iPhoneのロック画面でパスワードを何回まで間違えても大丈夫なのかと不安になっていませんか?
初期化の危険を避けながら安心して操作するために、実際にロックを外してきた体験を基に、安全確認から回数制限の設定、万一を防ぐバックアップまで手順を省かずに丁寧にまとめました。さらに、数字だけのコードから英数字のカスタムコードへ切り替えるコツや、パスコードを忘れたときに落ち着いて復旧するための便利機能も紹介します。
自分の端末を守る知識は早めに身につけるほど安心です。焦りを減らしiPhoneを楽しく使い続ける準備を整えるために、今すぐ解説を読みながら手を動かしてみてください。
パスコードを10回間違える前に安全を確かめる手順

不安な気持ちのまま何度もパスコードを入力すると、失敗回数が積み重なってしまいます。大切なデータを守るために、実際に試す前に安心できる準備をしておきましょう。
- iCloudバックアップの完了確認:設定アプリの「Apple ID」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」を開き、最終バックアップ日時が現在日付になっているか確かめます。
- PCで手動バックアップを用意:MacならFinder、WindowsならiTunesでiPhoneを接続し、「バックアップを作成」をクリックして最新データを保護します。
- 充電ケーブルと電源残量のチェック:バッテリーが50%以上、または充電器に接続しておきましょう。途中で電源が切れると復旧が大変になります。
- ネットワーク状況の確認:Wi-Fi/モバイル通信が安定しているか調べておきます。遠隔操作やバックアップ中に接続が切れると不安定になります。
- 代替入力方法の検討:誤タップが心配なときは、Lightning接続キーボードを用意して正確に数字を入力できます。
設定アプリでパスコード設定をチェック

設定アプリを開してPasscodeの設定をチェックすると、端末がどんな条件でロックされたりデータが消えたりするかを事前に把握できます。
- Passcodeのオン/オフ状態
- Passcodeの桁数(4桁か6桁)
- 10回失敗でデータを消去する設定の有無
- 自動ロックまでの待機時間
プログラマー目線の助言としては、「データ消去」設定が有効になっていると、試行回数をリセットするより先に全データが消えるリスクがあるので、ここは必ずオフにしておくと安全です。
①ホーム画面で設定をタップする
ロック解除してホーム画面を表示したら、歯車マークの設定アイコンを探しましょう。複数ページある場合は左右にスワイプすると見つかりやすいです。見つかったらアイコンをそっとタップして開いてください。
②FaceIDとパスコードを選ぶ
ホーム画面から設定アプリを開き、リストを下にスクロールしてFaceIDとパスコードをタップします。ここで自分の顔を認証すると、設定画面が表示されます。
画面を下にスクロールし、パスコードオプションをタップします。ここで「英数字カスタムコード」や「数字カスタムコード」を選ぶと、より強固なパスコードが作れます。その後、FaceIDで有効にしたいアプリや支払い機能をオンにして完了です。
③現在のパスコードを入力する
画面に並んだ数字キーを見つけたら、いま設定しているパスコードをひとつずつ確実にタップしてください。
数字キーは軽く押すだけで反応します。長押ししすぎるとイメージどおりに入力できないことがあるので、サクッとタップする意識でいきましょう。
万が一パスコードを忘れかけているときは、あと数回のミスでロックがかかる前にメモを確認したほうが安心です。
④下へスクロールしてデータを消去のオンオフを確認する
設定アプリを開きFace IDとパスコード(Touch ID搭載モデルは「Touch IDとパスコード」)をタップし、本人確認のためパスコードを入力します。
パスコード設定画面の下部まで指でスルスルとスクロールします。
一番下にあるデータを消去のスイッチがオンなら10回間違えたときに全データが消えます。オフならパスコード入力だけでロックされ続けます。
万が一のデータ消去を避けたいときはスイッチをオフにしておくと安心です。
⑤表示された項目でロック状態と試行制限を把握する
iPhone画面に「iPhoneは使用できません」や「○分後にやり直してください」と表示されたら、現在のロック状況と入力までの待ち時間を確認できます。
- 「iPhoneは使用できません」:完全ロック中でPCにつないで復元が必要
- 「○分後にやり直してください」:残り試行回数がリセットされるまで入力できない
- 表示が出たら追加の誤入力を避けるため、表示された待ち時間をしっかりメモ
パスコード試行回数の知識を活かしてもっと安心する応用ワザ

