iPhoneのロック画面でパスワードをうっかり忘れたものの、大切な写真や連絡先を守りたいから初期化したくない、そんな焦りを感じていませんか?
落ち着いて操作すれば、端末を真っさらにせずにロックを解除し、データを無傷で取り戻す手だてがあります。ここではバックアップの有無や利用環境に合わせた三つの安全ルートと、途中でつまずきやすいポイントを実体験から丁寧に示します。
手順を理解しておくだけで、もしものときに慌てずに済みます。今のうちに方法を確認し、いざという瞬間に安心して行動できる準備を整えましょう。
初期化せずにiPhoneパスコードを取り戻す3つのルート

画面がロックされてサインインできないと、メールも写真も取り出せず焦りますよね。そんなときでもデータをまるごと守りながら、パスコードを取り戻すチャンスが3つあります。
まずは手軽な方法からチャレンジして、どうしてもダメならエンジニア流のテクニックにトライしてみてください。
- 生体認証を活用する:FaceIDやTouchIDでiPhoneをロック解除できるなら、設定→パスコードから新しいコードに変更できます。
- Jailbreak経由で解除:checkra1nなどで脱獄後、SSHでシステムファイルを操作してパスコードの検証をバイパスできます。
- オフライン解析ツールを使う:専用のブルートフォースツールでパスコードを解析し、データを消さずに正しい番号を突き止めます。
この3つのルートはそれぞれメリットと注意点があります。どれも初期化せずにチャレンジできるので、まずは試せるものから順番に進めてみてください。
FaceIDやTouchIDがまだ使えるときの安全バックアップルート

FaceIDやTouchIDがまだサクッと動くうちに、一番カンタンにパスコードを取り戻せる方法ですパスコードを忘れても生体認証は健在なので、設定アプリから新しいパスコードに差し替えてしまいましょう。
顔認証や指紋認証でロック解除したあと、設定の「FaceIDとパスコード」または「TouchIDとパスコード」をタップすると、新しいパスコード入力画面が表示されます。PCもケーブルも不要で、スマホだけで完結するので、すぐに元どおり使えるようになります。
①FaceIDまたはTouchIDでロックを解除する
まずはディスプレイを軽くタップするかサイドボタンを押してスリープ解除します。
FaceID対応モデルなら画面上部のTrueDepthカメラに視線を向けて、画面下部を上にスワイプしてください。
TouchID対応モデルではホームボタンまたは電源ボタンに指をそっと乗せるだけで指紋を読み取ります。
カメラやセンサーにホコリがついていると認証がうまくいかないことがあるので、汚れをふき取ってからお試しください。
5回連続で認証に失敗するとパスコード入力画面に切り替わるので、焦らず正しい顔や指を使うようにしましょう。
②設定アプリを開きAppleIDをタップする
ホーム画面で歯車アイコンの設定アプリを探してタップします。画面上部に自分の名前とプロフィール写真が並ぶAppleIDの欄が見つかりますので、そちらを押してください。AppleIDの情報がまとめられた管理画面が開きます。
③iCloudを選んでiCloudバックアップをオンにする
設定アプリを開いたら、画面上部の名前をタップしてApple IDの管理画面を表示します。
表示されたメニューからiCloudをタップして、iCloudの設定一覧を開きます。
リストの中にあるiCloudバックアップを探して、スイッチを右へ動かしてオンに切り替えます。
iCloudバックアップはWi-Fi接続中かつ充電中のみ実行されるので、環境を整えておくこと。
④今すぐバックアップをタップして完了を待つ
設定アプリを開いて、画面上部の自分の名前をタップします。
「iCloud」を選んでから「iCloudバックアップ」を開きます。
「今すぐバックアップを作成」をタップすると、Wi-Fi接続下でバックアップが始まります。
進行状況バーが最後まで進むまで待ちましょう。完了すると日時が更新されます。
信頼済みパソコンで暗号化バックアップしてから復元するルート

