フェイスidが急に使えなくなったせいで、いつものロック解除ができず焦ってしまうことはありませんか?
本ページでは、機械を触り慣れていない方でも安心して取り組めるように、設定の確認からカメラ周りのお掃除、最新ソフトへの更新まで、一つずつ画面写真とともに丁寧に案内します。さらにプログラマー視点で、データを守りながら原因を切り分けるコツも紹介するため、修理に出す前に自力で復活できる確率がぐっと高まります。外出先ですぐ役立ちます。
面倒に感じる手順も順番通りに試せば数分で終わりますので、まずは最初のステップから一緒に取り組んでみませんか。
フェイスIDが使えなくなったiPhoneを自分で直すステップ

Face IDが急に反応しなくなると「どうしよう」と不安になりますよね。マスクもナシで顔をかざしているのにピクリともせず、思わずため息が出ちゃった経験があるはずです。ここでは実際に試して効果があったステップをまとめてご紹介します。
- レンズとセンサーのクリーニング:やわらかいマイクロファイバー布でTrueDepthカメラ部分をそっと拭いてホコリや指紋を取り除きます。
- Face IDデータのリセット:設定から顔認証情報を一度リセットして、再度登録し直すことで誤差がリセットされます。
- iOSアップデートの確認:最新のiOSにアップデートしてシステムの細かな不具合を修正します。設定>一般>ソフトウェア・アップデートから実施しましょう。
- iPhoneの再起動:システムがリフレッシュされるので、再起動後にFace IDが復活するケースが多いです。
この4つのステップを順番に試してみると、Face IDがサクッと使えるようになることがほとんどです。もしそれでも直らないときは、センサー部品の不具合やハード側の問題が考えられるのでApple正規店でのチェックをおすすめします。
設定アプリでフェイスIDをリセットする

フェイスIDがおかしいときは、設定アプリからデータをクリアして再登録する方法が便利です。これまでの顔情報をリセットして、新たに読み取りをやり直すことでトラブルを解消しやすくなります。
このリセット手順はiPhoneに標準搭載されているので、特別な準備は不要です。何度やっても認識エラーが続くときや、急に解除できなくなったときにおすすめです。完了後は明るい場所でゆっくり顔を向けながら新しい登録を行うと、読み取り精度がぐっと安定します。
①設定アプリを開く
ホーム画面にある歯車アイコンの「設定」をタップしましょう。もしアイコンが見当たらないときは、画面を下にスワイプして検索バーを表示し、「設定」と入力するとすぐに起動できます。
②FaceIDとパスコードをタップ
設定アプリを開いたら、リストを指でゆっくり下へスクロールするとFaceIDとパスコードがあります。鍵のアイコンが目印なので、それを見つけたら優しくタップしてください。
③FaceIDをリセットを押す
設定アプリを開きFaceIDとパスコードをタップします。スクロールして下部のFaceIDをリセットを押し、パスコードを入力して承認してください。
リセットすると登録していた顔データがすべて消えます。再度登録する時間を確保してから実行してください。
④新しい顔を登録する
設定アプリを開いて「Face IDとパスコード」をタップします。
パスコードを入力して画面を進め「Face IDをセットアップ」を選びます。
顔を画面中央に合わせ、ゆっくりと頭を円を描くように回してください。1回目のスキャンが終わったらそのまま同じ動作で2回目もスキャンします。
2回のスキャンが完了すると新しい顔の登録が終わり、Face IDの認識が復活します。
顔が暗く写る場所だとスキャンがうまくいかない場合があるので、明るい場所で行ってください。
TrueDepthカメラ周りをおそうじする