パスコード試行回数の仕組みを押さえると、ちょっとした工夫でさらに安心できます。実際に活用しやすい応用ワザを紹介します。
応用ワザ | 使う場面 | 安心ポイント |
---|---|---|
Face ID優先設定 | パスコード入力前 | 試行回数を消費せずスムーズに解除できる |
試行回数リセットの間隔把握 | 誤入力が続いた後 | 一定時間待てば再挑戦回数が復活する |
定期的なバックアップ同期 | 万が一端末消去の直前 | 最新データで復元できる |
複数デバイス連携活用 | メイン端末がロック中 | Apple Watchなどで通知確認や解除が可能 |
10回失敗で自動消去をオンにして盗難対策する

パスコードを10回連続で間違えたときに端末内のデータを全消去する設定をオンにしておくと、盗難や落としたときにも大事な情報をしっかり守れます。カード情報や写真など誰にも見られたくないデータを安心して預けられる一方で、自分や家族のちょっとした入力ミスで消えてしまうリスクもあるので、その点だけ注意して使ってくださいね。
- 10回失敗で自動消去する強力ガード
- 設定は「設定>Face IDとパスコード>データを消去」をオンにするだけ
- 万が一の盗難や紛失時に中身を見られずに済む
- 誤操作で消えないようにパスコードは覚えやすくかつ他人に知られない番号にする
設定アプリでデータを消去をオンに切り替える
何度もパスコードを間違えてしまったときに自動で全データを守るため、設定アプリから「データを消去」をオンに切り替えましょう。
ホーム画面で歯車アイコンの設定アプリをタップして起動します。
リストを下にスクロールしてFace IDとパスコード(またはTouch IDとパスコード)をタップします。
画面の案内に沿ってパスコードを入力し、設定画面に進みます。
画面下部までスクロールしてデータを消去のスイッチをタップし、緑色に変わったら設定完了です。
オンにするとパスコード10回間違いで全データが消去されるので、決断前に最新のバックアップを必ず取っておきましょう。
確認ダイアログで有効化をタップする
パスコードを複数回間違えると画面に「iPhoneは使用できません」が出ます。そのまましばらく待つと、中央に有効化ボタンが現れます。
iOS17以降では色合いが一瞬わかりにくいことがありますが、ボタンの周囲を避けてタップすると確実です。
英数字カスタムコードに変えて試行回数の余裕を持たせる

数字だけのパスコードだと0から9までの組み合わせが限られるため、万が一誰かに試されても10回の間に当てられてしまう可能性があります。
そこで英数字カスタムコードを選ぶと文字の種類と長さが自由になるので、10回の試行でも当てるのがほぼ不可能な強度になります。この方法ならパスコードの強度をグンと上げつつ、余裕を持って端末を守れます。
設定のパスコードを変更をタップする
設定アプリを開き、下にスクロールしてFace IDとパスコード(またはTouch IDとパスコード)を選びます。パスコード入力画面が出たら現在のパスコードを入力してください。続いて画面に表示されるパスコードを変更をタップすると、新しいパスコード設定画面へ進めます。
パスコードオプションでカスタム英数字コードを選ぶ
数字だけのコードより自由度が高くなって、セキュリティがぐっとアップします。英数字を組み合わせて、万全のロック解除パスワードを作りましょう。
ホーム画面から歯車アイコンの設定アプリをタップして起動します。
画面をスクロールして「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」をタップします。
パスコード入力画面が表示されたら下部の「パスコードオプション」を押します。
表示された選択肢の中から「カスタム英数字コード」をタップします。
英字(大文字小文字)と数字を組み合わせたコードを入力し、もう一度確認用に入力して完了です。
推測されにくいランダムな組み合わせを心がけてください。大切なコードは信頼できる場所に記録しましょう。
新しいパスコードを入力して確認する
6ケタの数字パスコードを入力したらもう一度同じ番号を入力して確定します。このとき数字が見えないように手で隠すとなりすぎを防げます。
画面を横に倒すと数字キーが上に寄るので小さな画面でもタイプしやすくなります。
入力間違いが続くと再設定画面に戻るので慎重に確認しながら操作してください。
iCloudのiPhoneを探すで遠隔初期化に備える