iPhoneをこれまで接続して「信頼済み」として登録したパソコンがあれば、この流れがとても役立ちます。
まずはそのパソコン上で暗号化バックアップを取るだけで、パスコード情報を含むあらゆる設定が一緒に保存されます。その後にパスコードを解除して初期化し、暗号化バックアップから復元すれば大切なデータを失わずにiPhoneを元の状態に戻せます。
この方法は普段から同じパソコンにiPhoneをつないでいる場合や、健康データやWi-Fiパスワードまでしっかり引き継ぎたい人にぴったりです。
①Lightningケーブルでパソコンにつなぐ
純正または認証済みのLightningケーブルを用意してiPhoneの底部にしっかり差し込みます。もう片方をWindowsならiTunesを入れたPC、macOS Catalina以降ならFinderが動くMacのUSBポートへ接続してください。
接続するとパソコン側にiPhoneが表示され、画面上に「このコンピュータを信頼しますか?」が出る場合があります。以前に同じパソコンで「信頼」を許可していればパスコード不要で進めます。
信頼済みPCならそのままバックアップ操作へ進めるので、次のステップでデータを守りながら作業を続けられます。
Lightningケーブルの端子が汚れていると通信が不安定になります。接続前に優しく拭いておくと安心です。
②FinderまたはiTunesを開く
MacならDockのFinderアイコンをクリックして起動します。Windowsならスタートメニューから最新のiTunesを選んで立ち上げてください。iPhoneを純正のLightningケーブルで接続するとサイドバーにデバイスアイコンが表示されます。
Lightningケーブルは純正品か高品質認証品を使うと接続トラブルが減ります。
③今すぐバックアップをクリックする
Finderの一般タブで今すぐバックアップをクリックすると、iPhoneのデータがMacに保存されます。この間はケーブルを外さずに待ちましょう。
大切なヘルスケアデータも残したいなら、事前にローカルバックアップを暗号化にチェックを入れてから実行してください。
④リカバリーモードでiPhoneを復元する
リカバリーモードを使うとiPhoneを初期化しながらパスコードをリセットできます。念のためバックアップ
があるか確認してから進めましょう。
LightningケーブルでPCに接続しiPhoneを完全にオフにします。iPhone8以降は音量上げ→音量下げ→サイドボタン長押しを続け、画面にPC接続マークが表示されたら指を離します。
MacのmacOS Catalina以降ならFinderを、Windowsや古いmacOSならiTunesを起動しサイドバーからiPhoneを選びます。
「復元」または「復元とアップデート」をクリックすると最新のiOSがダウンロードされます。終わるまでケーブルを外さずに待ちましょう。
復元するとiPhone内のデータは消えます。バックアップがないと元に戻せない点にご注意ください。
⑤バックアップからデータを戻して起動する
LightningケーブルでiPhoneをMacのFinderまたはWindowsのiTunesに接続してください。接続すると画面左側(Finder)や画面上部(iTunes)にiPhoneアイコンが表示されます。
表示されたiPhoneの概要画面で「バックアップを復元」をクリックします。復元したい日時のバックアップを選び、もし暗号化バックアップならパスワードを入力して「復元」を押します。
復元の進行がバーで表示されます。完了すると自動で再起動するので、終わるまでケーブルを外さずに待ってください。復元後は元の設定とデータが戻った状態でiPhoneが起動します。
どうしても開かないときデータを守りながらリカバリーモードを使うルート