iOS17を使っていても、TrueDepthカメラにホコリや指紋が付くと赤外線の通りが悪くなって顔認証がピタリと止まることがあります。
柔らかいマイクロファイバークロスでノッチまわりを優しく拭き取るだけで、顔認証がスムーズに戻ることが多いので、まずはおそうじしてみるのがおすすめです。
①柔らかいクロスを用意する
フェイスIDの赤外線センサー周りは繊細なので、糸くずの出にくいマイクロファイバークロスを準備してください。メガネ拭き用でもOKです。ただし、紙タオルや粗い布はセンサー表面を傷つけるので避けましょう。
②レンズとセンサー周辺を優しく拭く
マイクロファイバークロスを用意し、レンズの丸い部分にそっとあてがいます。中心から外側へ一方向だけ軽くすべらせるイメージで拭くと、傷がつきにくいです。
センサー部分を強くこすらないように注意してください。細かなセンサーはとてもデリケートです。
③ケースや保護フィルムを外して確認する
iOS17以降のiPhone15などでは、ケースや保護フィルムがTrueDepthカメラ付近を隠すとFace IDが反応しにくくなります。まずはケースをゆっくり外し、センサーまわりに傷やゴミがないか目視で確かめてください。
次に、保護フィルムを慎重に剥がしてから再度ロック解除を試してみましょう。フィルムのわずかなズレや浮きがセンサーに誤認識を与えていることがあります。
ケースを外すときは無理に引っ張らず、角からゆっくり外すと破損を防げます。
iOSソフトウェアを更新してみる

FaceIDが突然反応しなくなったときは、iOSソフトウェアの更新で問題が解消する場合があります。システム内部の不具合修正やセキュリティ強化が含まれるため、端末全体の安定性が高まります。
最新バージョンではFaceID周りの細かなバグが直されているケースも多いです。特に、アップデートがしばらく来ていない場合は、新機能だけでなく不具合対応が盛り込まれていることを期待できます。
更新前には必ず大切なデータのバックアップを取っておきましょう。Wi-Fi環境下でバッテリー残量が50%以上あることを確認し、電源アダプタをつないだ状態でアップデートするのがおすすめです。
①設定アプリで一般を選ぶ
ホーム画面から設定アイコンをタップします。
表示されたリストの中から一般を探して選ぶと、システム関連の項目が一覧で開きます。
②ソフトウェアアップデートを開く
ホーム画面から設定
アプリをタップして開いてください。
つぎに一般
を選び、そのままソフトウェアアップデート
をタップします。
画面に最新バージョンのチェック結果が表示されるまで、数秒から十数秒ほど待ちましょう。
③ダウンロードしてインストールを実行する
設定アプリを開いて一般を選び、ソフトウェア・アップデートをタップします。
画面に「ダウンロードしてインストール」が現れたら押してください。
パスコード入力を求められたら端末ロック解除用コードを正しく入力しましょう。
利用規約が表示された場合は「同意する」を選んで先に進みます。
ダウンロードが終わると自動でインストールが始まり、再起動後に最新のOSが適用されます。
バッテリー残量が50%未満の場合は充電器に接続してから更新してください。
Apple診断モードでハード故障をチェックする

Apple診断モードはiPhoneに隠されたテスト機能で、Face IDまわりのカメラやセンサーがちゃんと動いているかをサクッと確認できます。ソフトの問題かハードの故障かを切り分けたいときにピッタリです。
- Apple公式の検査:純正テストなので信頼度バツグン
- 設定からすぐ起動:数タップで診断モードに入れてラクラク
- ハード異常を特定:赤外線センサーやドットプロジェクタの応答もチェック
iOSアップデート後に急にFace IDが無反応になったり、落下で衝撃を受けたあとにカメラまわりが怪しいと感じたときに試してみると、壊れているパーツがハッキリわかります。
①設定アプリでプライバシーとセキュリティを開く
ホーム画面で歯車アイコンの設定アプリをタップします。
設定画面が開いたら、スクロールしてプライバシーとセキュリティを探しタップします。
たくさんの項目があって見つけにくいときは、画面上部の検索バーに「プライバシー」と入力するとすぐ表示されて便利です。
②分析と改善をタップ
FaceIDの設定画面を下にスクロールして“分析と改善”を見つけてタップします。ここでは認証の失敗ログや改善ヒントが確認できるので、どんなシーンでつまずいているか把握できます。
③Apple診断を開始して結果を確認する
App Storeを開いて「サポート」アプリを最新版に更新し、ホーム画面からタップして起動します。
画面下部の「デバイス」から自分のiPhoneをタップして選びます。
「サポートオプションを探す」画面で「診断と修理オプション」を見つけてタップします。
「ハードウェア診断」を選ぶと自動でテストが始まります。完了まで数分待ち、画面に表示される合否コードを確認してください。
診断には最新の通信状況が必要です。Wi-Fiまたはモバイルデータ通信がONになっているか確かめてください。
フェイスIDトラブルを予防してもっと便利に使うアイデア