iPhoneの画面ロックがかかりすぎてパスコード入力できなくなったとき、iPhoneを探すを有効にしておくと、パソコンやほかの端末から遠隔で初期化できるようになります。これで解除できなくても再設定してすぐに使い始められる安心感が得られます。
実際に何度もパスコードを間違えてロックがかかったとき、あらかじめ遠隔初期化が使える状態だと焦らずに済みました。大事なデータはすでにiCloudにあるから慌てなくても大丈夫だと実感できるはずです。
遠隔初期化を使うには、iCloud.comにサインインしてデバイス一覧から自分のiPhoneを選び「iPhoneを消去」をクリックするだけです。迷わず操作できるシンプルさがうれしいポイントです。
さらに遠隔初期化後の復元をスムーズにするには、最新のiCloudバックアップを用意しておくのがおすすめです。設定>自分の名前>iCloud>iCloudバックアップをオンにしておくと、自動で定期保存してくれます。
設定で自分の名前をタップし探すを選ぶ
ホーム画面で「設定」をタップし、画面上部に表示される自分の名前を選びます。次に表示されたメニューから「探す」をタップしてください。
iPhoneを探すがオンになっていることを確認します。オフの場合はスイッチをタップして有効にしましょう。
iCloudにサインインしていないと「探す」メニューが表示されませんので、事前にApple IDでサインインを済ませておきましょう。
iPhoneを探すをオンにする
パスコードを何度も間違えてiPhoneがロックされる前に、iPhoneを探すをオンにしておくと端末の場所をすぐに確認できて安心です。
ホーム画面から歯車アイコンの設定をタップします。
画面上部に表示されている自分の名前を選びます。
一覧から探すをタップして次の画面へ進みます。
「iPhoneを探す」のスイッチをタップして緑表示に切り替えます。
トグルをオンにして、バッテリー切れ直前の位置情報もApple サーバーに送るようにしておきます。
Wi-Fi/モバイルデータ通信がオフだと端末位置が更新されないので、設定完了後は接続状況をチェックしましょう。
必要に応じて最後の位置情報を送信をオンにする
設定アプリを開いてプライバシーとセキュリティ→位置情報サービスの順にタップしてください。
- 「位置情報サービス」がオフのときはスイッチをタップしてオンに切り替え。
- 画面を下にスクロールして「最後の位置情報を送信」を見つける。
- スイッチに触れて緑色表示にする。
「位置情報サービス」を完全にオフにすると最後の位置情報は送信されません。
よくある質問