ここではパスコード入力画面が固まってどうしても開けないときに使えるリカバリーモードの使い方をやさしくお伝えします。通常リカバリーモードを起動すると初期化になることが多いですが、iPhoneをアップデートして不具合だけを解消することで大切なデータを残したまま復旧をはかれます。パソコン(FinderまたはiTunes)に接続して“アップデート”を選ぶだけの手順なので、他の方法でうまくいかなかったときの最終手段として安心感が抜群です。
①別のデバイスでiCloudバックアップ日時を確認する
バックアップの日時を確認するには、同じApple IDでサインインしている別のiPhone・iPad、あるいはmacOS Ventura以降のMacが必要です。
iOS端末では「設定」>画面上部のApple ID
>「iCloud」>「iCloudバックアップ」を開き、最新のバックアップ日時を確かめてください。macOSでは「システム設定」>「Apple ID」>「iCloud」>「管理」>「バックアップ」で一覧から確認できます。
注意点:別の端末が同じApple IDかつ最新のOSにアップデートされていることを確認してください。
②iPhoneをパソコンにつなぐ
iPhone端末の充電ポートにケーブルのコネクタを差し込み、パソコン側のUSBポートにもう一方をしっかり挿し込みます。
iPhone画面に「このコンピュータを信頼しますか?」が表示されたら、画面ロックを解除して信頼をタップしてください。
純正ケーブルでないと通信エラーになることがあります。
③音量ボタンとサイドボタンを長押ししてリカバリーモードに入る
音量アップボタンを押してすぐ放し、続けて音量ダウンボタンを押してすぐ放します。このタイミングが次の長押しを受け付ける合図になります。
音量操作のあとすぐサイドボタンを長押しします。Appleロゴが表示されても押し続けて、リカバリーモードの画面(ケーブルとパソコンアイコン)が出るまで待ちましょう。
サイドボタンはAppleロゴが出ても離さないこと。ここで離すと再起動扱いになりやり直しになります。
④FinderまたはiTunesで復元を選ぶ
Macを使っている場合はFinderを起動し、左側のデバイス欄から接続中のiPhoneを選んでください。Windowsや古いmacOSではiTunesを起動し、上部に現れるiPhoneアイコンをクリックします。
概要画面に表示された「iPhoneを復元」ボタンをOptionキー(Altキー)を押しながらクリックすると、予めダウンロードしておいたiOSファームウェア(.ipswファイル)を手動で指定できます。通信が不安定なときの裏技です。
そのまま通常の「iPhoneを復元」をクリックすると、最新バージョンが自動でダウンロードされ、復元がスタートします。完了までケーブルを外さずに待機し、充電切れや通信トラブルに注意してください。
⑤起動後にiCloudバックアップを復元する
再起動後に表示される「Appとデータ」画面でiCloudバックアップから復元を選んでください。これで以前の設定やアプリがスムーズに戻ります。
強い電波のWi-Fiを選び、ネットワーク名とパスワードを入力してください。復元中は通信が切れないように大切な作業です。
iCloudに使っているAppleIDとパスワードを入力します。二段階認証が出たら画面の指示に従ってください。
一覧に出たバックアップから復元したい日時のものをタップします。容量や日時を見比べながら選ぶと安心です。
進行状況バーが終わるまで端末を操作せず、充電ケーブルをつないだままにしておくと安定します。
復元中はWi-Fiや電源オフを避けましょう
次に備える!パスコード迷子を防ぐ小ワザ集

日常生活にちょっとした仕組みを取り入れるだけで、パスコードを忘れても慌てずにすみます。
小ワザ | どんなときに | 期待できる効果 |
---|---|---|
Face ID/Touch IDの併用設定 | 手が汚れているときや急いでいるとき | パスコード入力をスキップできる |
信頼できる家族にバックアップコードを預ける | 旅行先やデバイス紛失時 | 安全に復旧手順を進められる |
数字のヒント付き壁紙を作成 | どうしても思い出せないとき | 画面を見るたびヒントをチェックできる |
これらの小ワザを組み合わせれば、パスコード迷子になる心配がグッと減ります。ぜひ気軽に試してみてください。
家族や友だちを復旧連絡先に設定しておく

iOS17以降を使っているなら、家族や友だちを回復連絡先に指定できます。この設定をしておくと、万が一パスコードを忘れてデバイスがロックされたときに、データを残したままアカウントを回復しやすくなるのがポイントです。
事前に信頼できる人を登録しておけば、その人に回復コードを送ってもらい、自分でコードを入力すればロックが解除できます。パスワードもApple IDも同時に忘れてしまいそうな不安を減らせるので、大切な写真やメッセージを守りたいときにおすすめです。
①設定アプリでAppleIDをタップする
iPhoneのホーム画面にある設定アイコンをタップして設定画面を開きます。
画面上部に表示されるユーザー名と写真が載った部分を探してタップするとAppleIDの詳細画面に進めます。
②パスワードとセキュリティを開く
設定アプリを開いたら、画面上部に表示されている自分の名前をタップしてください。表示が切り替わったら、その中にあるパスワードとセキュリティを選んで開きます。
③アカウント復旧連絡先を追加をタップする
連絡先リストが表示されたら、信頼できる相手を選びましょう。登録したい人の名前横にある追加をタップします。はじめての場合は連絡先へのアクセス許可画面が出るので「許可」を選んでください。これで復旧連絡先が設定されて安心です。
④連絡先を選んで追加を完了する
画面に表示された友だちリストからiMessageが使える連絡先をタップしてください。
連絡先名の横にチェックが付いたら右上の追加をタップして設定を保存します。
相手がiMessageをオフにしていると表示されない場合があります。
定期的にパソコンへ暗号化バックアップをとる