アイデア | 便利ポイント |
---|---|
マスク姿を別に登録 | マスク着用時の顔認証成功率がアップする |
環境光を整える | 背景の明るさを調整すると誤認証を減らせる |
角度や距離を変えて何回か登録 | 微妙な顔の向きや位置でも認証しやすくなる |
レンズクリーニングを習慣化 | 汚れを防いで認証エラーを減らせる |
Siriショートカットと組み合わせる | アプリ起動や家電操作と同時にロック解除できる |
この表で紹介したアイデアを取り入れると、フェイスIDの認証精度と操作性がグッと向上します。
マスクを付けたままでも認証できるようにする

この方法はiOS15.4以降のiPhone12以降で使える機能で、設定をオンにするだけでマスクを付けたままでもラクに認証できます。TrueDepthカメラが目元の細かな凹凸を読み取ってくれるので、マスクを外す手間がなくなり、外出先や通勤の途中でもストレスなくロック解除できるのが魅力です。
設定アプリでマスク着用FaceIDをオンにする
iOS15.4以降でマスクをつけたままFaceIDを使えるよう設定アプリからすぐにオンにできます。少しでもストレスなくロック解除したいときに試してみてください。
ホーム画面から設定アプリをタップします。
下にスクロールしてFace IDとパスコードを選び、画面ロックのパスコードを入力します。
「マスク着用Face ID」のトグルをタップしてオンにします。
顔の半分が隠れた状態で登録すると認識精度が下がるので、初回はマスクなしで顔を登録しておくと安心です。
代替外観を登録して認証精度を上げる

FaceIDは普段の表情や装いを覚えてくれますが、メガネをかけたり帽子をかぶったりするときに解除がうまくいかないことがあります。
そんなときは「代替外観」を登録しておくと、メインの顔認識データに加えて別パターンの見た目も学習してくれます。例えばサングラスをかけた顔や、いつもと違うヘアスタイルでも< strong>スムーズにロック解除できるようになるので、忙しい朝や暗い場所でもストレスが減ります。
設定アプリで代替外観を追加する
最後に顔パターンをもう一つ登録しておくと 自然光やメガネの有無で認識にムラが出にくくなります。
ホーム画面から設定アプリをタップします。
画面を下にスクロールしてFaceIDとパスコードをタップし パスコードを入力します。
「代替外観をセットアップ」をタップし 画面の指示に沿って顔をゆっくり左右に動かします。
サングラスやマスクは外し 明るい場所で行ってください。
アプリのログインをフェイスIDに切り替える

パスワードやパターン入力の手間をなくして、いつも使っているアプリをもっとスピーディーに開きたいときにはFace IDログインがぴったりです。メッセージや銀行アプリなど、対応しているものが多いので一度オンにしておけば、毎回入力しなくてもサッと認証できる便利さを実感できます。
対応アプリの設定画面でFaceIDを有効にする
ホーム画面から設定アプリをタップして開きます。
設定内をスクロールしてFaceIDを有効にしたいアプリ名を探し、タップします。
アプリの設定画面で「FaceID」または「顔認証」の項目を探し、スイッチをタップして有効にします。
FaceIDの項目が表示されないときは、iPhoneの「設定>FaceIDとパスコード」で顔認証そのものがオンになっているか確認してください。
ショートカットでフェイスID付きアプリロックを作る

ショートカットアプリを使うと、FaceIDを活用したアプリロックが自作できます。iPhone標準機能だけで追加費用なしに実現できるのが魅力です。
構成は、特定アプリを開く前に認証を挟むショートカットを作成し、そのショートカット経由でアプリを起動するだけです。ロックしたいアプリを自由に設定できるので、写真やメモなどプライベート情報を守りたいときにぴったりです。
メリットは、FaceIDを挟むことで確実なセキュリティを確保しつつ、自分好みにアイコンやメッセージをカスタマイズできる点です。ただし、純正のアプリ切り替えよりワンアクション増えるので、頻繁に使うアプリには注意してください。
ショートカットアプリでオートメーションを設定する
ホーム画面からショートカットアプリをタップして起動します。
画面下部の「オートメーション」を選び「+」をタップして「個人用オートメーションを作成」を選びます。
例として「時間帯」を選び、毎朝固定時刻など任意のトリガーを設定します。
「アクションを追加」で「URL」を選び、App-Prefs:root=PASSCODE_ID
を入力します。そのあと「URLを開く」を追加します。
「実行前に尋ねる」をオフにして「完了」をタップするとオートメーションが保存されます。
よくある質問

