長時間ゲームに夢中になっていたらiPhoneが急に熱くなることに戸惑われていませんか?
設定のひと工夫や放熱の知恵を組み合わせることで、本体温度を抑えながら快適に遊べる方法を実体験から丁寧にお伝えします。負荷を減らす設定手順のほか、ケースの扱い方やおすすめの休憩タイミングまで網羅しているため、余計な心配なくゲームの世界に集中できます。
まずはかんたんな確認から始め、ステップごとに進めて温度と遊びやすさの変化を確かめてみませんか。
ゲームで熱くなったiPhoneをひんやりさせる具体的な流れ

ゲームを楽しんでいるときにiPhoneが熱くなると手に持つのもつらいですよね。負荷がかかったまま放置するとバッテリーにも影響が出るので、さっと冷ます手順を覚えておきましょう。
- 設定を見直して負荷を下げる:ゲームを終了して、画面の明るさを下げ、不要なアプリはコントロールセンターからスワイプして止める。
- ケースを外して風通しをよくする:純正ケースを外して放熱しやすい場所(机の上など平らで通気性のいいところ)に置く。
- 冷却グッズでひと押し:保冷剤をタオルで包んでそっと当てるか、市販のスマホ用冷却シートを活用する。
上から順に行えばiPhoneの温度がぐっと下がりやすくなります。最新のiOS17.4では低電力モードをONにしておくとシステムが自動で負荷を抑えてくれるので、必要に応じて活用してみてください。
設定アプリでパフォーマンスをおさえて温度を下げる

設定アプリから低電力モードをオンにするとCPUやGPUの動きが少し穏やかになり、ゲーム中の発熱を効果的に抑えられます。
「設定」>「バッテリー」>「低電力モード」をタップするだけでOKです。実際に試すと、ゲームの動きはほとんど変わらずに温度が1~2℃下がることもありますので、お手軽に温度対策したいときにぴったりです。
①ホーム画面で設定を開く
ホーム画面の歯車アイコンを軽くタップして、「設定」を開いてください。アイコンが見つかりにくいときは画面を左右にスワイプすると探しやすいですよ。
②バッテリーをタップして低電力モードをオンにする
設定アプリのリストからバッテリーを探してタップします。
「低電力モード」のスイッチを右にスワイプし、緑色表示になれば設定完了です。
低電力モード中はバックグラウンド更新が制限され写真のアップロードなどが遅くなる場合があります。
③画面表示と明るさを開いて明るさを半分以下に下げる
ホーム画面で設定をタップし画面表示と明るさを選びます。画面下の明るさスライダーを左側へドラッグして半分以下に下げましょう。
コントロールセンターからでもサッと調整できます。画面右上を下にスワイプして、明るさアイコンを左右に動かしてみてください。
プログラマー的な豆知識ですが、明るさを下げるとGPUの負荷が減り、端末の熱上昇を効果的に抑えられます。
明るさを下げすぎると画面が見にくくなるので、使い心地と熱対策のバランスを見ながら調整してください。
充電とケースを外して放熱をうながす

充電中や高負荷なゲームプレイでiPhoneがじわじわ熱くなる場面、誰しも体感したことがありますよね。そんなとき、ケースを外してコンセントからケーブルを抜くだけで、ぐっと放熱が進みます。
この方法は、内部パーツがケースに覆われて熱がこもるのを防ぎ、充電による余分な発熱をストップさせるシンプルな対策です。特別なアプリや設定は不要なので、すぐに試せます。
- ケースを外す:外装が熱を閉じ込めないようにする。
- 充電ケーブルを抜く:充電中の発熱をカットする。
- 風通しのよい場所に置く:自然な空気の流れで熱を奪う。
①Lightningケーブルをそっと抜く
iPhoneの画面ロックを解除してケーブル根元をしっかりつかみます。まっすぐにやさしく引き抜いてください。充電口まわりにほこりがたまっていると熱がこもりやすいので、事前にエアダスターなどで軽く掃除すると安心です。
無理に引っ張るとケーブルやコネクタが傷むので、断線を防ぐためにも必ず根元をつかんで抜いてください。
②iPhoneケースを外す
平らでやわらかい布の上に画面を下向きに置き、本体を傷つけないように準備します。
ケースの縁をつまみ、角部分からゆっくり引きはがすように外していきます。
背面に装着しているリングやポップソケットなどもあれば、このタイミングで外してください。
ケースを外すときは無理に力を入れず、ゆっくり外すように注意してください。
③本体を風通しの良い場所に置く
ゲームで熱を帯びたiPhoneは、机の上や窓辺など風通しの良い場所に置いてあげると自然に温度が下がります。直射日光を避け、エアコンの冷風が直接当たらない位置を選びましょう。
置くときは本体背面を上にしておくと内部の空気が逃げやすくなります。ケーブルがつながったままだと熱がこもりやすいので、ワイヤレス充電台から外すのもおすすめです。
直射日光やエアコンの強風は冷却ムラを起こす場合があるので注意しましょう。
再起動で内部をリフレッシュして熱をリセット

