iPhoneに溜まった写真を安全に残したくてバックアップを考えているものの、usbでのやり方がわからず戸惑っていませんか?
このページでは長年の開発現場で培ったトラブル回避のコツを交えながら、パソコンの有無に合わせた2通りの手順をわかりやすく紹介します。ケーブルを挿す位置や操作を示す画像付きで説明するので、初めてでも途中で迷う心配がありません。
手元にケーブルと保存用のメモリを用意したら、まずは最初の手順から試してみてください。数分後には大切な思い出が安全な形で移され、容量不足の不安から解放されます。
iPhoneの写真をUSBにバックアップする前のちょこっと準備

USBケーブルでバックアップを始める前に、ちょこっと準備しておくと作業がスムーズになります。
- 最新のOSとmacOS/Windows環境:iPhoneは最新のiOS、パソコンはFinder(macOS Catalina以降)またはiTunes(Windows/旧macOS)を最新にしておきます。
- LightningケーブルとUSBポートの確認:純正またはMFi認証のケーブルを使い、パソコン側のUSBポートが問題なく動作するかテストしておきましょう。
- iPhoneのストレージ状況:設定>一般>iPhoneストレージで空き容量をチェックし、写真が収まりきるだけの空きスペースを確保します。
- 信頼の設定:iPhoneを初めてパソコンに接続すると「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されます。ロックを解除して必ず「信頼」を選んでください。
- バックアップフォルダの準備:パソコン上に写真を保存するフォルダをあらかじめ作成しておくと、後で整理が楽になります。
iPhoneの写真をUSBにバックアップする手順まるごとガイド

iPhoneの写真をUSBにバックアップする前に全体の流れをつかんでおくと安心です。以下のステップで進めるだけなので、パソコンに詳しくなくても迷わずできるようになります。
準備するもの | ポイント |
---|---|
iPhone本体 | 最新OSにアップデート済みだとトラブルが減ります |
LightningケーブルまたはUSB-Cケーブル | 純正またはMFi認証品を使うのがおすすめです |
USBメモリまたは外付けSSD | exFATでフォーマットしておくとWindowsでも使えます |
MacまたはWindowsパソコン | Windowsは「写真」アプリか「エクスプローラー」で操作できます |
- USBメモリをパソコンに接続して認識を確認する
- iPhoneをケーブルでパソコンにつなぎ、「このコンピュータを信頼しますか?」で信頼を選ぶ
- Macなら「イメージキャプチャ」、Windowsなら「写真」アプリを起動する
- アプリで取り込み先をUSBメモリに設定する
- インポートボタンを押してコピー完了を待つ
- 終わったらUSBメモリを安全に取り外して完了
注意:USBメモリがexFAT以外(例:NTFSやFAT32)の場合、数GBを超えるファイルが扱えないことがあります。事前に確認してください。
PCを使ってコピーする王道ルート

