンでのバックアップを済ませ、「iPhoneを探す」をオフにしておくとスムーズに進められます。
下取り前にはどこまで消去すればいい?
- 下取り前にはどこまで消去すればいい?
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大切なのは個人データをまるごときれいに消すことです。まずはiCloudやパソコンでバックアップをとって写真や連絡先を保存しましょう。そのあと「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選びます。
さらにiPhoneを探すをオフにしてApple IDからサインアウトすると、Activation Lockが解除されて下取り先でスムーズに再設定できます。バッテリー残量は50%以上を目安に、充電器に接続したまま実行すると安心です。
初期化にどれくらい時間がかかる?
iPhoneをリセットしてまっさらにするのにかかる時間は、機種や保存しているデータの量、それからパソコンとつなぐか単体で行うかで変わります。
だいたいの目安としては、デバイス単体で「すべてのコンテンツと設定を消去」を選ぶと5分から10分程度、パソコンを使って復元を行うとOSの再インストールも含めて10分から30分ほどかかることが多いです。
処理中は画面が真っ黒になったりアップデート中のバーが出たりしますが、終わるまで電源ケーブルをつないでおくと安心です。
まとめ

iPhoneをリセットするときは、まず大切なデータをiCloudやパソコンでしっかりバックアップしてから作業してください。デバイス単体なら「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ、パソコンを使うならFinder(またはiTunes)でiPhoneを接続後「iPhoneを復元」を選ぶだけで、工場出荷時のまっさらな状態に戻せます。
初期化が完了したら、新しい使い方やカスタマイズを自由に楽しめます。困ったときはこの手順を思い出しながら、安心してiPhoneライフをスタートさせてくださいね。