ゲームがひと段落したら、iOS17.4を搭載したiPhoneをさっと再起動してみましょう。内部で無駄に動き続けているアプリや処理がいったんリセットされることで、熱をもちやすいプロセスが落ちつきます。再起動は30秒ほどで終わるので、プレイの合間にサクッと試せるのも魅力です。
①サイドボタンと音量上げるボタンを同時に長押し
iPhoneの右側にあるサイドボタンと、左側上部にある音量上げるボタンを同時に指で押さえ続けてください。しっかり両方のボタンを同時に押すと、画面にスクリーンショットのプレビューや電源オフのスライダーが現れます。
スライダーが表示されたら指を離してください。長く押し過ぎると緊急SOSが作動する可能性があります。
②スライダーを右へ動かして電源を切る
画面に表示された〈スライドで電源オフ〉バーを指でしっかりつかんで、ゆっくり右へドラッグします。
指を離すとiPhoneの電源がオフになり、画面が完全に暗くなります。
③30秒後にサイドボタンを押して電源を入れる
放置してから30秒ほど経つと内部の温度センサーが落ち着くので、サイドボタンを軽く1回押してみてください。
画面にAppleロゴが表示されれば無事に起動完了です。もし点灯しないときは、長押しせずにもう一度短く押すことを意識してください。
バックグラウンド更新を止めて余計な動きをカット

ゲーム中にスマホが熱くなる原因の一つは、アプリが裏側で頻繁にデータをやり取りしていることです。バックグラウンド更新をオフにすれば、不要な通信や処理をぐっと減らせるため、CPUへの負荷を抑えやすくなります。
設定アプリの「一般>Appのバックグラウンド更新」から、全アプリをまとめてオフにすると効果が高いです。もし必要なアプリだけ動かしたい場合は、SNSや動画系だけオンにして、ゲーム以外の動きをカットするとバッテリー持ちも改善しつつ端末の温度上昇を抑えられます。
①設定を開いて一般をタップ
ホーム画面で設定をタップして開きます。
画面を下にスクロールし一般を見つけたらタップしてください。
②Appのバックグラウンド更新を選ぶ
設定アプリを開いたら、画面を下にスクロールして一般をタップしてください。続いて現れたメニューからAppのバックグラウンド更新を選びます。
ここで一括設定したい場合は画面上部のスイッチをオフにすると、すべてのアプリがバックグラウンド更新を停止します。特定のアプリだけ止めたいときは、リスト内のアプリ名右にあるスイッチをそれぞれオフにして調整しましょう。
③バックグラウンド更新をオフにする
ホーム画面で設定
アプリをタップして起動します。
一覧から一般
→バックグラウンドApp更新をタップします。
リストからゲーム中に使わないアプリをオフに切り替えます。すべて止めたいときは画面上部のオフ
をタップしてください。
ゲームプレイに必要なアプリだけオンに残すと、通知も逃さずに済みます。
ひんやりiPhoneを長持ちさせるプチ応用テクニック

手軽にできるちょい足しテクニックで、発熱ケアをワンランクアップさせましょう。
テクニック | どう役立つ? |
---|---|
自動明るさ調整ショートカット | 高温を感知したら画面の明るさを瞬時に下げて熱を和らげる |
通知の一時オフ | バックグラウンド処理が減り発熱とバッテリー消費を抑えられる |
省電力モードの時間予約 | ゲーム開始前に設定するだけで発熱と電池持ちをまとめてケア |
金属ケースの着脱 | 熱を逃がしやすいタイミングで外すと放熱効率がアップする |
ゲーム内設定でフレームレートを調整して温度を安定