- パスコードを何回間違えるとiPhoneが一時ロックされますか?
パスコードを連続で6回間違えると1分間ロックされます。その後も間違いを重ねると、5分→15分→60分とロック時間が延びていきます。慌てずに時間を置いてから再挑戦すると安心です。
- 10回間違えたらどうなりますか?
10回連続で間違えると「iPhoneは使用できません」と表示されて完全にロックされます。その後はMacやWindowsのiTunes/Finderにつないで初期化しないと再利用できません。
- ロックされる前にできる予防策はありますか?
Face IDやTouch IDを設定しておくと、パスコード入力回数を減らせます。また、万が一のときに備えて定期的にiCloudバックアップを取っておくと、初期化後もスムーズに復元できます。
- 万が一パスコードを完全に忘れたらどうすれば良いですか?
パスコードを忘れた場合はリカバリモードで初期化します。MacならFinder、WindowsならiTunesで「復元」を選びましょう。事前にバックアップがあれば、設定やデータを戻せます。
何回間違えるとiPhoneは完全に使えなくなるの?
まずは慌てずに、これまで何回間違えたかを確認しましょう。
iPhoneではパスコードを連続で間違えると、回数に応じて一時的にロックされる仕組みになっています。
間違えた回数 | ロック時間 |
---|---|
6回 | 1分間 |
7回 | 5分間 |
8回 | 15分間 |
9回 | 60分間 |
10回 | 完全にロック(復元が必要) |
10回間違えるとパスコード入力画面から先に進めなくなり、FinderやiTunesからの復元作業が必須になります。
完全ロックになる前に復元の準備をしておくと安心です。バックアップがあれば作業後もすぐ元通りに使えます。
ロックは時間が経てば自動で解除される?
iPhoneのロックは完全に解除されるわけではなく、間違えた回数に応じて一時的に入力を制限する仕組みです。最初は1分間、次は5分、さらに15分や60分とロック時間が徐々に延びていきます。
時間が経過すると再びパスコード入力画面が表示され、正しいコードを入れればロックは解除されます。ただし、Secure Enclave(セキュアエンクレーブ)という専用チップで管理されているため、再起動しても待ち時間はリセットされません。焦らず待つか、あらかじめバックアップから復元できる環境を整えておくと安心です。
10回以上失敗したらデータは必ず消える?
パスコードを10回以上間違えたからといって、自動的にデータが消えるわけではありません。設定の「データ消去」を有効にしている場合のみ、失敗10回目でiPhone内の情報が完全に消去されます。
通常はロック時間が段階的に延びるだけなので、慌てずに設定画面でデータ消去をオフにしておきましょう。さらに心配な場合はiCloudバックアップを定期的に取っておくことをおすすめします。
FaceIDやTouchIDでも試行回数は減る?
FaceIDやTouchIDで認証に失敗してもパスコードの試行回数にはカウントされません。
ただし生体認証を連続で失敗すると自動的にパスコード入力画面に切り替わります。その画面でパスコードを間違えると試行回数が進むので、失敗が重ならないよう手元のカメラや指紋位置を確認すると安心です。
子どもが誤ってロックしたときはどうすればいい?
子どもが何度もパスコードを間違えてiPhoneが一時的に使えなくなると「冷や汗出ちゃった…」と思いますよね。でも大丈夫です。落ち着いて対処すれば元どおりになります。
- ちょっとだけ待つ:画面に表示された待ち時間が終わるまで待ってから正しいパスコードを入力。
- パソコンで復元する:FinderまたはiTunesにつないで「復元」を選び、端末を初期化して再設定。
- iCloudでリモート消去:別のデバイスやPCから「探す」を開き、遠隔でiPhoneを消去→バックアップから復元。
どの方法も手順を守れば怖くありません。次のセクションでそれぞれの手順をわかりやすくお伝えしますね。
まとめ

iPhoneのパスコードは10回まちがえると端末がロックされますが、あわてず残り回数を確認してから入力を進めれば大丈夫です。まずは設定>Face IDとパスコード(もしくはTouch IDとパスコード)で残り回数をチェックして、5回以上残っているうちに正しいパスワードを入力しましょう。
もしすでにロックがかかってしまった場合は、最新のmacOSまたはWindows用iTunesでリカバリーモードを使って初期化とパスコードの削除ができます。事前にバックアップを取っていれば、復元でデータを戻せるので安心です。ケーブル接続からリカバリーモード起動の手順は、画面表示に沿って操作するだけで迷うことはありません。
これでパスコードまわりのトラブルも怖くなくなります。残り回数の確認と落ち着いた操作、そしてリカバリーモードの活用を覚えておけば、突然のロックにも対応できるようになります。新しい一歩を安心して踏み出してください。