USBケーブルでiPhoneとPCをつなげば、最新のmacOS SonomaならFinder、Windows 11ならエクスプローラーやiTunesで写真フォルダにアクセスできます。Wi-Fi接続のように不安定にならず、iOS 17の大容量写真データもスムーズに移せるのが嬉しいポイントです。
PCに取り込んだ写真はそのままフォルダ管理できるので、あとで好きなフォルダ構成に分類したり、スクリプトで自動整理したりも簡単です。大事な写真をすぐにバックアップしたいときや、大量のデータを一気に移したいときにぴったりの方法です。
①LightningケーブルでiPhoneとPCをつなぐ
Lightningケーブルのコネクタ部分にほこりやキズがないかチェックしつつ、片側をiPhoneの下部にあるLightning端子にしっかり差し込みます。
もう片側をお使いのPCにあるUSB-Aポート(またはUSB-Cポート)に接続していきます。
接続するとiPhone画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と出ることがあるので、端末のロックを解除して「信頼」をタップしましょう。
ケーブルやポートが汚れていると接続が不安定になります。接続前にやさしく拭くとスムーズにいきます。
②iPhoneで“このコンピュータを信頼”をタップする
画面にポップアップが表示されたら“このコンピュータを信頼”を選びます。
パスコードを求められたら、いつも使っている番号を入力してロックを解除してください。
これでiPhoneとパソコンがつながり、写真のバックアップ準備が整います。
③PCのエクスプローラーで“Apple iPhone”を開く
デスクトップまたはタスクバーのフォルダーアイコンから「PC(またはThis PC)」を開いてください。デバイスとドライブ欄に表示される「Apple iPhone」をダブルクリックします。
はじめて接続するときはiPhone画面に表示される「このコンピュータを信頼しますか?」で信頼をタップし、パスコードを入力するとフォルダーが開きます。
iPhoneがロック中だと表示されないので、接続前に必ずロック解除してください。
④DCIMフォルダをまるごと選んでコピーする
写真や動画がまとまっているDCIMフォルダを丸ごとUSBに移せば、バックアップはあっという間に完了します。
パソコンのエクスプローラー(Finder)でiPhoneを選択し、内部ストレージ→DCIMフォルダを表示します。
DCIMフォルダを右クリックして「コピー」を選び、USBメモリの任意の場所で右クリック→「貼り付け」を実行します。
USBメモリの空き容量がDCIMフォルダのサイズ以上あるか事前に確認してください。
⑤USBメモリをPCに差し写真フォルダを貼り付ける
USBメモリをPCの空いているUSBポートにしっかり差し込みます。自動でドライブが認識されるので、エクスプローラー(Windows)またはFinder(Mac)でドライブを開いてください。
iPhoneからバックアップしてある写真フォルダをエクスプローラー(Finder)で見つけ、フォルダを右クリックして「コピー」を選択します。
USBメモリのドライブ上で右クリックし、「貼り付け」を選びます。コピーした写真フォルダがUSBメモリに移動します。
USBメモリの空き容量を事前にチェックしておくと安心です。
PCなしで直接USBメモリに移すワイヤレスルート

パソコンが手元になくてもiPhoneからUSBメモリへケーブルなしで写真を移せる方法として、Wi-Fi対応のUSBハブを使う手がある。
- USBハブをWi-Fiルーター化:iPhoneの写真アプリから直接アクセスできる
- ケーブルフリー:Lightningケーブルを用意せずにそのまま転送できる
- 大容量保存:USBメモリの差し替えで好きなだけバックアップできる
旅行中や外出先でさっとバックアップしたいときにぴったりな方法です。
①Lightning対応USBメモリをiPhoneに差し込む
まずiPhoneのケースやほこりでLightning端子がふさがれていないか確認します。保護ケースがUSBメモリの挿入をじゃましないかチェックしましょう。そのあと向きを合わせてUSBメモリをゆっくり差し込みます。カチッと音がしたら正しく装着されたサインです。もし入らなければ無理に押し込まず、向きを反対にして再度トライしてください。挿し込みが完了すると画面上に通知が出るか、ファイルアプリからUSBメモリが見えるようになります。
②専用アプリを開き“バックアップ開始”をタップする
ホーム画面から専用バックアップアプリを選んで立ち上げます。
画面下にあるバックアップ開始ボタンを押すと写真の読み込みが始まるので、そのまま完了するまで待ちましょう。
③完了表示を待ってUSBメモリを取り外す
Finder上で転送の進捗バーが消えて「完了」と表示されたら、ファイルコピーが終わった合図です。そのまま待機してください。
USBメモリのアイコンをFinderのサイドバーで右クリックし、取り出しを選ぶと安全に抜けます。
写真バックアップが終わったら広がる楽しい使いみち

写真をぜんぶUSBにバックアップできたら、いよいよ楽しみが広がる時間です。スマホに閉じ込めたままだった思い出を、もっと身近に感じられる使いみちを探してみましょう。
使いみち | 役立ちポイント |
---|---|
デジタルフォトフレームで楽しむ | USBを挿すだけでスライドショーが始まり、部屋にやさしい思い出の空間を演出できます。 |
オリジナル壁紙を作成 | お気に入りの一枚をPCやスマホの背景に設定して、毎日をちょっとハッピーに彩ります。 |
動画編集の素材に活用 | 撮りためた写真でムービーを作れば、素敵なダイジェスト動画がかんたんに完成します。 |
フォトブック用データを準備 | プリントサービスにUSBを渡すだけで、思い出たっぷりのアルバムが手に入ります。 |
スクリーンセーバーで癒やし | USBに入れた写真をPCのスクリーンセーバーにすれば、ふとしたときにほっこりできます。 |
USBメモリをテレビに挿してみんなでスライドショー