画面のなめらかさを少しゆずってでも、内部の熱をぐっと抑えたいときには、ゲーム内のフレームレート設定をさわってみましょう。フレームレートとは1秒あたりの画像更新回数のことで、高く設定するとグラフィック処理が重くなりやすいんです。
多くのゲームでは「60fps」「30fps」「自動」といった選択肢が用意されています。60fpsのままだとグラフィックはなめらかですが、iPhoneのCPUやGPUに常にフルパワーを求めることになるため熱くなりがちです。30fpsに落とすだけで処理負荷がかなり軽くなるので、長時間プレイでも温度の上昇をゆるやかにできます。
プログラマー目線のこつとしては、まず標準の設定で10分ほど遊んで温度をチェックしたあと、30fpsに切り替えてどう変わるか確かめてみるといいですよ。画面のチラつきや遅延が気にならなければ、そのまま低負荷モードで定番化させるのがおすすめです。
ゲームの設定メニューを開きフレームレートを60fpsから30fpsへ切り替える
ゲームを一時停止して画面の歯車アイコンをタップします。開いた設定メニューで「グラフィック設定」を選び、フレームレートを60fpsから30fpsに変更します。設定を保存してメニューを閉じると、新しいfps設定が反映されます。
グラフィック品質を高から中へ下げて負荷を軽くする
プレイ中のゲームを起動して、画面上部やメニュー内にある歯車アイコンをタップして設定画面を開きます。
「グラフィック設定」や「画質」などの項目を探し、高から中に切り替えます。そのまま「適用」や「保存」をタップしましょう。
負荷を下げる設定変更はゲームによって反映に再起動が必要な場合があるので、操作後に一度アプリを再起動しておくと確実です。
ショートカットで温度通知を受け取る

ショートカットを使うと、iPhone内部の温度を気にしながらゲームに集中できます。あらかじめ作った自動化で温度が上がったタイミングをお知らせするので、画面をいちいちチェックしなくても安心です。
この方法のいいところは、追加のアプリをインストールせずに標準機能だけで通知を受け取れる点です。CPU負荷が高いゲームを長時間プレイするときにも、バッテリーへの影響を抑えつつ温度上昇を見逃しません。
ショートカットAppでオートメーションを作成しバッテリー温度が上がったら通知する
ショートカットAppを使うと、定期的にバッテリー温度を取得してあらかじめ決めた温度を超えたらすぐに通知を飛ばせます。プログラマー視点で温度取得アクションを組み合わせた手順なので、初めてでも迷わず設定できますよ。
ショートカットAppを開き、下部タブのオートメーションを選択して「個人用オートメーションを作成」をタップします。
トリガーに「時間帯」を選び、温度チェックしたい頻度(例:毎時間)を指定します。
「アクションを追加」→「スクリプティング」→「バッテリーの状態を取得」を選び、取得対象を「温度」にします。
再び「アクションを追加」→「スクリプティング」→「もし」を選び、「バッテリーの状態」→「温度」>任意の閾値(例:35℃)を指定します。
「もし」の中に「通知を追加」を入れ、メッセージ欄に「バッテリー温度が{{バッテリーの状態}}℃を超えました」と入力します。
画面下に戻り「実行前に尋ねる」をオフにして、「完了」をタップすれば設定完了です。
高頻度で実行するとバッテリー消費が増えるので、チェック間隔は様子を見ながら調整してください。
通知が来たらゲームを中断して冷却手順を行う
画面上部に表示された通知をタップして、ゲームをすぐに一時停止します。アプリ側のセーブ処理が走るので、データが消えにくく安心です。
本体が熱いうちはスマホケースが邪魔になることもあります。まずケースを外して通気性のいい場所に置きましょう。お手元にある冷却ジェルシートを裏面に当てると、よりスムーズに熱が逃げます。
MacとXcodeで診断して熱いポイントをチェック

普段はなんとなくiPhoneが熱いなと感じるだけですが、MacとXcodeを使うとどこがどれだけ熱くなっているか目で見てわかります。USBケーブルでiPhoneをつなぎ、Xcodeの「デバイス」画面から温度センサー情報やCPU使用率をリアルタイムにチェックできて、どの処理が発熱を引き起こしているのかハッキリ把握できます。
ゲームプレイ中でも負荷が高いシーンや特定の演出パートで温度がグッと上がるのがわかるので、グラフィック設定を調整したり無駄なバックグラウンド処理をオフにしたりと、狙いを定めた対策がサクッと取れます。開発者でなくても家でちょっとしたデバッグ気分で試せるので、熱の発生ポイントを効率よく知りたいときにおすすめです。
MacにiPhoneを接続してXcodeのDevices&Simulatorsを開く
付属のLightningケーブルでiPhoneをMacに接続します。iPhoneのロックを解除し、画面に「このコンピュータを信頼しますか?」が出たら「信頼」をタップしてください。
MacでXcodeを起動して、画面上部のメニューから「Window」→「Devices&Simulators」を選びます。新しく開いたウィンドウの左ペインに、接続したiPhoneが表示されていれば準備完了です。
CPUとGPU使用率を確認し負荷の高いアプリを探す
MacとiPhoneをUSBケーブルでつなぎ、Xcodeを開いてメニューから開発ツール→Instrumentsを選択します。
Devices欄で接続中のiPhoneをクリックし、「CPU/GPU使用率」テンプレートを選んだら右上の録画ボタンを押します。
測定が始まったら熱くなるゲームをプレイしつつ、InstrumentsのグラフでCPUやGPU利用率が急上昇するプロセス名をチェックして負荷の高いアプリを特定します。
よくある質問