パソコンにiPhoneをつないで暗号化バックアップをとっておくと、万一パスコードを忘れてロックがかかっても、初期化せずにデータを丸ごと復活できます。暗号化を有効にすると、写真やメッセージだけでなくパスワード類やヘルスデータまで安全に保存されるので、慌てず手早く戻せる安心感が得られます。
①Lightningケーブルでパソコンにつなぐ
iPhoneの底面にあるLightningコネクタにケーブルをしっかり差し込み、反対側をパソコンのUSBポートに接続してください。
接続後は、macOSならFinder、WindowsならiTunesを立ち上げて、デバイスが認識されているかどうかを確認します。
注意点:非純正ケーブルだと通信が不安定になる場合があるので、できるだけApple純正ケーブルを使うこと。
②FinderまたはiTunesを開く
macOS Catalina以降のMacはFinderを使います。Dockの青と白の顔アイコンをクリックしてください。Windows PCや古いmacOSの場合は最新版のiTunesを起動してください。
起動後にUSBケーブルでiPhoneをつなぐと、サイドバーや画面上部にデバイス名が表示されます。初めて接続する際は画面に出る「このコンピュータを信頼」をタップして続行してください。
③iPhoneバックアップを暗号化にチェックする
MacのFinderでiPhoneを接続すると、サイドバーにデバイス名が表示されます。
Finderウィンドウの上部にある「一般」タブをクリックします。
「バックアップを暗号化」にチェックを入れ、表示されたダイアログでパスワードを設定します。パスワードは忘れないようにメモしておくと安心です。
暗号化パスワードを忘れるとバックアップの復元ができなくなるため、必ず控えておきましょう。
④今すぐバックアップをクリックする
USBケーブルでiPhoneをMacにつなぐとFinderのサイドバーにiPhoneのアイコンが表示されます。これをクリックして情報画面を開きます。
画面内の「バックアップ」欄から今すぐバックアップを押すと、最新データがすぐにMacに保存されます。初めてのときはケーブル接続でのバックアップが失敗しにくく安心です。
パスコードをキーチェーンにヒントだけ記録しておく

パスコードそのものを記録せずに、ヒントだけをiCloudキーチェーンに保存する方法です。万が一、数字が思い出せなくなっても暗号化されたキーチェーンからヒントを引き出せば、「ああ、こういう意味だったんだ」とやさしく思い出せます。
この方法のいいところは、コードを丸ごと残さないため、他人に見られても安心な点です。MacのKeychain AccessアプリやiPhoneの「設定>パスワード」でさっと登録できるので、忘れっぽい人こそ習慣にすると頼りになります。
①設定のパスワードを開く
ホーム画面から設定アプリをタップして開きます。
リストを下方向にスクロールしてFace IDとパスコードもしくはTouch IDとパスコードをタップします。
パスコード入力画面が表示されるので、いま使っている数字のパスコードをゆっくり入力してください。
正しく入力できるとパスコード設定が開き、変更や確認のオプションが見られるようになります。
②右上の+をタップする
画面右上の+をタップすると、新しいアラーム追加画面が開きます。まだ時刻設定は不要なので、そのまま画面下部のラベル編集欄を目指しましょう。
誤って閉じてしまったら、画面左上の戻るアイコンをタップするとすぐにアラーム一覧に戻せます。
③タイトルにパスコードヒントを入力する
Notesアプリを開いて右下の新規メモ作成ボタンをタップしてください。
画面上部のタイトル欄をタップして、思い出しやすいヒントを入力します。数字だけでなく絵文字やアルファベットを組み合わせると誤入力が減ります。
入力が終わったら画面左上の「完了」をタップしてメモを保存してください。
④パスフィールドにヒントを保存する
メモアプリを開き、新規ノートを作成してください。ノートにはあなたが思い出しやすい一言だけを書いておきます。
ロック画面を長押しして「カスタマイズ」→「ウィジェット」を選び、メモアプリのウィジェットに先ほど作成したノートを設定します。
ロック画面でヒントをすぐ確認できるので、パスコード入力前の思い出しに便利です。
よくある質問