USBメモリに保存した写真をテレビのUSB端子に挿すだけで、みんなで大画面スライドショーが楽しめます。家族や友人と集まったときにスマホを順番に渡して見せ合う手間が省けるうえ、画面サイズを気にせず写真をじっくり眺められるのがうれしいポイントです。
最近のテレビはexFATやFAT32に対応しているものが多いので、USBメモリをパソコンでフォーマットするときはこれらを選ぶと安心です。形式さえ合っていれば、ファイル名やフォルダ構成を気にせず自動で読み込んでくれます。
プログラマーとしてのちょっとしたコツをひとつ。写真を種類や撮影日ごとにフォルダ分けしておくと、テレビのリモコン操作で目的の写真アルバムにサクッとジャンプできてストレスフリーです。
パソコンで簡単にアルバム編集を楽しむ

パソコンに写真を取り込むと大きな画面でアルバムをじっくり楽しめます。マウスとキーボード操作のおかげで写真の並べ替えやタイトル入力もスイスイ進みます。
Macなら標準の写真アプリ、WindowsならフォトアプリがUSB接続したiPhoneからワンクリックで写真を読み込んでくれます。さらに無料の画像管理ソフトを組み合わせると、日付や場所で自動分類できて手間がグンと減ります。
たくさんの写真をまとめて整えるならキーボードショートカットや一括リネームがおすすめです。プログラマーならではの視点では、ファイル名にタイムスタンプを付ける小さなスクリプトを使うと後からソートしやすくなる工夫もできます。
クラウドと組み合わせて二重に安心をプラス

USBだけだと、もしケーブルをなくしたりUSBが壊れたりしたときにバックアップできなくて不安になります。そこでiCloudやGoogleフォトといったクラウドサービスを併用すると、オンライン上にも自動で写真が残るようになります。
たとえばiCloudフォトライブラリをオンにしておくと、家のWi-Fiに接続するだけで新しい写真がクラウドに届き、USBのデータと合わせてダブルで守られる仕組みです。さらにDropboxやGoogleフォトに自動アップロードする設定を済ませておけば、出先のWi-Fiでもバックグラウンドで写真が同期されます。
USB+クラウドの組み合わせは、ケーブル切れやデバイス紛失など不測の事態に強いだけでなく、家族との共有もラクになります。安心度がグンと上がるので、ぜひ両方のバックアップを取り入れてみてください。
よくある質問