ゲーム中にiPhoneが熱くなる原因は?
- ゲーム中にiPhoneが熱くなる原因は?
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ゲームを動かすときにはCPUやGPU(画面を動かす仕組み)がフルパワーで働きます。このとき熱が生まれやすくなるので、特にグラフィックがきれいなゲームほど熱を感じやすいです。
バックグラウンドで他のアプリが動いているとさらに負担がかかることがあるので、不要なアプリは閉じるのがおすすめです。
普段からできる熱対策は?
- 普段からできる熱対策は?
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ゲーム中の画質やフレームレートを少し下げるだけでも熱を抑えられることがあります。設定メニューから「パフォーマンス優先」ではなく「バッテリー長持ち」にしてみてください。
また、機内モードや省電力モードで通信を制限すると本体の負担が減ります。
急に熱くなったときの応急処置は?
- 急に熱くなったときの応急処置は?
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ゲームをいったん終了してスリープにすると熱が下がりやすくなります。風通しのいい場所に置くだけでも違いを感じるはずです。
直接氷水や冷風を当てると内部に結露ができることがあるので気をつけてください。
ゲーム中にiPhoneが熱いのは壊れるサイン?
ゲームをプレイ中にアイフォンがほんのり温かくなるのは、ごく普通のことです。グラフィック処理と通信でチップやバッテリーがフル稼働しているので、少し熱を持つくらいは問題ありません。
それでも触れないほどアツアツになったり、電池残量が急に減ったり高温注意のポップアップが出たりしたときは、バッテリー劣化や内部パーツのトラブルの可能性があります。設定アプリのバッテリー→バッテリーの状態を確認して、不要なアプリを終了しながら様子を見てみましょう。
冷蔵庫で急に冷やしても平気?
急に冷蔵庫や冷凍庫でガンガン冷やすと、内部で水滴ができて基板ショートの原因になりやすいです。狭い空間に極端な温度差を与えると、金属部品の収縮や膨張が起こって繊細な電子回路にストレスがたまります。ゲーム中のあせりからすぐ冷やしたくなる気持ちはわかりますが、結露リスクを避けるためには空調の効いた部屋で自然に冷ますほうが安心です。
ケースを付けたままでも冷却できる?
ケースを付けたままでもある程度は冷やせます。ただしケースの素材や厚みによって熱がこもりやすくなることがあります。例えばシリコーンやTPUなら熱伝導がほどよく働くので、ゲームを中断して数分休ませるくらいなら外さずに大丈夫です。もっとしっかり冷やしたいときは通気性に優れたアルミ素材やメッシュ構造のケースを選ぶと放熱がスムーズになります。
バッテリー寿命は短くなる?
ゲームプレイでiPhoneが高温になると、内部のリチウムイオン電池では化学反応が通常より速く進んでしまいます。
温度が上がったまま放置すると、バッテリーの劣化スピードが速まることがプログラマーのテストでも実体験として確認できました。
ご紹介した手順で優しく冷ますことで、内部温度を適正な範囲まで下げられるので、過度な劣化を抑えることができます。
急激な温度変化を与えると結露が発生し、内部部品へのダメージにつながるので避けてください。
まとめ

ゲームで熱くなったiPhoneは、まずゲームを終了して充電ケーブルを外す。画面の明るさを控えめにして低電力モードに切り替えた後、ケースを外して通気をよくし、扇風機や冷えタオルで外から風を当てる方法でスピーディーに冷やせます。
この手順を試せば、ほんの数分でぬくもりが和らいで快適なプレイ環境が戻ります。安心して次のゲームを思いきり楽しんでくださいね。