- パスコードを数回間違えて「iPhoneは使用できません」と表示されました。どうしたらいいですか
-
画面に表示される待機時間が過ぎるまでゆっくり待ってみてください。焦って連続入力すると待ち時間が長くなるので、落ち着いて正しい数字を入力しましょう。Apple IDでサインインしてパスコードをリセットする方法もあるので、あらかじめApple IDのパスワードも確認しておくと安心です。
- iCloudやiTunesでバックアップしていないと初期化せずに復活できませんか
-
残念ながらiOSのパスコードは強力に暗号化されているので、バックアップなしでまったく初期化せずに解除するのは困難です。ただし法人向けにMDM(端末管理システム)を導入している場合は、管理者がロック解除キーを発行できるケースがあります。個人利用ならあらかじめバックアップをとっておくのが一番安全です。
- パスコードを忘れないコツはありますか
-
数字に意味を持たせるのがおすすめです。誕生日や記念日など、忘れにくい番号を組み合わせてみてください。さらにApple WatchやMacでキーチェーン同期を有効にしておくと、メモを自動で保存できるので、いざというときに確認しやすくなります。
FaceIDが効かなくなったときでもバックアップできる?
- FaceIDが効かなくなったときでもバックアップできる?
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FaceIDが反応しなくても、画面ロックはパスコードで解除できればバックアップは可能です。まずパスコードを入力してロックを解除してください。
そのあとiCloudなら「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」をオンにして「今すぐバックアップ」で完了です。ケーブルでMacやWindowsにバックアップしたい場合は、あらかじめその端末を「このコンピュータを信頼」しておくのがポイントです。
もしFaceID故障で画面が開けないときは、パスコードを覚えていればOKですが、パスコードも忘れた場合は初期化前のバックアップは残念ながらできません。普段から定期的にiCloudかFinder(iTunes)でのバックアップを習慣にしておくと安心ですよ。
バックアップなしで復元したら写真は消える?
- バックアップなしで復元したら写真は消える?
-
復元を行うとiPhone内のデータはまっさらに戻るため、バックアップがないまま実行すると写真はすべて消えてしまいます。
ただし、iCloud写真を以前にオンにしていた場合はクラウド上に写真が残っていることがあります。復元後に同じApple IDでサインインすると、自動で写真が戻る可能性があるので確認してみてください。
もしiCloud写真も利用していない場合は、復元前に必ずバックアップを取るか、PCに写真をコピーしておくと安心です。
リカバリーモードで失敗したらどうなる?
リカバリーモードで復元処理が途中でつまずくと、iPhoneはアップルロゴとケーブルマークをくるくる表示したまま動かなくなります。
そのまま放置すると再起動を繰り返すだけで先に進まないため、パソコンとつないで再試行するか、最終手段としてDFUモードで強制的に初期化する必要があります。ただしバックアップがないとデータが消えてしまうので気をつけてください。
AppleStoreに持ち込むとデータは助かる?
AppleStoreに持ち込むと、純正ツールを使った無料の診断が受けられます。画面割れやバッテリーの不調などハードウェア周りのトラブルがあるときには、専門スタッフが優しくお手入れしてくれるので安心感が大きいです。
ただしパスコードを忘れた状態での復元は、セキュリティの仕組み上データを消さずに解除してもらうことは難しいです。あくまでハード面のチェックや修理優先なので、パスコードロックだけを外したいときには、自分で試せるほかの方法や専門業者への依頼を併せて検討するとよいでしょう。
まとめ

パスコードを忘れたときは、初期化せずに試せる3つのルートを実践してみました。
まずFace IDやTouch IDで画面ロックを解除できるか確認し、次にiTunesバックアップからパスコードをリセットする手順を試しました。最後にiCloudの二段階認証を使い新しいパスコードを設定する方法もご紹介しました。
どの方法も手順に沿って進めれば、慌てず安全に進められます。大事なのは焦らず一歩ずつ試すことです。
これでまたiPhoneを思い通りに使えるようになります。新しいパスコードを設定して、安心で快適なスマホライフを楽しんでください。