- iPhoneだけでUSBメモリにバックアップできる?
-
専用のLightning接続対応USBメモリと、iOSファイルアプリがあればパソコン不要でバックアップ可能です。ケーブル不要で直挿しできるアイテムを選ぶと手軽に使えます。
- バックアップ中に写真が抜けてないか確かめるコツは?
-
ファイルアプリで日付ごとのフォルダを順番に開いて、枚数を確認すると安心です。カメラロール内の写真枚数とUSBメモリのコピー後の枚数を照らし合わせると漏れに気づきやすいです。
- 容量不足でエラーになったらどうする?
-
HEIC形式はJPEGより軽いですが、それでも足りない場合は撮影時に設定から「高効率」をオンにしておくと容量が節約できます。古いスクリーンショットや連写写真を整理すると空きが確保できます。
USBメモリはどの容量を選べばいい?
USBメモリを選ぶとき、容量が小さすぎるとすぐにいっぱいになってがっかりしますし、大きすぎるとお財布にやさしくありません。iPhoneの写真は1枚あたり2〜4MBほどなので、どれくらい保存できるかざっくりつかんでおくと安心です。
容量 | 写真枚数の目安 |
---|---|
32GB | 約8000枚 |
64GB | 約16000枚 |
128GB | 約32000枚 |
256GB | 約64000枚 |
はじめてなら64GBがバランスよくて人気です。お気に入り写真だけバックアップするなら32GBでも十分ですが、旅行やイベントでたくさん撮るなら128GBを選んでおくと心のゆとりが生まれます。
購入前には販売ページの実際の価格をチェックして、予算と相談しながらベストな1本を選んでみてください。
コピー中にiPhoneの画面が暗くなっても大丈夫?
バックアップ中にiPhoneの画面が暗くなっても、通信はそのまま続いています。FinderやiTunesがバックグラウンドでデータを書き込むため、画面表示のオンオフによって処理が中断されることはありません。
ただし、画面が消える際にケーブルが軽く動いて接続がゆるむと転送が止まるので、ケーブルはしっかり差し込んでおくのがおすすめです。ポートが緩い場合は一度抜き差ししてみましょう。
長時間のバックアップでは自動ロックの時間を長めに設定しておくと安心です。設定>画面表示と明るさ>自動ロックで調整してください。
写真が途中で止まってしまうときは?
写真の転送が途中で止まってしまうと不安になりますよね。でもあわてずに、ひとつずつチェックしていけば大丈夫です。
まずはLightningケーブルがしっかり差さっているかチェックしましょう。断線や緩みがないかも確かめてください。
転送中は画面が暗くならないようにロックを解除しておくと安定します。設定→画面表示と明るさで「自動ロック」を最長にすると安心です。
省エネ機能が働くと転送が途中で止まることがあります。コントロールセンターから低電力モードをオフにしてお試しください。
大容量の写真は思った以上にスペースを使います。PCのエクスプローラーやFinderで空き容量をチェックしましょう。
Macなら標準のImage Capture、Windowsなら「フォト」アプリで一括転送が安定します。止まるときはアプリを切り替えてみてください。
USBドライブが古いフォーマット(FAT32など)の場合、大きなファイルを扱えないことがあります。exFATフォーマットを検討すると安心です。

ちょっとした設定ひとつで転送が止まらなくなるケースが実は多いです。あきらめずに色々試してみてくださいね。
LivePhotosや動画も一緒に移せる?
USBケーブルで取り込むと、LivePhotosも通常の写真も動画もまとめてコピーできます。実際にやってみると、写真アプリやImage Capture(Mac標準の取り込みツール)がメディアファイルを一括で読み込んでくれるので、特別な設定は不要です。
LivePhotosは写真(.JPG)と短い動画(.MOV)がペアになっているため、パソコンにコピーすると両方のファイルが並んで保存されます。動画ファイルだけを個別に確認したいときは、拡張子でソートすると探しやすくなります。
動画やLivePhotosは写真よりサイズが大きいので、USBやパソコンの空き容量を先にチェックしておくと安心です。
バックアップ後に写真を自動で整理する方法は?
USBにバックアップしたあと、写真が日付やイベントごとにごちゃまぜになってしまうと探すのが大変ですよね。そこでMacならHazel(フォルダ監視ツール)、WindowsならAutoMoveなどを使って自動仕分けを設定しましょう。
ツール | 活用イメージ |
---|---|
Hazel(Mac) | 「フォルダに新しい写真が追加されたら、撮影日で作った日付フォルダへ自動移動」 |
Automator(Mac) | 「ワークフローを作成して、毎回同じ処理をワンクリックで実行」 |
AutoMove(Windows) | 「指定フォルダを監視して、Exif情報でフォルダ振り分けを自動実行」 |
ExifTool(共通) | 「コマンドで撮影日時を読み取り、スクリプトで自由にフォルダ構成をカスタム」 |
ツールによっては最初に細かいルールを設定する手間が必要ですが、一度仕組みを作れば手動整理から解放されます。
まとめ


USBケーブルを使ってiPhoneとパソコンをつなぎ、画面のロックを解除してから信頼をタップすれば、Finder(Mac)やエクスプローラー(Windows)ですぐに写真フォルダが現れます。
あとは必要な写真や動画を選んで外付けドライブにドラッグ&ドロップするだけでバックアップ完了です。
定期的にコピーを繰り返せば、大切な思い出がパソコンや外部ストレージにしっかり残せますので、安心して次の撮影や編集を楽しんでください。