- Face IDが急に反応しなくなった場合はどうしたらいいですか
-
まずはiPhoneを平らな場所に置き画面上部のTrueDepthカメラ(顔認証用カメラ)周辺にほこりや指紋が付いていないか優しく拭いてみてください。それでも戻らないときは「設定」>「Face IDとパスコード」で一度Face IDをオフにして再度オンにすると、内部の小さなエラーがリセットされて復活することがあります。
- マスクを着用したままでもFace IDを使う方法はありますか
-
最新のiOSだとマスク着用のままでも認証できる「マスク着用時にFace IDを使用」が登場しています。「設定」>「Face IDとパスコード」>「マスク着用時にFace IDを使用」をオンにすると便利です。また、メガネやキャップなど顔の特徴が隠れやすいものは外してみると認証率が上がります。
- 顔情報を追加でもう一人分登録したいときはどうすればいいですか
-
同じく「設定」>「Face IDとパスコード」>「代替用容姿を設定」から新しい顔情報を登録できます。家族やパートナーの顔も登録できるので、複数人で使いたいときに便利です。
- いろいろ試しても直らない場合は修理に出すべきですか
-
自力で改善しないときはTrueDepthカメラ周りのハード故障が考えられます。Apple Storeや正規サービスプロバイダで診断を受けると安心です。保証期間内なら無償対応の場合もあるので早めに相談しましょう。
再起動だけでフェイスIDは復活する?
再起動はiPhoneの救世主みたいなものです。Face IDが急に反応しなくなったら、まずは電源を切って再び入れ直すとシステムのもたつきがすっきりします。
データを消さずに試せるから気軽に挑戦できるのがうれしいポイントです。ただし、センサーの故障や大きなバグには効果がないこともあるので、動作しない場合はほかの手順を検討しましょう。
パスコードを忘れたときにフェイスIDを直せる?
フェイスIDを再設定するにはデバイスのロック解除に使うパスコードがどうしても必要です。でも、パスコードを忘れてしまったときは設定からリセットできません。その場合はiPhoneをまるごと初期化して、あらためてパスコードを登録する方法しかありません。
大切な写真やアプリのデータはバックアップから復元できるので、iCloudやパソコンにバックアップを取ったうえでiPhoneを消去します。初期化が終われば新しいパスコードを決めて、フェイスIDを登録し直せます。
パスコードがわからないと設定アプリへアクセスできないため、初期化して再設定する流れだけが有効となります。
修理に出す前にバックアップは取るべき?
修理店にiPhoneを預けると、診断の過程で内部を初期化されることがあるため、大切な写真やメッセージを守るには事前のバックアップが必須です。
通信環境があればiCloudバックアップで手軽に保存でき、MacやWindowsにフルバックアップを取っておけば、万一のデータ消失にもすぐに復元できます。
プログラマー視点のコツとしては、iTunes(Finder)でのバックアップを暗号化しておくと、Wi-Fi設定や保存パスワードまで丸ごと保存でき、修理後の復元時に手間が大幅に減ります。
寒い屋外で認証されにくいのは故障?
急に寒い外でFaceIDがピンとこないと「壊れたかも」と焦りますよね。でも心配いりません。FaceIDのカメラ周りには微弱な赤外線センサーがあって、低温になると反応が少し鈍くなるだけなんです。
ちょっと手で包んで温めるか、ポケットに入れて体温で温めてあげると、数十秒でいつものようにパッと認証してくれます。故障ではなくて、寒さにちょっとびっくりしているだけだと思ってあげてくださいね。
まとめ

FaceIDが急に使えなくて戸惑ったときは、最初に再起動と基本設定の確認から進めると心が軽くなります。
- iPhoneを再起動して不具合をリセット
- iOSバージョンとFaceID設定をチェック
- FaceIDを再登録して認証フローをリフレッシュ
- 顔認証環境を見直しカメラレンズを清掃
- それでも直らなければAppleサポートに相談
手順を順番にこなせばFaceIDがしっかり復活して日常がスムーズに戻ります。自信を持ってサクッと解決しましょう。